Daryl Hall & John Oates live at Nippon Budokan Oct,19 2015

set list:
1.Maneater
2.Out Of Touch
3.Did It in a Minute
4.Say It Isn't So
5.You've Lost That Lovin' Feelin'
6.Las Vegas Turnaround
(The Stewardess Song)
7.She's Gone
8.Sara Smile
9.Do What You Want,
Be What You Are
10.I Can't Go for That
(No Can Do)
<Encore>
11.Rich Girl
12.You Make My Dreams
<Encore2>
13.Kiss on My List
14.Private Eyes




Daryl Hall
- vocal, guitar, keyboard
John Oates
- vocal, guitar
Charles DeChant
- saxophone, flute, percussion, keyboards, backing vocals
Brian Dunne
- drums
Eliot Lewis
- keyboards, backing vocals
Klyde Jones
- bass, backing vocals
Porter Carroll
- percussion, backing vocals
Shane Theriot
- guitars, backing vocals
  ãƒ•ã‚¡ãƒ³æ­´25年にして初めてのホール&オーツのライヴ観戦。感慨深く、期待度も高かったのだが不安もないわけではなかった。この武道館公演の前に行われた大阪(10/14・グランキューブ大阪)、名古屋(10/16・愛知県芸術劇場大ホール)を見たファンからは賛否両論の感想が。否の意見としてはダリルの声が出ていない、また演奏時間が短いというものが多かった。初日の大阪がアンコールの2曲を入れて全13曲。2日めの名古屋は大阪の本編でプレイされた"One On One"をカットし、ダブル・アンコールに変更。全14曲。私的には、演奏時間は気にしていなかったが、ダリルの声の調子は気になった。果たして、長年親しんできた名曲の名曲の数々は、美しいイメージのまま再現されるのか。この武道館公演はWOWOWの生中継も入るそうだ。

  æžœãŸã—て、結論から言うとライヴはとても楽しめる内容だった!オープニングはH&O最大のヒット作「H2O」より4週連続全米no.1を記録した"Maneater" 数多くのヒット曲を持つ強力なオープニング曲だが、特別な演出もなくさらりとスタートしつつ、演奏と曲の良さだけで場内のテンションを高める技量に流石ヴェテランと唸らされる。音もなかなかで、ダリルの声も2階席の私の方までよく響いていた。矢継ぎ早に、これも全米no.1ヒットの"Out Of Touch" オリジナルの、テクノロジーを駆使した80年代的できらびやかなアレンジは、バンド・サウンドによるゴージャスな生音に姿を変えているが、そのゆったりとしたグルーヴは実に心地よい。ポーター・キャロルのパーカッションも実によい味を出している。1981年の「Private Eyes」より、これも大ヒットした"Did It In A Minute" レコーディング・バージョンのノリのよい、シャープなリズムのアレンジと比較すると、テンポが遅く少々ロック風味に欠けるが、キャッチーなメロディの良さは損なわれておらず、会場内のテンションも更に上がったように見えた。続いて1983年リリースのベスト・アルバム「Rock'N Soul Part.1」より"Say It Isn't So" キャッチーなコーラス・ハーモニーが生で聴くとまた格別だ。ここまで演奏された4曲は全て全米トップ10入りした大ヒット曲!なんともゴージャスなセット・リストだ。当然ファンのテンションは上がりっぱなしである。

  ã“こでダリルから「『Voices』アルバムから、俺達の書いた曲じゃないんだが~によって書かれたグレイトなロック・クラシックだ」とMC。Righteous Brothersのカヴァー"You've Lost That Lovin' Feelin" 今日初めてのジョンのリード・ヴォーカル曲だ。ダリルほど声の伸びやかさ、張りはないものの、ディープでソウルフルなジョンの声はどこかホッとさせてくれる魅力がある。この曲のサビでのジョンとダリルのコーラス・ハーモニーは素晴らしかった。改めて、各々特徴的なヴォーカルを持った希有なポップ・デュオだと感嘆させられた。更に時代を遡りアコースティック・ソウル/ポップ時代の名盤「Abandoned Luncheonette
」(1974)より"Las Vegas Turnaround"これもジョンのリード・ヴォーカル曲。これがこの日初の、そして唯一プレイされた"非"ヒット・シングル曲である。ダリルのガールフレンド・サラ・アレンとの会話から生まれた、物語が目に浮かぶような詩的な美しさを持った名曲だ。"Sara Smile"から、これも70年代のフォーク・ロック/ソウル時代を代表する大ヒット曲"She's Gone"へ繋がれる。ノリの良い80年代のヒット曲を続けた前半から、哀愁を帯びたメロウな70年代の名曲群で、ガラッと雰囲気を変えるこの絶妙な構成。序盤ではやや粗い感じも伺えたダリルのヴォーカルは、ショウが進むほどに伸びを増してきているようで、"She's Gone"のラストでサビをシャウトすると、大歓声が起こった。ダリルがキーボードの前に移動。ややダークなメロディに、彼らの信念といってもよいメッセージ性を込めた"Do What You Want, Be What You Are"は、数多いホール&オーツのヒット曲の中でも特に異色の1曲といえるかもしれない。サビのコーラスでのダリルとジョンのコーラスのハモりにはゾクゾクさせられた。エンディングで再びダリルが高音のヴォーカルを響かせた後、そのまま"l Can't Go For That"へ。バンドの演奏力の高さを遺憾なく発揮した、ファンキーなジャムを中間部でフィーチュア。70年代半ばからホール&オーツと活動を共にするチャーリー・デシャントのムーディなサックス・ソロが彩りを添え、観客の合唱も加わった長尺のアレンジによるこの名曲で、場内の盛り上がりは最高潮に達する。ここで本編は終了した。

  ã‚¢ãƒ³ã‚³ãƒ¼ãƒ«1曲目はアルバム「Bigger Than Both Of Us」より彼ら初の全米no.1ヒット"Rich Girl" 続けてダリルはキーボードを弾きながら歌う。過去ン100回と音源で聴いてきた曲だが、生で聴いてこんなに爽やかでポップな曲だったのか、と驚かされた。このさり気無いコマーシャリズムは、やはり70年代独特のものだなと思う。ポジティヴな歌詞を、ウキウキするような軽快なリズムに乗せた"You Make My Dreams"もホール&オーツならでは、そして80年代ならではのメロディと雰囲気を備えた曲だ。アンコール第一部は、1981年に最高位5位を記録したこの曲で締めくくられる。

  ä¸€æ—¦è¢–に引っ込んだあと、あまり間を開けず再びステージに登場したメンバー。「70年代から、いつ来ても日本では素晴らしい体験をしているよ。どうもありがとうと」ダリルがMCをし、印象的なキーボードのイントロに導かれ1981年の全米no.1ヒット曲"Kiss On My List"がスタート。軽快にキーボードを弾きながらダリルが伸びやかな声を聴かせてくれる。バンド・メンバーのコーラスの響きも美しいのひとことだ。"Kiss On My List"のエンディングから間を置かずに"Private Eyes"へ繋ぐ流れは、ホール&オーツのライヴにおける長年の、いわば定番の構成であり過去にライヴを体験しているファンにとっては新鮮味がなかったかもしれないが、私は純粋に楽しめた。

  ã‚»ãƒƒãƒˆãƒ»ãƒªã‚¹ãƒˆã¯å…¨ã¦70~80年代の曲で構成。90年代以降の作品にも多くの名曲があることを考えると、少々寂しさを感じざるを得なかったが、ホール&オーツには既に同時代性の音楽を期待していないこともあってか、優れた曲と演奏を純粋に楽しめた。
(12/10/2015)

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