Saxon at Club Citta', Kawasaki August, 5 2011


  ã¨ã«ã‹ãæ€ã„入れの強いバンドで、へヴィ・メタルというジャンルの中ではこれまで最もアルバムを聴きこんだと思う。最初に聴いたアルバムは1995年リリースの「Dogs Of War」  80年代末~90年代初期の、その長いキャリアの中では低迷期といえる時代を経て、再び飛翔せんと音楽性も変化をみせ、エネルギーを蓄えていた頃だ。そしてSaxonは、その後「Unleash The Beast」(1997)という新しいステージの幕開けを告げる充実作を筆頭に、強力な傑作アルバムを次々リリースし再びトップ・アクトの座を手にしたのだった。私にとって「不屈の魂」の象徴といえるSaxonのライヴを見るのは長年の夢であったのだが、来日があったにも関わらずなかなか都合がつかず、今年ついに17年越しの夢が叶ったのだ。

  ã—かし、これだけの思い入れを持ちながらライヴを前にして以外に冷静な気持ちだったのは、「とりあえずこの目で実物を拝めればよい。今この時期に来日して くれるだけで有難い」という少々消極的な気持ちと、来日が決まったにも関わらずあまり盛り上がっていない(ように見える)周りの状況に冷めていたのかもしれない。

  ä»Šå›žã®æ¥æ—¥å…¬æ¼”は川崎クラブチッタでの2回公演。私が観たのは初日のみ。初日が代表曲を網羅する「All Time Best」 2日めが代表作「Denim And Leather」(1981)の完全再現を含む「Denim & Leather 30th Anniversary」と、それぞれ異なるテーマを持ったショウが発表されていたのだが、何と2日めは結局「Denim & Leather」のアルバム再現は行われず、初日と同様キャリアの代表曲を満遍なくプレイしたようだ。タイトルに偽りあり…と憤りを覚えたファンも多かったに違いないが、しかしセット・リストを見るかぎりではこの予定変更(?)は決して悪くなかったかったのではないだろうか。幅広い時代の曲がバランスよく配され、且つ驚くほどレアな曲も何曲か組み込まれており、キャリアを総括したボリュームのある内容だったからだ。

  ã“れで恐らく3度めになるクラブチッタ。中に入ると、あまりに閑散とした客の入りに驚く。私が入場した18時20分くらいの時点で、フロアは半分も埋まっていなかったのではないだろうか…。このご時世もあるが、ヨーロッパでは巨大フェスのヘッド・ライナーを務めるバンドがこの程度か!とがっかりしつつも、 ステージ前方に陣取る気合いの入ったデニム&レザーなメタル・ヘッズ達を頼もしく見つめていた。

  æœ€çµ‚的にはフロアは7割は埋まったのかな。幻想的なオープニングSEと共にステージに登場したバンドは、予想通り最新作「Call To Arms」の1曲め"Hammer Of Gods"で勢いよくショウをスタートさせた。一気にヒート・アップするフロア。私も、イントロで早くもアドレナリン全開。一瞬で切れた(笑) もう、客の入りだのなんだのって関係なかったね。

  ã“の時点でまだ日本版のリリースもアナウンスされていない"Hammer Of Gods"でこれだけ盛り上がるんだから、続く"Heavy Metal Thunder" "Never Surrender"と続くSaxonのクラシック中のクラシックで盛り上がらない筈はない。その他「Call To Arms」からは"Chasing The Bullet" "Back In '79" "Call To Arms"と3曲プレイされたが、何れも決して派手な曲でなかったにも関わらずフロアのテンションが落ちなかったのは嬉しかった。"Chasing The Bullet"のコーラスも皆ちゃんと歌えていたのにも驚き! 

  90年代の曲…特に前述した私の特に思い入れの強い「Dogs Of War」以降、「Lionheart」(2004)までの曲がまるまるカットされていたのは少々残念であったが、「Innocence Is No Excuse」(1985)から"Broken Heroes" "Rock 'N' Roll Gypsy"と2曲もプレイされたのは嬉しかったし、また両者ともライヴで非常に映える力強いパフォーマンスに新鮮な驚きを受けた。"Rock 'N' Roll Gypsy"がこれほどまで爽快でライヴ向きの曲だとは!

