May, 2003
Fleetwood Mac/Say You Will
*****
Produced by Lindsay Buckingham
* Produced by Lindsay Buckingham and Rob Cavallo
** Produced by Lindsay Buckingham, Rob Cavallo and John Shanks
*** Produced by Lindsay Buckingham and John Shanks
1.What's The World Coming To **
2.Murrow Turning Over In His Grave
3.Illume(9-11)
4.Thrown Down
5.Miranda *
6.Red Rover *
7.Say You Will
8.Peacekeeper ***
9.Come *
10.Smile At You
11.Running Through The Garden
12.Silver Girl
13.Steal Your Heart Away
14.Bleed To Love Her *
15.Everybody Finds Out
16.Destiny Rules
17.Say Goodbye
18.Goodbye Baby
  私が最初のMacのアルバム「The Greatest Hits」を買った1988年といえば、既にリンジ−・バッキンガムはバンドを去り、Macが人気・セ−ルス共にゆるやかな下降線を下りはじめた頃であった。このバンドについて、同時代性をほとんど意識せず、常に普遍的な良質の楽曲を届けてくれるバンド、との見識を持っているのは私が各時代のアルバムを、そして各メンバ−のソロ・ワ−クを並行してまんべんなく聴くことができたせいかもしれない。それにしても、"続ける"といことだけでも凄いのに、長きに渡り常に平均点以上の作品をリリ−スし続けているのには敬服するしかない。(正直言うと、デイヴ・メイスンとベッカ・ブラムレットが加入した時には、もう解散したほうが…と思ったけど、完成したアルバム(「Time」1995年リリ−ス)を聴いた後、ミック・フリ−トウッドの写真に向かって思わず「ミックごめん」と謝っていたからね(笑)) その「Time」に続く、いわゆる"全盛期"メンバ−(ミック、リンジ−、ジョン・マクヴィ−、クリスティン・マクヴィ−&スティ−ヴィ−・ニックス)の再結集ライヴ・アルバム「The Dance」は私は以外に冷静に聴いてしまった。新曲も収録されてはいたものの、"その先"にあるものが全く見えてこなかったからだ。リンジ−には、あの大傑作ソロ「Out Of The Cradle」(1993)の続きをどうしても期待してしまったというのもある。それにしても、アルバム・リリ−スのスパンが6年とは、並みのバンドなら完全にキャリアを一度"リセット"せねばならないだろうが、(メンバ−のソロ活動があったとはいえ)常にそこに存在していたような圧倒的な存在感はさすがである。クリスティンがここに居ないのはやはり残念でならないが、リンジ−、スティ−ヴィ−共相変わらずソングライティングには安定感があり、全18曲、70分を超える長丁場ながらダレるということがない。「Fleetwood Mac」(1975)「Rumours」(1977)のちょっぴり陰を湛えるポップ・センスから、「Tusk」(1979)の実験性まで。シ−ンに新たな地平を切り開くような新奇な音楽ではないが、過去の美点を受け継ぎつつ、今なお前進する意思が感じられるのは凄いことだ。キ−になっているのはやはりリンジ−。自己のソロ・アルバムに通じる鋭さをプレイ面で見せつけながら、プロデュ−ス面でも活躍。「あのアルバムはリンジ−の子供のようなもの」とメンバ−が評した「Tango In The Night」(1987)のようなやや画一的な色使いはここには見られない。各メンバ−の個性がバランスよく鮮やかに表現されたエモ−ショナルなサウンドからは、確かなバンドの未来が見える。

Paul Gilbert/Paul The Young Dude
: The Best Of Paul Gilbert
***
  
1.I'm Not Afraid Of The Police
2.I Feel The Earth Move
3.My Religion
4.Down To Mexico
5.Superloud
6.Individually Twisted
7.Kate Is A Star
8.G. V. R. O.
9.I Like Rock
10.Let The Computer Decide
11.Girl Crazy
12.Girls Who Can Read Your Mind[demo]
13.Girls Watching[with Jimi Kidd]
14.Million Dollar Smile[live]
15.Karn Evil 9[live]
16.Gilberto Concerto
17.The Second Loudest Guitar In The World
Gilbert Hotel
(Bonus disk only for the Japanese edition first press)

1.Three Times Rana
2.Black Rain Cloud
3.Escalator Music
4.Lay Off The Morphine
5.N. F. R. O.
6.Older Guy
7.The Lamb Lied Down On Broadway
8.Time To Let You Go
9.W. T. R. O.
10.Universal
  ない、ない、ない。
やはり引越しの時にどこかに紛れてしまったろうか。CDコレクションの一部〜 "P"の項のア−ティストのアルバムがまとめて無くなってしまった。ひぇ〜。Peter Gabrielに、Pink Floidに、Prefab Sproutに、Psychedelic Fursに、そしてPaul Gilbertのアルバムもまとめて見えなくなった…と、うまいタイミング(?)でポ−ルのベスト・アルバムのリリ−スの知らせが。そうか、もうポ−ルもMr.Bigから一人立ちしてからも随分経つもんなぁ。このベスト・アルバムがあれば、しばらくCD見つからなくても大丈夫かも(笑)  しかし、曲目を確認するに…ん、これは…。

