August,2002

 
  Honeymoon Suite/Dreamland(輸入盤)
 1.What I Know
 2.So Hard
 3.Still Lovin' You
 4.Just Love Somebody
 5.The Way I Do
 6.Dreamland
 7.Too Little,Too Late
 8.Gone
 9.Undone
 10.Lagavulin
 11.Radiant
 12.Even Now
  '84年にセルフ・タイトルのアルバムでデビュ−。ブル−ス・フェアバ−ンがプロデュ−スした'85年の2nd「The Big Prize」からは"Feel It Again", "Lost And Found"という2曲のヒット・シングルが生まれ、アメリカでも成功を収めたカナダ出身のバンドによる新作。古いもので89年に録音された曲も収録されており、約半数の曲が既に今年リリ−スされているアルバム「Lemon Tongue」にも入っているが、どうやらこれはヨ−ロッパのマ−ケットに向けに編集されたアルバムのようである。美麗なキ−ボ−ドをフィ−チュアしたバックの上に、Johnnie Deeのややハスキ−なヴォ−カルがのるAOR寄りのサウンドで、'80年代の押しの強い産業ロックを期待するとあてが外れるが、メロディの質は総じて高く、巧みなアレンジと構成で全編通して飽きさせない。Def Leppardの新作「X」のような音が好きな人なら、ピンとくるものがあるでしょう。オリジナル・メンバ−で残っているのはJohnnie DeeとギタリストのDerry Grehanのみで、ソングライティング、プロデュ−スともこの二人が中心になって行なわれているようだ。(8/9/2002)

Mystery Bloom/Lifetime In The Heart
                                    
(Lion Music;2002)

1.Frame Of Mind
2.Lifetime In The Heart
3.Pray Another Day
4.Adore
5.Beyond The Real
6.Soulmate Serenade
7.Idol Dream
8.Face The World
9.Life
10.Paperback Writer
Bonus Track:
11.
Soulmate Serenade(Acoustic Version)
                                                                                       
Produced by Mystery Bloom











    


 Mystery Bloom
  /Frame Of Mind(1996)


1.Frame Of Mind
2.Beyond The real
3.Lifetime In The heart
4.Adore
5.Pray Another Day
6.Paperback Writer
7.The Idol Dream
8.Face The World
9.Soulmate Serenade
10.Life

  この「Lifetime In The Heart」をCDショップで見つけたときは、思わず「え゛っ、Mystery Bloomってまだ活動していたの!?」と驚きで一瞬固まってしまったが、実はこれは純粋な新譜ではなく、'96年に日本のみでリリ−スされ、その後お蔵入りになってしまった彼らの1stアルバム「Frame Of Mind」のヨ−ロッパ、カナダ、アジアにおける再リリ−スの為の"新装盤"だったのだ。(曲順に若干変更があり、ボ−ナス・トラックが1曲追加されている) 個人的には"90年代最も印象に残ったデビュ−・アルバム" である「Frame Of Mind」は、そのJellyfishにプログレッシヴ・ロックとヘヴィ・メタルとファンク・ロックをぶち込んだような雑多を極めた音楽性が鮮烈だった。しかし、ブライテスト・ホ−プとして期待しつつも、同時に、この音楽性を維持し続けるのは相当難しいだろう。メンバ−・チェンジは避けられないのでは、との懸念もぬぐえなかった。すると案の定2ndアルバム発表前にメンバ−5人中3人が脱退。残ったメンバ−人がゲスト・ミュ−ジシャンを迎えて作った「Glow」(1996)は「Frame Of Mind」とは対照的にシンプルでストレ−トなポップ/ロックで統一されており、これも内容的には充実していたのだが、結局日本のみでのリリ−スで終ってしまったようだ。さて、この「Lifetime In The Heart」、6年の月日を経た今聴いても、その特異性と情報量の多さのインパクトは変わらない。プログレッシヴ・メタル"Frame Of Mind"、Cheap Trick, Enuff Z'nuff系統のポップ・ロック"Lifetime In The Heart"、ファンク・ロック"Pray Another Day"、美しいバラ−ド"Adore"、ガッツィ−なリフと重圧なコ−ラス・ハ−モニ−の調和が見事なメタル・チュ−ン"Beyond The Real"、'80年代産業ロックにQueenが合体したような"Soulmate Serenade"、Beatlesのカヴァ−"Paperback Writer"と、とにかく1曲1曲が違った個性を持っているのが凄い。"人生は永遠に続かない、ふとした瞬間に人間の手から滑り落ちてしまうんだ"と歌われるLifeも名曲だ。メンバ−全員が曲を書き、コ−ラスをとれるという個性と、確かな演奏力が全編でフルに活かされている。The Beatles, Extreme, Jellyfish, Dream Theater, Cheap Trick, Rush, Journey, Queen....(「Frame Of Mind」のブックレットの"僕らにインスピレ−ションを与えてくれた人たち"の項に挙げられているア−ティストの一部)といったバンドが好きな人には、きっとアピ−ルするでしょう。(8/13)

