Everybody Else
at Astro Hall Harajuku Jan, 30 2008

Set List:

1.Faker
2.Meat Market
3.Say Goodbye
4.I Gotta Run
5.Born To Do
6.Always(new song)
7.Alone In The World
8.The Longest Hour Of My Life
9.Wake Up(new song)
10.In Memoriam
11.Make Up
12.Without You

13.Button For Punishment
(acoustic, Carrick Moore solo)
14.Just One Look
(acoustic, The Hollies cover)
15.Rich Girls, Poor Girls

  恥ずかしい話だが、Everybody Elseが"純粋な新人バンド"でないのを知ったのは、ライヴを見て帰宅した後だ。フロントマンのキャりック・ムーアは元Push Kings(来日公演も行っていたそう。アルバム「Far Places」のブックレットには来日時と思われる写真も載っている)、ドラムス/キーボード/ギター/コーラスのマイキーは元Waking Hours。Waking Hoursは聴いたことがなかったのでともかく、Push KingsなんてCDちゃんとCD持ってたのに!(汗) まあ、都合よく考えれば、先入観なしに生のバンドに対することができて良かったのかもしれない。
  フロアは、昨年同会場で見たPipettesの時を10とすると、8.5くらいであろうか。思ったよりは男性の比率が高いが、やはりファンの平均年齢は相当若そう。
リック・スプリングフィールドをやや小ぶりにしたようなひょろっとした体躯のキャりック・ムーアがギターを抱えてステージ中央に。You Tubeで見たライヴ映像と同様、ドラム・キットを横向けに設置したマイキーは、身体の向きはキャリックへ、顔だけフロア方向に向けながら(といっても、長髪を振り乱しながらプレイする彼の表情はプレイ中はあまり伺えない)プレイ。左手奥にベーシストのオースティンがポジションをとる。
  1曲目、ミディアム・テンポの"Faker"がスタートして先ず驚いたのが、マイキーのドラム・サウンドの迫力だ。前述したように髪を振り乱しながら、全身を使ってアグレッシブにプレイする姿はほとんどへヴィ・メタル・バンドのそれで、スネアの重い音が身体全体に響いてきた。しかし、全体的な音響バランスは悪くなく、キャリックのヴォーカル、ギター、オースティンのベースもはっきり聴こえてくる。"Faker"のアウトロから、間髪入れずアルバムのオープ ニングを飾ったポップな名曲"Meat Market"へ続ける。Monkeesのデイビー・ジョーンズをメロディアスにパワフルにしたような(Push Kingsの時はボーイ・ジョージみたいなソフトな印象だったのに)キャリックのヴォーカルは、非常に安定しており、伸びやかな歌声を響かせている。ここで、マイキーのスネアのヘッドが早くも破れてしまい、交換タイムへ。キャリックが、こんにちは。今日ここへいるのが信じられない。地球の反対側から来たよ etc.とMCで繋ぐ。次はぶっといオースティンのベースのイントロから"Say Goodbye"へ。この曲での3人のコーラス・ハーモニーの見事さには息を飲んだ。中間部のマイキーのハイハットがまたアグレッシブで、視覚的にもインパクトがある! シンコぺーションのリズムが心地よい"I Gotta Run"は幾分リラックスした感じで、会場にほのぼのとした空気が広がった。身体を左右に揺すりながらリズミカルにプレイするオースティンの表情にも笑顔が浮かぶ。続く"Born To Do"はこの日最もインパクトがあった1曲だ。キャリックの「マイキーがドラムスとキーボードを同時にプレイするよ」というMCにえっ!と思っていると、 スティックを1本口に加えたマイキーは、右手でスネアを叩きながら左手でキーボードをプレイするという曲芸的テクを披露する。やや静かなイントロ〜ヴァー ス、そしてコーラス・パートで左手を離したマイキーは、それまで通りパワフルに叩きまくる。こういったダイナミズムが3人で出せるのは非常に強いなあ! キャりリックの「アルバムに入っていない曲だよ」とのMCで新曲"Always"  キャリックの軽やかなギター・カッティングとポップなメロディが心地よい良い曲だった。