Through The Night > Special > Special One
2003年7月(?)リリ−ス、ニュ−・アルバム「Special One」収録曲解説
  Low Life
  マニアの間で以前から出まわっていたCheap Trickのデモ音源集に収録されている"Low Life In High Heels"と同一のようです。私の所有しているのは、ドラム、ベ−ス、そしてロビンのスキャットのみのデモ・バ−ジョンで、これを聴く限りでは、ミドル・テンポのストレ−トな構成の曲になりそう。CT'97での"Anytime"のように、即効性は無いけれど繰り返し聴いているうちに段々とはまっていくタイプのオ−プニング・チュ−ンかもしれません。ギタ−と歌が加わった完成版ではク−ルなヘヴィ・ロックになっていることを期待します!

  Special One
  この美しいバラ−ドは、Cheap Trickの新たな代表曲になるだけでなく、彼らに興味の無いあらたなファンを獲得する魅力をも十分に備えているように思います。多分に60年代風の静かなギタ−のイントロから徐々に盛り上るドラマティックな構成。ロビンの情感を込めたヴォ−カルが素晴らしく、I will stand by you〜"と力強く歌い上げるクライマックスのパ−トは思わずグッときます。Cheap Trickの持つバラ−ド系の楽曲のパタ−ンの幅広さはファンの良く知る所ですが、これまでの形式に拘らず、またひとつ名曲を生み出した彼らに拍手を送りたいです。最初にライヴで披露されたのは、2001年の夏頃…??

  
Too Much
  Don't wanna see you again. You've taken it away too much.....
  
現在、彼らと同世代でこんなにメロディアスでロマンティックな曲を書けるア−ティストが果たして他に存在するだろうか?  この曲を聴くと、Cheap Trickの音楽性の根本、そしてスピリットは70年代から何も変わっていないのだと改めて実感させられます。"Didn't Know I Had It" "Through The Night"といった「メロウ・サイド」のCheap Trickが好きな人なら間違いなく気に入るでしょう。これも名曲です。

  
My Obsession
  "Radio Lover" "Heart On The Line"(House Of Lordsがアルバム「Sahara」(1990)で取り上げたリックの作品)といった曲と並んで、数多いCheap Trickの未発表音源の中でもファンに特に人気の高い曲。シンプルなリズム、リフに、これぞCTたるキャッチ−なメロディが映えるミドル・テンポの曲です。デモの状態でも十分良いのですが、アレンジ次第で更に数段優れた曲になるように思います。"完成品"がどうなっているのか非常に楽しみ! しかし、こう考えてみるとニュ−・アルバムの2曲めから4曲めまでの流れはかなりのインパクトがありますね。

  Pop Drone
  Alice In ChainsやStone Temple Pilotsあたりを連想させる、浮遊感漂うヘヴィなギタ−に、気だるいロビンのヴォ−カルが合わさる。ライヴ音源を聴く限りあまり新鮮味を感じるサウンドではないが、エフェクトを使わずシャ−プな音で仕上げればなかなか良いかも。「Cheap Trick'97」アルバムにおける"You Let A Lotta People Down"のように、目立たないがアルバムの中でアクセントになる曲かもしれません。この曲がライヴで演奏されるようになったのは2002年に入ってから?? (12/25)

  
Scent Of A Woman
  これはアルバムからのリ−ダ−・トラック候補の1曲でしょう。非常に明快でストレ−トなハ−ド・ロック・チュ−ンですが、構成を分析すると、これまでのCheap Trickにはあまり無かったタイプの曲であることがわかる。特に「Woke Up With A Monster」「Cheap Trick'97」で聴けたシンプルなリフ主体の(時にパンキッシュな)ポップなハ−ド・ロックと相反する、ダイナミックで重厚なアレンジ。静かなイントロダクションから徐々に盛り上るドラマティックな構成は若いハ−ド・ロック・ファンにも受けそう。ヴォ−カル、ギタ−、ベ−ス、ドラムス、全てのテンションが非常に高い。"Boarderline"風のリフがちらりと顔を覗かせるが、"Boarderline"をライヴで演奏することで何かヒントを得たのだろうか?

  
Words
  "らしさ"ということを考えればCTらしくない曲調だと思います。が、数回聴いて、これはジャンルの枠を超えて残っていく普遍性を備えた名曲だと確信しました。美しいメロディを歌い上げるロビンの優しい歌声が感動的です。とても静かな曲調で、各インストゥルメンツもあくまでヴォ−カルをサポ−トするに徹しているため主張は控えめですが、サビでは「リック印」のあのパワフルなギタ−・サウンドが飛び出してホッとします。ベテランならではの作曲センスとアレンジの巧みさが生んだCTの新たなスタンダ−ド!

  
Best Friend
  噂には聞いていたが、非常にインパクトのある曲だ。70年代のBlack Sabbathを連想させる地を這うようなベ−ス・ライン。ドゥ−ム・ロック的なグル−ヴ。ロビンの押し殺したような静かなヴォ−カルから、リックの"Yeah Yeah"というコ−ラスが被さり、ロビンのとてつもなくアグレッシヴなシャウトで一気にテンションは最高潮を迎える。ル−ツ色を漂わせながらも時代に即していた"Anytime" "Woke Up With A Monster"といったヘヴィ・ロックとはまた違う類の、ロックの根源的なパワ−を感じさせる。

Through The Night



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