The Answer
at Club Quattro Shibuya April, 8 2009

-- set list --
1.Demon Eyes
2.Too Far Gone
3.Come Follow Me
4.Walking Mat
5.Cry Out
6.Never Too Late
7.Tonight
8.Why'd You Change Your Mind
9.On And On
10.Dead Of The Night
11.Preachin'
encore:
12.Highwater Or Hell
13.Comfort Zone
14.Under The Sky

 考えてみれば、個人的フェイバリット"Pride"も、名曲"Be What You Want"もプレイされなかったのだが、それを忘れさせる程バンドの勢いと進化が表れたエキサイティングなライヴであった。1stアルバムの方向性はそのままに自然な進化を遂げた新作「Everyday Demons」の楽曲の充実度が、そのまま新鮮な空気を運んできていたといってよいだろう。2年振りに足を運んだ渋谷クラブ・クアトロ。私が入場したのはオープニング・アクトの Electric Eel Shockがスタートする10~15分前くらい。あの悪名高き(?)クアトロ名物の大きな柱の横に位置をとり(ライヴスタートと同時に横から押され、結局中央近く。8、9列めあたりのポジションをとることができた)、後ろを振り返ると会場はほぼ満員といってよい埋まり方であった。クアトロの収容人数は800人前後だそうだが、この800人というのはThe Answerというバンドのステイタスを考えると少々小さすぎるのでは…いや、今の御時世を考えれば立派なのか…?

"Demon Eyes"で勢いよくスタートしたライヴは、アルバム同様"Too Far Gone"へとなだれ込み、一気に会場内のテンションを上昇させる。音のバランスがいまいちで、コーマックの声が引っ込み気味な場面が多いのを除けば(あと、"Too Far Gone"でコーマック、コーラスの出だしちょっと間違えて苦笑いしてたけど・笑)、重厚で時に繊細。時にメタリックで、時に土着的で、時にグルーヴィな多彩なAnswerサウンドを安定感のあるプレイで披露してくれた。

  全14曲というセットの短さもあるが、うち1stアルバムからプレイされたのがわずか4曲だけというのは驚きであった。名作1stアルバムのそれを超越する求心力を持った強力な新曲群は、もはやスタンダードだといわんばかりのインパクトでこちらに迫ってきた。また、今回のライヴでポイントだったのが、"Cry Out"  "Why'd You Change Your Mind"  "Comfort Zone"といったミディアム~スロウ・チューンの存在感が増した(コーマックの表現力の豊かさは特筆もの)ことであり、他のアグレッシヴ、スピーディな曲との相乗効果で、実にメリハリのあるドラマがセットに生まれていた。特にアンコールで披露された"Comfort Zone"には痺れたな! コーマックのこれまで見せなかったヴォーカル・トーンも印象的な、ドラマ性と叙情性を備えた名曲。新作の中でも特にバンドの進化を感じさせる曲であり、ショウ終盤でThe Answerのスケールの大きさを見せつけた。ラストはこれもクラシック入り確実の名曲"Under The Sky"で、場内にこの日一番の盛り上がりを生み終了。コーラスでも大活躍したべースのミッキー。派手さはないもののタイトなリズムでボトムを支えるジェ イムス。そしてもはや貫禄さえ漂わせるポールのギターは、スライドを要所でフィーチュアし、更に成熟した表現を聴かせてくれた。

  初来日のライヴの時はオーセンティックなブリティッシュHRに"ルーツ色、土着性を塗した"という印象だった音が、今回はルーツ音楽がAnswerサウンドの中で血肉となり、自然なかたちで楽曲とプレイから滲み出ているのが実感できた。このロック伝道師達が、どうやって進化を続けていくのか目が離せない。(4/9/2009)
 
 The Answer/Everyday Demons

Everyday Demons(2009)
1.Demon Eyes
2.Too Far Gone
3.On And On
4.Cry Out
5.Why'd You Change Your Mind
6.Pride
7.Walkin' Mat
8.Tonight
9.Dead Of The Night
10.Comfort Zone
11.Evil Man
Japanese Edition bonus track:
12.Highwater Or Hell

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