Summer Sonic 07
at Chiba Marine Stadium & Makuhari Messe Aug, 11 2007
The Pipettes / OK GO / The Goo Goo Dolls / MXPX
Fall Out Boy / Ellegarden / Travis
- Set List -

1.You Won't Forget Me
2.Because It's Not Love
(But It's Still A Feeling)
3.Your Kisses Are Wasted On Me
4.Why Did You Stay?
5.It Hurts To See You Dance So Well
6? Why Did You Leave Me
7.Guess Who Ran Off With
The Milkman?
8.Judy
9.One Night Stand
10.Pull Shapes
11.We Are The Pipettes


Pipettes/We Are The Pipettes

We Are The Pipettes
(2007)
  The Pipettes - Marine Stage 11:00〜

  今年のサマソニは初めてオープニング・アクトのスタート前に会場に入った。2日前に原宿の単独公演を見てすっかり魅了されたイギリスの3人娘The Pipettes  500人も入れば満員のアストロ・ホールとは対照的に、この巨大なマリン・スタジアムでPipettesはどう自分達の個性をアピールするのか。最前列から興味深く見守った。果たして、彼らは単独公演のセット・リストをややコンパクトにした(といっても30分足らずで11曲もプレイ!)セット・リストで、ライヴ・ハウスのそれと全く同じパターンで大観衆を沸かせることに成功した。あのキュートな(ライオット・ベッキのキュートな目の動きにも注目せねば!)ダンスの魅力が果たしてスタンドまで伝わっていたかは疑問だが、アッパーで、キャッチーで、コンパクトにまとまったポップ・チューンをテンポ良く繰り出すPipettesのメソッドが会場のサイズを全く問わないことは、絶えず歓声を送り手を振り上げるアリーナの人波が証明していた。この日も厳しい暑さで、30分ダンスし続ける彼女たちにとっては相当タフな条件だったと思うが、曲間に汗を拭き、水分を取りつつ笑顔で切れのよいパフォーマンスを魅せたPipettesに改めて惚れ直した。
- OK GO Set List -

1.Television, Television
2.Don't Ask Me
3.A Good Idea At The Time
4.Get Over It
5.Oh Lately It's So Quiet
6.Invinsible
7.Here We Go Again
8.Do What You Want


OK GO/Oh No

Oh No

(2006)
  OK GO - Marine Stage 11:50〜

  決して"ダンス"に捉われていたわけではないが、はじめて見るOK Goは驚くほどタフでハードなロック・バンドであった。開演前に早くものそっとステージに現れ、機材の準備をするメンバーの姿は微笑ましささえ感じるが、ライヴが始まると一転、その硬質な音とタイトな演奏で圧倒する。このバンド上手い!  2ndアルバム「OH NO」でも特にアッパーなロック・チューン"Television, Television"でライヴがスタートしてすぐ、OK GOが4人とも実に高いスキルを持ったプレイヤーであることを確認できた。力強さと滑らかさ(あの広い空間でスロウ・チューン"Oh Lately It's So Quiet"をセクシーに歌い上げた表現力はお見事!)を兼ね備えたダミアンはCDで聴ける同様の豊かな声量を響かせ、ティム(ベース)とダン(ドラムス)は同郷の先輩バンドCheap Trickにも通じるポップ&ハードなサウンドのボトムをクールな佇まいでしっかり支える。曲によってギターとキーボードを弾きわけるアンドリューのヴァーサタイルな能力がライヴでも大きな部分を担っているのも確認できた。ダンスは勿論"A Million Ways"もプレイされず、"お遊び"の少ないショウであったが、持ち時間30分という短い時間の中に、OK GOの本質であるハード&ポップな音楽の魅力が凝縮されていた。上手さとセンスを併せ持ったバンドである。
- The Goo Goo Dolls Set List -

1.Stay With You
2.Slide
3.Long Way Down
4.Here Is Gone
5.January Friend
6.Name
7.Before It's Too Late
8.Broadway
9.Let Love In
10.Iris