  ä»Šå¹´60になろうというビフ・バイフォード(vo)、ポール・クイン(g)をはじめてとしてメンバーは大ヴェテランの兵(つわもの)ばかりだが、想像した以上にその演奏、パフォーマンスは若々しくキレがある。ビフも、映像で見た通りさほどアグレッシヴに動くでもないのだが、その佇まいと野太く張りのある声だけで十二分 に存在感を発揮。ポールはもう何もしなくてもギターを弾いているだけで十分だ。私のポジションはステージ上手側だったので、丁度ポールの位置と対極だったのだが、そのポールのもつ独特のオーラはこちらまで十分伝わってきた。本当にポールはクールでカッコ良かった。また、ポールと、ダグ・スカーラットというルックス面でもプレイ面でも違う個性を持った両ギタリストの対比の妙はライヴでもしっかり伝わってきた。二人とも、決して派手さはないのだがキレのある、これぞメタルというリフ、ソロを聴かせてくれた。

  ãƒ•ã‚¡ã‚¹ãƒˆãƒ»ãƒãƒ¥ãƒ¼ãƒ³ãŒå¤šã‹ã£ãŸã®ã‚‚嬉しい驚きだった。しかも、比較的最近の"Demon Sweeney Todd"  "Atila The Hun"といった曲をショウの要どころで、全く隙のないタイトなプレイで聴かせたのは、Saxonの現役感をはっきり証明していたといってよいだろう。 バンドのチア・リーダー的存在のニブス・カーター(b)のアクションも、これらの曲では一層激しく、得意の頭をぐるぐる回すポーズではその長髪がまるごと吹っ飛んでいきそうだ!

  æœ¬ç·¨ãƒ©ã‚¹ãƒˆã¯Saxonの、というよりブリティッシュ・へヴィ・メタル史上に残るメタル・アンセム"Denim And Leather" "Princess Of The Night"という名曲連発でフィニッシュ。ファンのSaxonコールに呼び戻されたバンドは、これも忘れられないエピック的傑作"Crusader"(実はいちばん聴きたかった!)  å‰è¿°ã—たアグレッシヴな"Atila The Hun" Saxonのメロディアス・サイドを代表する初期の傑作"747(Strangers In The Night)"と、タイプの違う楽曲を繰り出す。この流れは本当に息をもつかせぬ勢いだった。

  å†ã³ã‚¹ãƒ†ãƒ¼ã‚¸ã«å‘¼ã³æˆ»ã•ã‚ŒãŸãƒãƒ³ãƒ‰ã¯ã€ãƒ‹ãƒ–スのべース・ソロ、ダグ・スカーラットのギター・ソロ。またビフと観客のコール&レスポンスをフィーチュアした"Strong Arm Of The Law" "Wheels Of Steel"という3nd、2rdアルバムのタイトル・チューンをプレイし、ファンとバンドの間に熱く密接な関係性をつくりだす。その心臓の鼓動にも似た、キャッチーでソリッドなギター・リフに身を任せていると、"泣き"の曲でもないのに思わず熱いものが込み上げてきた。約2時間のライヴは、ハイ・テンションでプレイするバンドにファンが全力で応える理想的なメタル・ショウだったといえる。Saxonとあの場にいたファンに心から感謝!  (8/12/2011)

Biff Byford
- Vocals

Paul Quinn
- Guitar

Doug Scarratt
- Guitar

Nibbs Carter
- Bass

Nigel Glockler
- Drums


Call To Arms(2011)
- set list -
1. Hammer Of The Gods
2. Heavy Metal Thunder
3. Never Surrender
4. Chasing The Bullet
5. Motorcycle Man
6. Back In '79
7. Broken Heroes
8. I've Got To Rock
(To Stay Alive)
9. Dallas 1 P.M.
10. Call To Arms
11. Rock 'N' Roll Gypsy
12. Demon Sweeney Todd ~
Drum Solo
13. And The Bands Played On
14. The Eagle Has Landed
15. To Hell And Back Again
16. Denim And Leather
17. Princess Of The Night
- encore -
18. Crusader
19. Atila The Hun
20. 747 (Strangers In The Night)
- encore 2 -
21. Bass Solo ~
Strong Arm Of The Law
22. Doug guitar solo ~
Wheels Of Steel
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