Journey at Tokyo International Forum Hall A March, 9 2009 |
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-- set list -- |
Journeyの長い歴史を、そして多様な音楽性を内包した2時間半に及ぶライヴ。今回は予習不足もあり、その選曲、構成に驚かされる場面が何度もあったのだが、聞けばこの日(来日公演初日)のセット・リストはマニアの方にとっても衝撃が大きかったようだ。正直なところ、ショウ中盤の選曲と曲順はもっと工夫することができたのではないかとの気持ちは拭えなかったが、最新作「Revelations」の楽曲は勿論、クラシックのレアな曲を要所に配したボリュームのあるセットからは、アーネル・ピネダという強力な媒介を得て、バンドの過去・現在・未来を全て表現しようとのメンバーの意志がみてとれた。 さて、そのアーネル。序盤こそ、決して良好でない音のバランスと音の小ささに、そのヴォーカルのスキルが十分に伝わってこなかったが、エモーショナルで力強い歌声はラストまでとても安定しており、特に"Faithfully"(個人的本日のハイライト!感動的でした)のような、インストゥルメンツが一歩下がるバラード系の楽曲では、伸びやかなハイ・トーン(オリジナルより、キーは少し下げていたようだが)の魅力を存分に発揮した。 オープニングのイントロダクション〜"Mejesticから"一気に「Revelation」のオープニング・チューン"Never Walk Away"へとなだれ込み、80年代のJourneyを代表するロック・チューン"Only The Young" "Ask The Lonely" "Stone In Love"と繋ぐ流れは実にスリリングで、"Only The Young" "Stone In Love"でジョナサン・ケインがギターをプレイしたこともあり、ハード・ロック・バンドとしての力強さが際立っていた。アーネルは、写真、映像で見た通りとても小柄で、ルックスだけで目を惹き付けるタイプではないのだが、アクションが実にアグレッシヴで、常にステージ上を縦横無尽に駆け回り、ファンにアピールし会場内のテンションを保つことに成功していた。私の席は1階41列めと後ろの方であり、メンバーの姿は人差指の頭程度にしか見えなかったのだが、アーネルの発散するエネルギーはこちらまでしっかりと伝わってきた。「Revelation」から6曲、「Escape」(1981)から6曲、「Frontiers」(1983)から5曲と、最新作とJourney史上最もヒットしたアルバムをフィーチュアした選曲。その他の代表曲、レア曲もプレイされ実にボリュームのある内容だったのだが、特に驚き、嬉しかったのがスティーヴ・オウジェリー時代の曲"Higher Place" "Place In Your Heart"までプレイされたことだ。"Higher Place" "Keep On Running" "Mother, Father"の3曲でリード・ヴォーカルを務めたのはドラムスのディーン・カストロノヴォ。一糸乱れぬハードなドラム・ヒッティングで魅せながら、オリジナル・バージョンに負けない抜群の歌を聴かせるそのテクニックに改めて感嘆させられた。ただ、欲をいえば、個人的フェイバリット"Higher Place"はディーンでなく、アーネルのヴォーカルならもっと嬉しかったが…。アーネルとは対照的に、動きこそ少ないがニール、ジョナサン、ロスのプレイの安定感は相変わらずで、音響の問題が多少あったものの多彩な表現とアレンジで楽しませてくれた。 それにしても"Don't Stop Believin"だ。昔はペリー以外のシンガーがこの曲を歌うのを違和感を拭えなかったが、アーネルの歌のなんとリアルに響くことか。夢という言葉が忘れられた時代に、突如としてスターの座を得た無名シンガーは正に夢を体現したアジアのスターであり、バンドのあらゆる側面を表現できる素晴らしいロック・シンガーであったのだ。そしてこの日、確かに私もその夢の一部を受け止めた! (3/13/2009) |
Revelation(2008) 1.Never Walk Away 2.Like A sunshower 3.Change For The Better 4.Wildest Dreams 5.Faith In The Heartland 6.After All These Years 7.Where Did I Lose Your Love 8.What I Needed 9.What It Takes To Win 10.Turn Down The World Tonight 11.The Journey(Revelation) bonus track: 12.Let It Take You Back |
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