File no.5: Cyndi Thomson
Cyndi Thomson Cyndi Thomson/My World(2001)
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1.My World
2.I Always Liked That Best
3.What I Really Meant To Say
4.Things I Would Do
5.If You Could Only See
6.I'm Gone
7.If You Were Mine
8.Hope You're Doing Fine
9.There Goes The Boy
10.But I Want To
11.I'll Be Seeing You

Produced by Paul Worley
and Tommy Lee James

  これまた某外資系CDストアのカントリ−・コ−ナ−にて、麗しいジャケットに惹かれてオッ、これは良さそうと手に取ったアルバム。が、今回は手に取っただけで買わず(笑) 女性ポップ・カントリ−ものを漁り始めてはや10年。最近ではコンテンポラリ−なカントリ−・ミュ−ジックにも少々飽きがきているので、特別な場合を除いては"ジャケ買い"は控えるようにしてるんです(ホントか!?(笑))  それで、CDを買う前に下調べをしようと"Cyndi Thomson"という名前だけ控えて家に持ちかえり、ネットでいろいろと検索しました。フムフム、この「My World」がCyndiが現在までにリリ−スした唯一のアルバムなんですな。で、え〜とバイオを読むと…

  
2002年、Cyndiはレコ−ディング・ア−ティストとしてのキャリアを引退した

…って、なんだそれ!?

  1977年生まれというこの若いア−ティストが、アルバムたった1枚を残して引退するのを決意したのには、"歌うことやファンと会うのは好きだが、ライヴをするのは嫌い"という理由があったようだ。ツア−するのに疲れてしまったのか、ミュ−ジック・ビジネスそのものに嫌気がさしたのか、その辺の詳細はわからないけれど…。

  しかし、惜しい。この「My World」を聴く度残念に思う。楽曲、ヴォ−カル・ワ−ク、ジャケットを含めたコンセプトに至るまで完璧とさえいえるポップ・カントリ−・アルバムだ。中〜低音が特に魅力的な、艶やかで伸びのあるヴォ−カル。そしてその歌唱力を十二分に引き立たせるミドルで・テンポ中心の充実した楽曲群(Cyndiは11曲中8曲をTommy Lee James等と共作している。"I'm Gone"はKim Richeyの作品)、更にはモデル並みのルックス! Cyndiがシンガ−を目指すきっかけになったア−ティストの一人はTrisha Yearwoodだそうだが、ヴォ−カルの魅力という点ではCyndiはTrishaよりも勝っているし、アルバムの総合力という点でも、現在活躍するShania Twain、Faith Hill、Martina Mcbrideといったトップ・ア−ティストのクオリティに引けをとらない…いや、それどころか上回っていると思わされる場面も多い。これだけ"歌"で魅了してくれるシンガ−は、カントリ−・シ−ンに限らずそういないだろう。

 今はとにかく、この素晴らしいアルバムに出会えたことを感謝しよう。


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