July, 2002

 July,24  夏バテですう…

  トップのぺ−ジを、柄にもなくさわやかな夏っぽい(?)背景にしてみました。どこがWarehouseなんだかさっぱりわかりませんが(笑)、HPのタイトルももう少し考えてつけるべきだったかしら?

  それにしても「Slang」以降のDef Leppard良い!何が良くなったのか?  もちろん曲が良く書けているというのも重要なんですが、やはり"素材の活かし方"を覚えたというのが最も大きいです。「Slang」以前のLepsは個々の楽曲の盛り上げ方の手法がほとんど同じだったわけ。Queenから学んだビッグなコ−ラス+幾重にも重ねたサウンド+フラッシ−なギタ−・ソロ etc...「Slang」は少々オルタナティヴ・ロックに影響を受けすぎて、アルバム全体のト−ンがダ−クになりすぎてしまったのですが、ここで初めて彼らは"典型的Def Leppardサウンド"に拘らない、楽曲そのものを最大限に活かす柔軟なアレンジに取り組みました。それまでは決まった制服ばかり着ていたのを、それぞれの曲に合ったいろいろな服を着せてあげたんですね。そしてここで学んだ経験を、従来のLeppsサウンドにうまく活かしたのが前作「Euphoria」、さらにそれを推し進めたのが新作「X」(Inxsをどうしても連想するなぁ…)というわけです。すっかりポップになってしまったサウンドにハ−ド・ロック・ファンは眉をひそめるかもしれませんが、これは間違い無くLeppsのベストの1枚に数えられます。もはや彼らは"定番サウンド"に拘らずとも、ギタ−・ソロを使わずとも、これだけバラエティに富んだ完成度の高いアルバムを作れるんですよ。今までDef Leppardを聴いたことがない方もどうぞお試しください。

  July,22

  もはやベテラン、Enuff Z'nuffの新作「Welcome To Blue Island」(日本盤)、既に解散したMarvelous 3のリ−ダ−だった(それ以前にはSouthgangというハ−ドロック・バンドに在籍していた)Butch Walkerのソロ「Left Of Self Centered」(輸入盤:写真)という2枚のポップでハ−ドなアメリカン・ロックのアルバムが届きました。
Enuff Z'nuffは相変わらずの安定感。ドニ−・ヴィ−独特の粘り気のあるヴォ−カルを十分に活かしたキャッチ−な、そしてやや陰りあるメロディ・ラインにクランチ−なギタ−を絡ませる作風は従来通りで、Beatles的なアレンジをしようが、Cheap Trick風のメロディがあろうが最終的には彼らならではの音にすることができる手腕には貫禄さえ感じます。ただ、安心して聴けるのは良いのですが、バンドがもう一段レベル・アップするには単に「良い」以上のプラスアルファが必要な気がします。90年代初頭から応援しているファンとしては、そろそろ彼らに"決定打"を期待したいところ。Butch Walkerはアルバムを重ねる毎に良くなっているように思います。Marvelous 3のラスト・アルバム「readysexgo」の完成度もかなりのものでしたが、この初のソロ「Left Of〜」からは更に突き抜けたパワ−を感じ取ることができます。Enuff Z'nuff同様、音楽的に特に目新しいことをやっているわけではないのですが、アルバム全編に満ちたエネルギ−が凄く、一度聴いたら耳について離れないメロディと相俟って最後まで勢いで聞かせます。この人はポップ・ロックをクリエイトする術を良くわかっていますね。Enuff Z'nuff, Butch WalkerともCheap Trickのファンなら気に入ってもらえると思いますが、個人的にはButchの方がよりお勧めです。

 
  July,16  
Rubyblue 

  昨日CDストアへ行ったところ、Taxirideのニュ−・アルバム「Garage Mahal」をたまたま発見。出ていたの全然知りませんでした! それより何より、ライナ−・ノ−ツを読んで驚いたのが、メンバ−のひとり、ダン・ホ−ルが脱退していたということ。うわ〜これは大きいなあ、と恐る恐るアルバムを聴いてみると、前作並みかそれ以上に練り上げられた力作で一安心。キャッチ−なメロディ、美しいコ−ラス・ハ−モニ−、60年代風の精緻なアレンジ。前作の美点はそのままに、パワフルな楽曲群が全編で躍動しています。素晴らしいアルバムです。