The Goo Goo Dolls/Let Love In

Let Love In
(2006)
  The Goo Goo Dolls - Marine Stage 14:40〜

  一度メッセに戻り、The Academy Is...を4曲だけ見た後再びマリン・スタジアムへ。今度はスタンド席でGoo Goo Dollsをゆっくり見る。正直なところ、1995年の「A Boy Named Goo」アルバムを頂点に、アルバムを重ねる毎に興味が薄れているバンドであるが、長年生でライヴを見ることを待ち望んでいただけに楽しみにしていた。最新スタジオ「Let Love In」の内容からもバンドがよりソフィテスケィトされたメロウなサウンドにシフトしていることは分かったが、ライヴでのGoosも、メロウなミディアム・テンポの楽曲を中心に、ヴェテランらしい余裕のあるパフォーマンスで楽しませてくれた。サポートは「Live In Buffalo」(2004)期同様ジェイソン・フリースとグレッグ・スランが務めていたのかは確認できなかったが、サイド・ギタリスト、キーボーディスト("Broadway"ではサックス・プレイヤーも登場)を含む5人(6人?)編成。重厚なサウンドは叙情的なメロディをスタジアムに大きく響かせ、CDで聴けるのと同様、伸びやかさにこそ欠けるもののパワフルで押しの強いジョン・レズニックのヴォーカルがエモーショナルに迫ってくる。中盤では何と、バンドを代表する大ヒット曲"Name"で突然ジョンのヴォーカルとドラムス以外の音が全て出なくなってしまうという大アクシデントに見舞われたが、これをファンの後押しも得て何とか乗り切り、以降映画「トランスフォーマー」のサウンドトラックに収録された新曲"Before It's Too Late"で盛り返し、ラスト、ジョンが「歌って!」と日本語で書いた紙を持ち出し観客に呼びかけた"Iris"でドラマティックに締めくくった。B'zと木村カエラに挟まれるという難しい出演順だった(と思う)が、勢いでなくダイナミズム重視でショウを組み立てることのできるその力量には感嘆させられた。次回は是非単独公演で!
- MXPX Set List -

1.Tomorrow's Another Day
2.My Life Story
3.Secret Weapon
4.Heard That Sound
5.Angels
6.Shut It Down
7.Next Big Thing
8.You're On Fire
9?
10.Contention
11.Chick Magnet
13.Broken Bones
12.Should I Stay Or Should I Go
14.Punk Rawk Show


MXPX/Secret Weapon

Secret Weapon
(2007)
  MXPX - Mountain Stage 16:05〜

  再びメッセに戻り、マウンテン・ステージでMXPXを見る。直前に、リリースされたばかりの最新作「Secret Weapons」とベスト・アルバム「Ten Years And Running」を初めて聴いただけのにわかファンだった為、失礼ながらお手並み拝見、という感じでフロア後方からゆっくり見ていたのだが…いや、驚いた。めちゃくちゃ上手いね、このトリオは! ライヴ・バンドの真髄を見た気がする。結成以来10余年、マイク(vo/b)、トム(g)、ユーニ(dr)という不動のラインナップで活動しているのもこのタイトなアンサンブルを生む一因を成しているのだろう。シャープさを極めたリフ、リズムでアッパーなパンク・チューンを連発し、マイクはステージを激しく動き回りながら観客を煽る。"Tomorrow's Another Day"が加速すると同時に起こったモッシュの凄さに思わずおののいたが、途中からは怪我しない程度に前方に寄って(笑)楽しませてもらった。終盤の"Chick Magnet"  The Clashのカヴァー"Should I Stay Or Should I Go"でやや落ち着いたものの、それ以外の時間はパワーで押しまくり!  まるで嵐のようだった。
- Fall Out Boy Set List -

1.Thriller
2.Grand Theft Autumn
/Where Is Your Boy
3."The Take Over, The Brakes Over"
4.Sugar, We're Goin Down
5.Our Lawyer Made Us Change The
Name Of This Song So We Wouldn't
Get Sued
6.Ham Hallelujah
7.Beat it
(Michael Jackson)
8.The Carpal Tunnel Of Love
9.This Ain't A Scene,
It's An Arms Race
10.Thnks Fr Th Mmrs
11.One And Only
(Timbaland Ft. FOB)
12.Dance, Dance
13.The Power Of Love
(Huey Lewis & The News)
14.Saturday


Fall Out Boy/Infinity On High

Infinity On High

(2007)
 Fall Out Boy - Mountain Stage 17:20〜

  多様な音楽性を盛り込みつつも、従来のハード&タフ、疾走感のあるサウンドはそのまま保持し、鮮やかな進化を遂げた新作「Infinity On High」の内容をそのまま反映するような、起伏に富みつつも一貫性のあるスケールの大きなライヴであった。パトリックは、重そうなメタボ体型は相変わらずであるが、声は実によく出ており、「Infinity On High」にみられたブラック・ミュージック的粘っこい歌いまわしを含め、これまで以上に歌唱力をアピールしていたと思う。そして、過去2度見たライヴでは粗さと線の細さが否めなかったストリングスの2人〜ピートとの成長ぶり。まだこれだ!という個性はみえていない為、将来的にはもっと主張して欲しいがそのシャープさを増したリフ、太く力強く響いてくるサウンドからは明らかな成長が感じられた。屋内のステージであることも功を奏したか。音の輪郭がぼやけ、くぐもったサウンドが空に響いていた昨年のサマソニと比較すると、個々のインストゥルメンツがしっかり主張しつつ、バンドとしてのまとまった音を出せる強さを実感できた。"The Carpel〜"の繋ぎとしてプレイしたマイケル・ジャクソンの"Beat It"も、Huey Lewis And The Newsの"The Power Of Love"も、バンドのルーツを露にしながら、同時にプレイヤーとしてのスキルが上がったことを証明していたし、またトラヴィス・マッコイ(Gym Class Heroes)をフィーチュアした"The Take Over, The Brakes Over"や、"Dance, Dance"のイントロダクションとしてプレイしたTimbalandの"One And Only"はライヴにバラエティを生みつつも、自然なかたちでセットに組み込まれていた。私が2月の単独公演を観なかったのも大きかったかもしれないが、"化けた"と呼ぶにふさわしいFOBが、個人的Summer Sonic 07のハイライトだった。
- Ellegarden Set List -