  とにかく器用で才能に溢れた人だ。Mr.Bigの"Green Tainted 60's Mind"はある意味衝撃的な出会いであったが、その多彩さがバンドという「ワク」の中で十分に発揮されているとは思えなかったので、ポ−ルがMr.Bigを脱退した時は正直嬉しかった。(ちなみに、私が最も好きなMr.Bigのアルバムはポ−ルが抜けてからリリ−スされた、ラスト・スタジオ・アルバム「Actual Size」だったりします)  が、実際はソロになってからも自分の才能を持て余しているように見えるポ−ルなのだが(笑)  やりたいことを何でも実現できるソングライティング能力と演奏力を兼ね備えているのだから、好きなものをアルバムに何でも詰めこみたくなるのもムリはない。当然アルバムは統一感よりもバラエティ優先。おもちゃ箱をひっくり返したような感じだが、ポ−ルに関してはこれでいいような気がする。「Alligator Farm」(2000)などは、逆に曲を揃えすぎて単調になっていたからね。そして、そのポ−ルのもつ多様性はこの初のベスト・アルバムにもしっかり表現されている。個人的には、テクニカルな要素を加味した、ポ−ルならではのパワ−・ポップ的センスを最も愛しているので、この選曲にはかなり不満を覚えるところもあるのだが("Champaign"も"Vinyl"も収録されてない!)、新曲2曲(Tr.1、2。Tr.2はキャロル・キングのカヴァ−)も含めポ−ルのポップ・センスが活かされたロック・チュ−ン、ピュアなメタル、唯一無二のギタ−・テクニックを見せつけるインストから、バラ−ド、クラシックの小品まで、Paulの魅力はこれ1枚で十分に伝わると思う。日本盤初回プレス特典の「Gilbert Hotel」はアコ−スティック・ライヴ・アルバム。Genesisの名曲"The Lamb Lies Down On Broadway"をさらりとやってしまうところも含め、エイドリアン・ブリュ−に近いセンスを感じる。

  でも、"I'm Just In Love"も"Streetlights"も"Get It"も"Heavy Disco Trip"もカットされてるんだよなぁ
…て、やっぱりCD探さないとダメか(笑)

Deana Carter/I'm Just A Girl
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Produced by Ceana Carter and Dann Huff
* Produced by Dann Huff and Deana Carter

1.I'm Just A Girl
2.There's No Limit *
3.You And Tequila *
4.Me And The Radio *
5.Cover Of A magazine *
6.Wildflower
7.Twice As Worth It *
8.Eddie
9.Waiting[featuring Dwight Yoakam]*
10.Liar
11.Goodbye Train
12.Girls' Night *

  
  ディアナ・カ−タ−のことをまだ知らない人には、オフィシャル・サイトでこのニュ−・アルバムからのVC、"There's No Limits"をまず見て欲しい。とても来年40才になるようには見えないディアナのキュ−トでセクシ−な魅力が満載! いや〜参りました。もちろん"曲そのもの"もキャッチ−で良いんだけれど、この映像を見てからCDを聴き返すとまた一味違うんだなあ(笑)

  「最初」のインパクトが強すぎると、それを超えるのはなかなか大変だが、ディアナ・カ−タ−も"We Danced Anyway" "Strawberry Wine" "Did I Shave My Legs For This?"と3曲のヒット曲を生んだ1996年のデビュ−・アルバム「Did I Shave My Legs For This?」(日本盤もリリ−スされた)の印象があまりに鮮烈すぎたために、続く作品に少々物足りなさが残った感は否めない。2ndアルバム「Everything's Gonna Be Alright」(1998)、そして本作「I'm Just A Girl」と、十分なクオリティを備えたポップ・アルバムで、アメリカではデビュ−以来変わらぬ支持を受けているのだが、日本盤が出なかったこともあり、フェイス・ヒル、マルティナ・マクブライド、シャナイア・トゥエインといったカントリ−畑出身の女性ポップ・シンガ−と比較すると、日本では知名度でかなりの差がついてしまったようだ。

  前述したように、正直言うと「I'm Just A Girl」は名盤1stアルバムほどのクオリティは備えていない。が、こと音楽性という点ではここへきて更に(予期につけ悪しにつけ)洗練の度を強め、デビュ−当時の"ポップでメロディアスなコンテンポラリ−・カントリ−・ミュ−ジック"から、"カントリ−風味のあるポップ・ロック"と呼べるまでに普遍性が増している。ラストの"Girls Night"に至ってはもはやパンク・ロック! カントリ−が苦手な人でも十二分に楽しめる良質のポップ・アルバムとして完成されているこのアルバム、きっかけさえあればもっと幅広いファンに受け入れられる可能性を秘めているといえるのだ。ビリ−・マン(今や売れっ子!)、マトラカ・バ−グ、ウェンディ・ウォルドマン、ドワイト・ヨ−カムといった豪華ア−ティストをソングライタ−に迎えた("Eddie"のみディアナがひとりで書いた曲。他は全て共作)楽曲群には全く隙がなく、ディアナのやや舌ったらずな声の魅力を活かした美しいメロディがいつまでも耳に残る。

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