 Nashville Pussy
/Say Something Nasty(国内盤)
1.Words Of Wisdom
2.Say Something Nasty
3.Gonna Hitchhike Down To Cincinnati
And Kick The Shit Outta Your Drink Daddy
4.You Give Drugs A Bad Name
5.The Bitch Just Kicked Me Out
6.Keep Me Fuckin'
7.Jack Shack
8.Keep Them Things Away From Me
9.Here's To Your Destruction

10.Let's Get The Hell Outta Here
11.Slow Movin' Train
12.Beat Me Senseless
13.Can't Get Rid Of It
14.Rock And Roll Hoochie Koo
15.Outro
<Bonus Tracks>
16.Age Of Pamparius
17.The Kids Are Back
18.Flirtin' With Disaster


Produced by David Barrick
  その過激な言動とルックス、歌詞に話題の集まることの多い彼らだが、今回初めてCDを買って聴いてみたところ、音楽的には拍子抜けするくらいまともな、非常にオ−ソドックスなサウンドであった。AC/DCにパンクとサザン・ロックをぶち込み(Jackylに似たセンスも感じる)、猥雑さをプラスしたような王道を行くロッケンロ−ルである。個人的にはMolly Hatchetのヒット曲"Flirtin' With Disaster"が収録されているというだけで"買い"だが、これは残念ながらオリジナルの出来には及ばなかった。頭をからっぽにして楽しめる完成度の高い3rdアルバム。(8/21)

Eric Bazillian/A Very Dull Boy

1.A Very Dull Boy
2.Lucky To Be
3.Insomnia
4.Since You Ask
5.Feeling Your Pain
6.A Pocket Full Of Nothing
7.Ella Fitzgerald
8.Too Much Of My Time
9.Lump Of Clay
10.Hallelujah And Amen
  エリックの1stソロ「The Optimist」は未聴の為、どうしてもHootersとの比較になってしまうのだが、Hootersのサウンドを期待するとjまず裏切られる。Hootersというバンドはその根底に常にル−ツ・ミュ−ジックを内包しつつ、同時にアリ−ナ・ロックに通じる洗練された感覚とダイナミズムも備えているのが特徴であり魅力であった。しかし、ここにあるのはそれとは対極に位置するといって良い音楽だ。エリック自身がほとんどの楽器をプレイ。Pro Toolsを駆使して作られた、いわゆる"パワ−・ポップ"にも通じるものがある宅録の小品集といった感じで、Hooters時代にはほとんど聴けなかったフラッシ−なギタ−・ソロまで飛び出す。この手のアルバムはとかく「お家に篭ってじっくり録音しました−」といった感じの密室的な息苦しい内容になりがちであるが、エリックは非常に風通しの良い普遍的な空間をプロデュ−スすることに成功している。ビリ−・ジョエル的なアレンジが施されたアルバム・タイトル曲をはじめとして、親しみやすいポップ・ソングが並んでおり、完成度は高い…が、十分満足できたかというとはっきりいってこのレベルでは否だ。何故なら私にとってのエリックは単に"良い"シンガ−・ソングライタ−ではなく、"凄い"シンガ−・ソングライタ−だからである。(8/28/2002)

  追記
この後、お友達のゆみさんからエリックの1stソロ「The Optimist」を、そしてばっは−さんからは「The Optimist」のデモ音源集を送っていただきました。(ゆみさん、ばっは−さん、どうもありがとうございました)
 
聴いてみた感想ですが…「A Very Dull Boy」より全然いい…(^^; 正直言うと、CDが始まってわずか30秒足らずで、「あ゛、エリックはやっぱりこれだわ」と思ってしまいました(笑)「Dull Boy」が、エリックが過去とは別の立ち位置で新しい音楽を構築していたのと比べると、「Optmist」は"Hootersのエリック"から想像できる優しくて同時に力強いサウンドで、Hootersの作品群に親しんでいる者としてはスッと馴染むことができます。ただ、気になるのがHooters→1stソロ→2ndソロと、どんどんサウンドがこじんまりしてきているんですよね。「Optimist」も普通のロック・アルバムとして考えれば十分合格点ですが、それでもHootersと比較するともう少し…といった感じです。私の好きな、広がりがある音のむこうに、景色まで見えてくるような"おおらかさ"みたいなもの、Hootersの美点は「Optimist」にも十分受け継がれているのですが…。ひとつはっきりしたのはやはりエリックにはバンド・サウンド。装飾に頼るのでなく、各楽器がはっきり存在感を主張する"生"な音、躍動感のある音がとても似合っているということです。さあ、"次"は一体どうなるんだろう…? (10/25/2002)

Reviews
Site Top





SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送