1.Fire Cracker
2.Acropolis
3.Marry Me
4.Gunpowder Valentine
5.No.13
6.Supernova
7.The Autumn Song
8.Can You Feel Like I Do
9.スターフィッシュ
10.Missing
11.I Hate It
12.Space Sonic
13.Salamander
14.Red Hot
15.Make A Wish


Ellegarden/Eleven Fire Crackers

Eleven Fire Crackers

(2006)
  Ellegarden - Mountain Stage 18:35〜

  FOB終了後も同じポジションを確保し、かなり前方で見ていた。パトリック・スタンプの後だと、細美武士のヴォーカルはかなり線が細く聴こえるが、バンドが一丸となってぶつけてくるその音そのもののの破壊力は半端ではない。最新作「Eleven Fire Cracker」を代表するキラー・チューン"Fire Cracker"でスタートしたライヴはまさに押しの一手。激しいとは知っていたが、まさかここまで容赦ないとは思わなかった。世話好きのお兄さんといった感じの細美のMCは会場にほんわかムードを生むものの、それも一瞬で、場内のテンションは全く下がることがない。FOBの時間に私の周りでぽーっとつまらなそうに突っ立っていたいかにもエルレ待ちの若者が前方に雪崩れ込み、危険を察した私はライヴ半ばでフロア後方に退散(苦笑)  「Eleven〜」と「Pepperoni Quattro」しか聴いていない私も十分楽しめる完成度の高いライヴだった。
- Travis Set List -

1.Selfish Jean
2.Eyes Wide Open
3.Writing To Reach You
4.Love Will Come Through
5.As You Are
6.The Beautiful Occupation
7.My Eyes
8.Side
9.Driftwood
10.Good Feeling
11.Closer
12.Sing
13.Battleships
14.All I Want To Do Is Rock
15.Turn

Encore:
16.Flowers In The Window
17.Why Does It Always Rain On Me?


Travis/The Boy With No Name

The Boy With No Name
(2007)
  Travis - Sonic Stage 19:45〜
(実際はライヴ開始は20時近くなっていたと思う)

  「キミ達は今日友達とここに来たのかい?  隣に立っているのは会ったことのない知らない人だよね? これって凄いじゃないか。いい機会だからお互い挨拶(セイハロー)しようよ」 …というフランのトークに続き"Closer"のキラキラしたイントロが聴こえてきた。

  しかし、何とアットホームで一体感のあるライヴなのだろう。メンバー全員が色とりどりの派手なガウンを着込み、ロッキーのテーマで入場するという派手なオープニングではじまったTravisのライヴは、まず曲が中心にあり、ライヴはバンドとファンが一体となって作り上げるものであるというメンバーの姿勢が明確に表れていた。私は恥ずかしながら1曲めの"Selfish Jean"で熱いものがこみ上げ、それは"Writing To Reach You"で早くも頂点に…。MCでフランが語っていたように、フランが親になった心境を歌った"My Eyes"が個人的ハイライトであったが、見所はほとんど全編といっても良いほどで、聴きたかった曲はほとんど(敢えていうと"Under The Moonlight"を聴きたかった)演ってくれた。CDよりロック色割り増しの、やや重めのサウンドで1stから最新作「The Boy With No Name」までの楽曲を無理なく繋ぎ、フランの暖かみのあるヴォーカルで美しいメロディを響かせる。アンコールではギターを抱えたフランをメンバー全員で囲み、肩を抱き合いながら名曲"Flowers In The Window"を歌い上げた。事情で、残念ながら"Why Does It Always Rain On Me"の途中で会場を去らねばならなかったのだが、それでも十分すぎる満足感を得られた。優れた曲をたくさん持っているだけではない。メロディと歌詞をどう人の心に伝えるか、そしてコミュニケーションとは何か。Travisのライヴは、最も大切なことを知っている人間にしかつくれない、かけがえのない時間を与えてくれる。単独ツアーでの再来日を切に願います!
Live Review
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