1stアルバムには入っていないタイプの、Material Issueあたりに通じる爽快感を発散する曲だった。続いたのはアルバムのラストを締めくくっていたメロウ・サイドの名曲2曲"Alone In The World"  そして"The Longest Hour Of My Life"、ここでも3人のコーラス・ワークは冴えまくり、単にパワフルでポップなだけでない、メロディ・メーカーとしての奥深さを見せつけていた。今日、東京以外の町から見にきた人はいる? ウイ・ラブ・ジャパニーズ・ガールズetc! だのMCを挟んで今日2曲めの新曲"Wake Up"へ。Cheap Trickのようなメロディとギター・リフ、キャリックの故ジム・エリソン(Material Issue)をちょっと連想させる歌が私のツボを突きまくりである。気に入った! 「"memory"は日本語でなんていうの?」 「オモイデー!」とのキャリックとファンの掛け合いの後、再びマイキーの弾くキーボードのイントロからシンコぺーションのリズムとメロディアスな歌メロの組み合わせが心地よい "In Memoriam"へ。この曲に限らず、Everybody Elseの曲はライヴにおいてその曲の持つ練られた構成がより印象的なダイナミズムを生んでいる。キャリック「前の方は凄いけど、後ろの方はちょっと静かだなー」と比較的年齢層が高いフロア後方を指さして。すみません…ちょっとトシくってるもので(苦笑) 本編最後の方でEverybody Elseの曲の中ではどちらかというと異質な部類に入るであろう"Make Up"を持ってきたのにはかなりの自信と経験からくる余裕を感じた。ちょっとファンキーな12符リズム。タイトなカッティングとリズムは一糸も乱れることなく、心地よ くファンを踊らせた。ラストは思いきりキャッチーでパワフル。王道をいくアメリカン・ロックの名曲"Without You"  3人のアクションも一層激しく、フロア全体を揺らしてメンバーは一旦袖に下がる。
  アンコールに呼び出されて戻ってきたのはキャリック1人で、アコース ティック・ギターを抱えソロで"Button For Punishment"を披露。ここではキャリックの歌唱力の凄さがフルに表現されていた。このヴォーカル・スタイル、メロディ、誰かに似ているな…と思い返すとブッチ・ウォーカーだった。彼らのブリティッシュ趣味が表れた"Just One Look"ではマイキーがアコースティック・ギターとコーラス、オースティンが膝をついてコーラスを担当。しかしマイキーはヴァーサタイルでほんと、凄い…。キャリックにプレゼントを渡したファンの女の子の名前を、途中歌詞に挟み込むサービスもあったそのThe Holliesのクラシックでは、再び3人による息のぴったり合ったコーラス・ハーモニーが聴けた。Everybody Elseのヴォーカル・ハーモニーは本当に素晴らしい! ラストは、可笑しな日本語が登場するPVも印象的な"Rich Girls, Poor Girls"  キャッチーさ、ポップさ、パワフルさ。Everybody Elseの魅力が凝縮されたサウンドはラストを締めくくるにぴったり。途中、オースティンのベースに音響トラブルが あったようだが、大きな問題にはならなかったし、もうちょっとライヴ全体の流れにメリハリがつけば…という思いも、アルバムを重ねれば自然に解消できると思う。"第一歩"としては上々の、最後まで笑顔の絶えない素敵なライヴだった。

 Everybody Else/Everybody Else

Everybody Else(2007)

1.Meat Market
2.Faker
3.I Gotta Run
4.In Memoriam
5.Born To Do
6.Rich Girls,Poor Girls
7.Make Up
8.Without You
9.Say Goodbye
10.The Longest Hour Of My Life
11.Button For Punishment
12.Alone In The World

Bonus Tracks:
13.In Memoriam
(livingroom version)
14.The Longest Hour Of My Life
(livingroom version)
Everybody Else Ticket 
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