Judas Priest at Festival Hall Osaka September 25,&26 2008 |
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Set List: |
今回の来日公演は、東京、横浜の日程がどうしても都合がつかず大阪遠征を慣行することになった。過去多くの有名来日アーティストがステージを踏んだ歴史あるフェスティバル・ホールでの初ライヴ体験。それも2連戦である。前回2005年の来日では、DVD化された武道館公演(「ライヴ・アット・武道館」)の映像にも表れていたように、曲によって、特にショウ終盤でのロブのヴォーカルの不安定さがショウの締まりをなくしていたことが偽らざる事実であった。今回の来日で私がポイントに置いていたのはバンド、特にロブのコンディション、選曲のバランスと、過去の彼らの曲とはまた趣の異なる新作「Nostradamus」のコンセプチュアルな楽曲がどうセットの中で光を放つか、ということであった。結論から述べると、最も危惧していたロブのヴォーカル面は、フェイクが気になる場面も多少あったものの、前回の来日公演より声量、声の張りとも断然上で、パフォーマンス、演出、選曲、ショウの流れも期待を大きく上回る素晴らしい内容のライヴであった。若返ったJudas Priest! そう表現して異を唱える、ライヴを目撃したファンはいないのではないかと思う。選曲の妙とロブのコンディションの良さが噛み合い、エネルギッシュであり、そして進行もスムースな完成度の高いショウとして機能していた。ファスト・チューン、ミドル・テンポ、バラード。常にバラエティーに富んだ選曲で楽しませてくれるJudas Priestのライヴだが、今回は各時代から珍しい曲を多くチョイスして楽しませてくれた。更に、そのどれもがムードも曲調も2008年のJudas Priestに実にフィットしており、楽曲の多面性でヴェテランならではのキャリアの重みを見せつけながらも、ライヴレトロさは感じさせなかった。新作から披露さろたのは2曲。アルバム同様オープニングを飾った"Dawn Of Creation"〜"Prophecy"は、それに相応しい期待感を煽るイントロダクションと、身体全体をJudas Priestの世界に引きずり込むパワフルさを備えた曲だ。ロブがシルバーのガウンを羽織り、勿体ぶるようにコーラス部でフードを下げ顔を露にすると大歓声が起こった。"Death"はライヴでやるには少々地味では…と思えるダークなスロウ・チューンだが、ロブがステージ中央の開閉ドア(ドアのある中央の台の上、最上段には、スコット・トラヴィスのドラム・セットがどっしり構える)から、近世の椅子に座り、杖をついて登場したロブのシアトリカルなパフォーマンスで観客の目を釘付けにする。初日25日は、ステージ向かって左寄り、前からヒト桁台の席という好位置で、"Sinner"で、アーミングを駆使してギターを激しくかき鳴らすK.K.ダウニングの表情(KKは本当に時間を逆行しているかの若々しさだった!)も良く見え嬉しかったが、こと会場の盛り上がり、バンドとファンの一体感ということでいうと2日め26日の方が数段上だった。これを相乗効果というのだろう。ファンの大きな歓声をバンドが受け止め、テンションの高いプレイとパフォーマンスを披露しているのがはっきり伝わってきた。会場内の熱気は、最初から最後まで本当に凄かった!そして、その熱気の中で"Rock Hard Ride Free" "Breaking The Law" "You've Got Another Thing Comin'"etc.といったアンセムを拳を振り上げ叫ぶ快感。まさに至福の一時であった。敢えていうと、もう"Painkiller"はセットに入れなくても十分素晴らしいショウが出来るのではないか(それでも、前回の来日よりはロブがメロディを歌えていたが)と思うが、フィジカル面を整え、アイディアを注ぎこみ、ファンに今のベストのパフォーマンスを見せる。そのメタル・ゴッドの強固なスピリットに何より畏敬の念を覚えずにはいられなかった。今回の来日、残念ながら各公演とも満員とはいかなかったようで残念だが、ファンの想いはバンドに伝わったと信じたい。「Nostoradumus」完全再現ライヴの、日本での公演を期待したいが…。 |
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