Alice In Chains at Studio Coast Tokyo Mar,10 2014

- set list -
1.Them Bones
2.Dam That River
3.Again
4.Check My Brain
5.Hollow
6.Last Of My Kind
7.Your Decision
8.Man In The Box
9.Grind
10.It Ain't Like That
11.Nutshell
12.No Excuses
13.We Die Young
14.Stone
15.Love, Hate, Love

Encore:
16.Got Me Wrong
17.Would?
18.Rooster
  åŽå®¹äººæ•°2400人という新木場のスタジオコーストだが、見たところ会場は半分くらいしか埋まっていなかったのではないだろうか?私はステージから3列めにポジションをとったのだが、後方のPA卓より後ろはクローズ。2階席もクローズされており、関係者以外は入れないようだ。つまりはフロアのみ開放された状態で、ちょっと寂しさを覚えたのだが、いざライヴが始まるとそれは全く気にならなくなった。本当にバンドを愛する熱心なファンばかり集まったのだろう。1曲め…いやライヴ開始前から会場の熱気は凄かった。オープニングチューンの"Them Bones"から皆腕を振り上げ、頭を振り歌詞を歌う。

  ã‚¹ãƒ†ãƒ¼ã‚¸ã«å‘かって、右手にギターのジェリー・カントレル。左手にベースのマイク・アイネズ。短髪で、一見ロッカーとは思えないルックスのジェリーは、無表情で、また目立ったアクションもせず淡々と複雑なフレーズを紡ぎ続ける姿が「ギター職人」という言葉を想起させる。初めて生で聴くAlice In Chainsの音は、硬質さ、重さよりもその独特のリズム。滑らかなギターとベースサウンドが印象的で、ダークな色が支配的ながら、キャッチーな歌メロとあいまって実に心地よい。それにしても、ジェリーのギターのユニークなこと。生で体感して改めて実感した。唯一比較対象として思い浮かんだのがトニー・アイオミだったが、それもちょっと違う気がする。Alice In Chainsのカタログの中で最もヘヴィ・メタリックな「Facelift」から、"We Die Young" "Man In The Box"といった曲がプレイされると、フロア前方のファンのノリも一気にヘヴィ・メタル・バンドのライブでのそれのような激しさをみせるのが印象的だったが、ジェリーのプレイスタイルは伝統的な様式美に則ったものでも、かといってリスナーを突き放すようなアバンギャルドさを押し出したものでもない。一見不協和音のような、不安を煽る音色ながら実に印象的で記憶に残り、アグレッシブとメロウとを自在に行き来する。哀感に満ちた"Stone"のギター・ソロには感動した。

  ãƒ‹ã‚³ãƒ‹ã‚³ç¬‘顔を振りまきながらプレイするマイクのベースはグルーヴィでじつに心地よく体の真まで響く。対象的に、クールに黙々とリズムをキープするドラムスのショーン・キニーとの相性は素晴らしく、この2人のリズム隊の重厚さ、タイトさがあるからこそ、ジェリーが自由に泳げるのだと感じた。アンコールでプレイされた代表曲の"Would?"など、ギター、ベース、ドラムスがそれぞれキャッチーなフレーズをもち、それが有機的に結びついたAlice In Chainsの傑出した魅力が発揮された曲だといってよいだろう。

  ãã—て、ウイリアムの歌の素晴らしさだ。最初に買ったアルバムが「Jar Of Flies」で、Alice In Chainsの哀感あるメロディラインにまず惹かれたものとしては、レインほどの怪しさ、刺々しさはなくとも初期の曲から最新作の曲まで幅広い表現力をもって歌い上げるウイリアムのヴォーカルはCDで聴く以上に魅力を感じたし、がっしりした体躯で、ステージを駆けるパフォーマンスにも常に目を惹きつけられた。残念ながら7年前のウドーフェスでのライヴを体験していないので前回の来日と比較はできないのたが、今のAlice In Chainsのステージの熱量の高さが、ウイリアムの躍動感溢れるパフォーマンスに拠るところが大きいのは間違いないだろう。動いていても、いなくても常に存在感のある素晴らしいフロントマンだ。ギタリストとしての力量も相当なもの。本編最後のドラマティックな"Love, Hate, Love"では、シンガーとして、そしてエンターティナーとしてのウイリアムの力量が遺憾無く発揮された、この日のハイライトの1曲だったと思う。

  å‰è¿°ã—た通り、残念ながら客の入りは良くなかったのだが、バンドと日本のファンの結びつきの強さが分かる熱いライブで、私的にもバンドの世代を超越した普遍的な魅力を確認でき全編文句無しに楽しめた。早い再来日を期待したい!
(3/20/2014)
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