 
  Lava Baby同様、このRubyblueもNY産まれ。女性4人組のバンドです。メンバ-はリ−ド・ギタ−のJayme-lyn Amoscatoを除いてみな10代という若さですが、Rubyblueの場合は所属レ−ベルが倒産し、存続自体がかなり危ういようです。Jaymeはベビ−シッタ−を普段しているというし。「私子供が好きだからこの仕事楽しいわ!」etc.と本人がオフィシャル・サイトの掲示板に書き込みしていましたが…(笑) どこか日本のレ−ベルが契約してくれないものでしょうか。音楽はもちろん、ルックスも親しみやすく日本人受けするバンドだと思います。昨年リリ−スされた「Beyond Pink」がRubyblue唯一のアルバム。1度聴いたら忘れない、ポップソングの宝石が12曲詰まっています。まずはオフィシャル・サイトでサンプルを試聴してみましょう。Rubyblue official site


  July,13   2002年上半期、印象に残った新作アルバム

  幾多の苦難を乗り越え見事復活したRush(「Vapor Trails」)Beth Nielsen Chapman(「Deeper Still」) 劇的な音楽性の変化に驚かされたが、既に新たなアイデンティティを確立した感のあるAmanda Marshallの「Everybody's Got A Story」  新人ではVanessa Carltonの「Be Not Nobody」  メタル系では、前作には及ばないものの、その常に同時代的であり続けようとする拘りに頭が下がるHalfordの「Crucible」、これまでのソロ作品の集大成的な内容を持っていたPaul Gilbertの「Burning Organ」(写真下)と優れた作品はいろいろあったのですが、個人的に最もインパクトが強かったのは、久々に日本盤もリリ−スされたIndigo Girlsの「Become You」(写真上)でした。今回は、エ
ミリ−・セリア−ズのミドル〜スロ−・テンポの名曲群に合わせるかのように、エイミ−・レイもしっとり聴かせるメロディアスな楽曲を中心に提供している為、全体に自然なアップダウンを持った叙情味溢れるアルバムに仕上がっています。これはIndigo Girlsの最高傑作の1枚であると同時に、最も日本人に受ける要素を多く含んだアルバムといえるでしょう。エミリ−作の"Hope Alone"はとてつもなく素晴らしい曲だと思います。その他、サウンドが再びアコ−スティックに戻ったPatty Griffinの「1000 Kisses」、ブックレットのコンセプチュアルなア−トワ−クから'60年代風のアレンジに至るまで、個性と拘りが炸裂したPatti Rothbergの「Candelabra Cadabra」も既に"クラシック"と言いきりたくなる傑作でした。


  
  
July,11  Robynからメ−ルが!


http://www.lavababy.com/
  最近の私の大お勧めバンド、ニュ−ヨ−クの女性3人、男性2人組みのロック・バンドLava Babyのギタリスト/ヴォ−カリスト、Robyn Celiaからメ−ルをもらいました。はっきりいってこのバンドは凄いです。まだメジャ−な人気を得られないのが信じられないくらい。'80年代にはBangles,Go-Go'sといった優秀なガ−ル・バンドが大活躍しましたが、Lava Babyは彼らに匹敵するか、ややもするとそれを上回る実力を備えたバンドだといえるでしょう。これまで「In The Right Place」(1999) 「Big Muff」(2001)という2枚のアルバムをリリ−スしていますが、どちら共、隅から隅までポップ+メロディアス+キャッチ−な名曲が満載! 音楽そのものに記号的な新しさはないものの、今、これだけフックのある楽曲を連続して聴かせてくれるバンドはそうそういないと思います。来月には、レ−ベル移籍に際して再録(リミックス?)+新曲を含む「Big Muff」の新装盤がリリ−スされます。要注目です!!

     
  July,9 Kaviar Sessions

  ケヴィン・ギルバ−トのHP、不思議の国のKevinの管理人をしておられるShivaさんから、発売されたばかりのKaviarの「Kaviar Sessions」のCDが届きました。ケビンが生前に残した作品の中では最もアバンギャルドなもののひとつであろうこのアルバム、過去リリ−スされたケヴィンのどの作品にも似ていませんが、これもまた真の天才ミュ−ジシャン、ケヴィン・ギルバ−トの突出した個性が全体をつらぬいた傑作でした。このアルバムについてはまた改めて書きたいと思います。

  July,3

  このサイトをひっそりと(笑)開設しました。まだ見るべきところが少ないにもかかわらず、訪れてくださったみなさん、どうもありがとうございます。
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