Ron Sexsmith at Billboard Live Tokyo April,27 2012

<Set List>
1. Heart's Desire
2. Get In Line
3. The Reason Why
4. Strawberry Blonde
5. Hard Bargain
6. Late Bloomer
7. Believe It When I See It
8. Lebanon,Tennessee
9. Gold In Them Hills
10. Nowadays
11. Right About Now
12. Tell Me Again
13. Imaginary Friends
14. Brandy Alexander
15. Secret Heart
16. All In Good Time
17. Love Shines
- Encore -
18. Heavenly


Ron Sexsmith
- vocals, guitar, harmonica

David Matheson
- keyboards

Tim Bovaconti
- guitar

Jason Mercer
- bass

Don Kerr
- drums



Long Player Late Bloomer

Long Player Late Bloomer
(2011)
  ç§ã¯ã€ãƒ­ãƒ³ï½¥ã‚»ã‚¯ã‚¹ãƒŸã‚¹ã®å¤§ãƒ•ã‚¡ãƒ³ã¨ã„うわけではなかった。これまで熱心に聴いたアルバムは1995年のセルフ・タイトルの(メジャー)デビュー作と、1997年の2nd「Other Songs」くらい。

  ãã®å¾Œã‚‚リリースされた全てアルバムはチェックしていたものの、購入は全て中古CDで、発売してすぐに聴いたものは一枚もなし。何れのアルバムも、ロンならではの繊細で美しいメロディが発揮された佳曲集とは思ったが、「Ron Sexsmith」 ã€ŒOther Songs」ほど夢中になれず、冷静に聴いてしまったのが正直なところだ。

  ãã‚“な私が、今回はじめてロンのライヴに足を運ぶことに決めたのは、一度生でロンの歌声を体験したかったというのが第一だが、最新作「Long Player Late Bloomer」が、本当に素晴らしい内容だったからだ。

  è¿‘年もコンスタントにアルバム製作とツアーを重ねていたロンが、苦悩を抱え、現状を変えたい、ヒットを生みたいという強い意思を持っていたのは、各メディアで彼の口から語られているし、既に海外では放映されているロンのドキュメンタリー「Love Shineï½£(筆者未見)でも詳しいようである。このボブ・ロックという一見ミスマッチとさえ思えるプロデューサーを迎えた新作は、ロンの持ち前のメロディ・センスを引き継ぎつつも、全く新しいロン・セクスミスを披露することに成功している。音の立体感とソリッドさ。要所でみせる、ロック的ダイナミズムはこれまでのロンには見られなかったものであるが、楽曲のバラエティが絶妙な起伏をアルバムに生み、一曲一曲が鮮明に記憶に残るのだ。コマーシャリズムも過去随一で、ロンとボブ・ロックの相性のよさが伺える。ロンは、これまでつまらないアルバムは一枚もリリースしたことはないが、ロンにとって「Long Player Late Bloomer」は間違いなく"起死回生の一打"となり、新しい世界へ踏み出すきっかけとなるに違いない。

  ã•ã¦ã€ãƒ©ã‚¤ãƒ´ã§ã‚るが「Long Player Late Bloomer」をフィーチュアしつつ、代表曲も満遍なく網羅した、今のロンの魅力が良く伝わってくる構成だった。フォーク、ポップ、ロック。楽曲のタイプによって、また場面によってサウンドはアコースティックからエレクトリックまで自在に表情を変えるが、軸となるロンのナイーブなメロディ・センスはぶれることがない。ギター、ベース、ドラムスにキーボードを配した5人編成のバンドは、音楽性の幅を広げたロンの音世界を表現するにうってつけの匠達で、安定感のある演奏は完璧といえるレベル。会場の優れた音響も相俟って、最後まで安心してロンの歌を堪能することができた。いや、ここまで歌声の力に心打たれたのは過去に数えるほどしかない。ギターを置き、ピアノを弾きながら歌った"Right About Now"のイントロとアウトロでピアノの音を外し、あちゃーといった表情をみせるロン。これはご愛敬だったが、ミスもロンの人間味を伝える演出のひとつとして作用していた、といったら贔屓のし過ぎだろうか?

  ã—かし"Long Player Late Bloomer"とは何と素敵なタイトルだろう!  é…咲きで何が悪いんだい。そんなロンの宣言が伝わってくるような優しくも力強い音に励まされ、清々しい気持ちで私は会場を後にした。
※筆者が見たのは1st Stageです

(5/18/2012)
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