| File no.6: Butch Walker | |
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Left Of Self Centered(2002) **** 1.Rock Vocal Power 2.My Way 3.Suburbia 4.Trouble 5.Alicia Amnesia 6.Sober 7.Into The Black 8.Get Down 9.Far Away From Close 10.Diary Of A San Fernando 11.If(Jeannie's Song) 12.Take Tomorrow(One Day At A Time) *Queen Medley(Live In Atlanta): Bonus track(Japanese edition only) Written, Recorded, Performed&Produced by Butch Walker |
| この天才ア−ティストの頭の中にはどんなポップ・ミュ−ジックの未来が描かれているのだろうか？ もういちど「Left Of Self Centered」を聴いてみる。一風変わっているようでいて実は非常にオ−センティックな、そしてトラディショナルな側面をしっかり根底に持ちつつ、溢れる才能と個性で、最終的には"100%Butch Walker印"の普遍的ポップ・ソングへと完成させてしまう。全てを飲みこんでしまうこのパワ−。Butchのポテンシャリティは凡百のミュ−ジシャンとは違い、最初から一段上のレベルにあるようだ。 カヴァ−曲をきくとそれが非常によくわかる。「Readysexgo」の日本盤ボ−ナス・トラック"Always Something There To Remind Me"でも、「LOSC」のボ−ナスの"Queen Medley"でも、お友達のえりんさんちでライヴ音源(REO Speedwagon、Journey etc.)を聴いてもらってみてもよいのだが、恐ろしく"ベタ"な選曲のヒット曲の数々を何の衒いもなしに取上げている。普通ならこういった有名曲をやられてもちっとも面白くないし、評価もしないが、Butchの凄いのはこれらの"既に完成されている"クラシックの数々をガチンコで料理して、尚且つオリジナルに匹敵(若しくは超えている！)する出来に仕上げているということである。 Butchの音楽を語る上で、最大のポイントのひとつと考えているのは彼のヴォ−カル…基本的には真っ直ぐ勝負の"本格派"でありながら、凝った曲もひねりを加えた曲も書ける自身のソングライティング能力を具現化する完璧なまでの歌唱力。"Rock Vocal Power"なんてほんと笑ってしまうようなタイトルだが、Butchにはこれがぴったり合ってしまうんだから(笑) 楽曲が多様化すると、並行してそこに表現された歌唱の幅も増し、更にサウンドのダイナミズムも増すという。 さて、Marvelous 3時代も含め、アルバム毎に階段を上るように着実に進歩しているButchだが、さあこれから、という時に届いたのが所属レ−ベルAristaを離れたというあまり面白くない知らせであった。しかし、プロデュ−サ−としての仕事は相変わらず忙しいようだし、7月からは何と早くもニュ−・アルバムの製作にとりかかるとのこと！ レ−ベル移籍を"良いきっかけ"にして、更なる飛躍を期待したいものです。 |
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<関連作品> Marvelous 3/Math And Other Problems(1997) ** M3としてのデビュ−・アルバムは、キャッチ−でメロディアスで軽快な 佳曲が満載されたパワ−・ポップの秀作として完成されている。 Butchのソングライタ−、プロデュ−サ−としての才はこの時点で 既に十分示されているが、整合感を優先している為、メリハリが少なく、 独自性はあまり感じられない。 |
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 Marvelous 3/Hey! Album(1999) *** インディ−ズ時代の「Hey Album!」(未聴)を再録音した メジャ−・デビュ−作。ソングライティング面でもサウンド面でも飛躍的に レベル・アップ。"Freak Of The Week"がスマッシュ・ヒットした。 その"Freak Of The Weekをはじめ、随所に顔をみせる80'sサウンドの影響が 微笑ましい。 |
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 Marvelous 3/readysexgo(2000) **** 迸るパワ−とダイナミズム、冴え渡るメロディ・センス。重厚さを得た インストゥルメンツと華やかな楽曲アレンジ。そして全てを 飲みこみ自分の色に染め上げるButchの圧倒的なキャラクタ−。 いよいよButchの本領発揮といった感じのM3の最高傑作にしてラスト・アルバム。 |
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