Scorpions at Shinjuku Kousei-nenkin Kaikan Sep, 26 2004

  会場である厚生年金会館までの道すがら、「Tokyo Tapes」を聴きながら、この当時を100とすると今の彼等には果たして何%のパワーが残っているのだろう…なんて思いがふと頭をよぎった。そんな失礼な「シロート・ファン」の先入観はライヴが終わった頃には完全に粉砕されていた。もう、この人たちのほとばしるパワーは一体どこから出てくるのだろう? 特にクラウス・マイネとルドルフ・シェンカーの発散するエネルギーといったら、とても50代半ばになろうかという年齢のそれではない。もはや物理的には説明できない。パフォームすることが体に染み付いているのだろう、と自分に無理やり納得させるしかなかった。そして何より素晴らしかったのは、今回のライヴが最新作「Unbreakable」の楽曲をしっかりフィーチュアした構成になっていたこと。そしてプレイされた「Unbreakable」の全ての曲が一連のクラシックに負けず強いインパクトを残していたということである。Scorpionsのアルバムを全て聴きこんだわけではない私でさえ、ライヴ終了後にはあの曲も聴きたかった…と各時代の様々な名曲の曲名が頭を連ねたが、「Unbreakable」アルバムの性格が上手く反映されたセット・リストは構成もよく、ライヴは飽きさせないアップダウンを持ってスムースに進んでいった。特に中盤、新曲の"Through My Eyes"からライヴ終盤に至る流れはScorpionsのパワフルさと多様性とショーマンシップが見事に一体化しテンションの高い時間を生み出していた。マニアの人にとっては選曲の面でこの曲をやるくらいなら何故何故あの曲を…という注文がどうしても出てこざるを得ないと思うのだが、これが"初スコピ"である私にとっては全てが新鮮で楽しめるライヴだった。急遽行くことに決めて当日券で見たのだが、本当に見逃さないで良かった。
  クラウスのライヴ終盤になっても全く失速することのないハイ・トーン・ヴォーカル。ルドルフの観客の目を引きつけて話さない派手なアクション。核であるこの2人を支えるマティアス・ヤプスのタイトで表情豊かなギター・プレイ。そして、そうそうリズム隊の若手(笑)ふたり、ジェイムスとパウエルの安定感と華のあるサポートぶりも見事だった。演奏、サウンド、ファンとのコミュニケーション。全てにおいてプロフェッショナルな、ベテランならではの余裕あるエンターテインメント。参りました!

1.New Generation *
2.Love 'Em Or Leave 'Em *
3.Bad Boys Running Wild
4.The Zoo
5.We'll Burn The Sky
6.Deep And Dark *
7.Coast To Coast
8.Holiday
9.荒城の月
10.Through My Eyes *
11.Remember The Good Times *
12.Tease Me Please Me
〜Drum Solo
13.Blackout
14.Blood Too Hot *
〜Guitar Solo
15.Big City Nights
16.Still Loving You
17.Wind Of Change
18.Rock You Like A Hurricane
19.When The Smoke Is Going Down

* from the album "Unbreakable"
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