Rick Springfield at Billboard Live Tokyo Aug,19(1st Stage) 2011

Rick Springfield
- Vocal,Guitar

George Bernhardt
- Guitar

Matt Bissonette
- Bass

Derek Hilland
- Keyboards

Roger Carter
- Drums
  2005年以来6年ぶりのライヴ観戦になったリック・スプリングフィールド。リックは昨年も来日し、会場も同じBillboard Liveで公演を行ったのだが私はパス。しかしながらその公演が大変な評判で、後悔していたのでこの意外なほどに短い期間での再来日は私にとって願ってもないチャンスだった。しかも、今年の来日は3月に震災で一度キャンセルになっており、その仕切り直し公演なのだ。これだけ早い間隔で来日を決定してくれたリックの決断力。ファンを思う気持ちには心から感謝の意を表したい。

  Billboard Liveという会場は、私にとっては洗練されすぎて少々敷居が高いという印象があり、昨年の公演をパスしたのも実はその会場が理由のひとつだったのだ。受付を済ませ、ドリンクを引き換え最上階のカジュアル・シートへ。なるべくリラックスした席でと選んだのだが、近年狭いライヴ・ハウスでスタンディングのライヴに慣れている向きにはやはり何かそわそわ落ちつかない(笑)ステージはほぼ自分の「真下」に位置しているような感覚。眼前には大きなスクリーンがあり、今後の同会場でのライヴのCMをエンドレスで流している。

  æžœãŸã—てこのゴージャスな空間でリックはどれだけロックしてくれるのか…そんな心配はすぐふっ飛んだ!

  ã‚¹ã‚¯ãƒªãƒ¼ãƒ³ã«æ˜ ã‚‹ã€ãƒªãƒƒã‚¯ã®ãƒ’ストリー紹介映像が終わると、ステージにバンド・メンバーがぞろぞろと登場。1曲めは、近年のリックの曲の中でも特にエッジが際立ったR&Rチューン"Who Killed Rock'n Roll" 凄い。6年前に見た時と同様、スラッとした肢体をしなやかに動かし、テレキャスターをかき鳴らしながら歌うリックは一瞬にして空気を掴んだ。これがスタ-というものなのだろう。会場の音響もいい。キーボード含む各楽器の音がしっかり分離しつつ、バランスよくバンド・サウンドとして響いてくる。音はかなりソリッドながら粗くはなく、適度な洗練さが魅力のリックの音楽にぴったりだ。

  ä¼šå ´å…¨ä½“が一気に盛り上がったところで、間髪入れずリックは大きな身振りでキャッチーなリフをかき鳴らす。80年代を代表するヒット曲の1曲"Affair Of The Heart "だ。勿論会場は大合唱。ファンから花束を受けとり、ギターに打ち付ける得意のパフォーマンスも早くも出た!3曲めはその"Affair Of The Heart "を収録した「Living In Oz」アルバムのタイトル・トラック。キーボーディストとギタリストによるサビのコーラス・ハーモニーが綺麗で聴きほれてしまう。

  ã“こでリックのMC。「初来日は1971年の『ヤング・ミュージック・フェスティバル(「東京音楽祭」のことを言っている)』だったんだけど、一小節だけまだ日本語詩を覚えてるんだ」と"Speak To The Sky"の一節を歌う。

  ãã—て怒濤のヒット曲メドレーへ。リックの大ヒット曲でなく、トップ40に入った中ヒット曲でまとめた構成が巧い。Bop Til' You Dropのリックのギター・ソロはカッコ良かった!"State Of The Heart"は今回はフル・バージョンで聴きたかったが…。トップ10ヒット"I've Done Everything For You"でも、そのバンドの演奏のタイトさ、コーラス・ワークの素晴らしさが際立っている。会場の音響の素晴らしさも手伝って、心地よいことこの上ない

  "What's Victoria's Secret"を演らずに"Venus In Overdrive"か、と一瞬思ったのだが、ショウ全体の メリハリを考えるとこの個性的な曲の配し方は良かったのではないか。疾走感のあるロック・チューンが軒を並べる中、Yeah! Yeah!と皆で腕を振り上げコーラスができる"Venus In Overdrive"は良いアクセントになっていた。

  å†ã³80年代に戻って"Love Is Alright Tonight" ストラトキャスターに持ち替えたリックのギター・ソロ からはじまるこの曲で勢いづけた後、ついにリックはギターを置き客席に降りる。テーブルにリックが仁王立ちになると、当然客席は今日一番の大盛り上がり。"Don't Talk To Strangers"のサビを指名したファンに歌わせようという試みなのだが、何故か最初にリックが目をつけたのが Billboard の?男性スタッフ(笑) 恥かしいのか、仕事に徹しているのか、リックにマイクを向けられてモゴモゴと声を発するスタッフに、会場から思わず笑いがもれる。一方、堂々として素晴らしかったのがステージに上げられた4~5才くらいとおぼしき男の子と女の子のファン2人だ。それぞれリックにマイクを向けられると「どん・とー・すとれんじゃ~!」お見事!今日のライヴのハイライトとなるシーンだった。男の子と女の子のお母さん達、やったね!

  çµ‚盤は、"Love Somebody" "Jessie's Girl"というリック、いや80年代を代表するヒット曲連発で、一気にクライマックスへ持っていく。今日、これまで代表曲を大盤振る舞いしながら、まだこれだけの名曲が残っている凄さ。リックの輝かしいキャリアを実感する。リックのヴォーカルのパワーは、ここへきてもまだ全くテンションが落ちずパワーがある。しかも、この後まだ2ndステージがあるっていうんだから!

  æœ¬ç·¨çµ‚了後、拍手によってステージに呼び戻されたリックは上半身裸。その鍛え上げられた肉体が、日頃の節制の凄さを物語る。私にとってリックは一流のアーティストであると同時に、ある意味求道者なのだ。アンコールは、2005年の来日公演では序盤でプレイされた"Kristina"いわゆるヒット曲ではないが、そのキャッチー極まりないメロディとノリの良さは、以外な程にエンディングに似合っている。またバンドのコーラス・ハーモニーの美しいこと。

  BGMに"What's Victoria's Secret"(2ndステージでは演奏されたそう)が流れる中、爽やかな余韻を残してリックはステージを去った。今年62才。衰え知らずのパワーと、たぐいまれなエンターテイナーとしての才能をアピールした、痛快なロック・ショウだった。
- set list -
1.Who Killed Rock'n Roll
2.Affair Of The Heart
3.Living In Oz
4.Speak To The Sky(snip)
5.medley:
I Get Excited
~Bop Til' You Drop
~Celebrate Youth
~Calling All Girls
~Don't Walk Awa
y~State Of The Heart
~What Kind Of Fool Am I
6.I've Done Everything For You
7.Venus In Overdrive
8.Love Is Alright Tonight
9.Don't Talk To Strangers
10.Love Somebody
11.Jessie's Girl
- encore -
12.Kristina
チケット
Live Review
Site Top