November 2002
4th
The Stabilizers/Tyranny(1986)

1.Tyranny
2.(If I) Found Rome
3.I Don't Need The Pain
4.Now I Hear You
5.One Simple Thing
6.Underground
7.Does Your Love Lie Open?
8.A Place To Hide
9.You Pull Me Down

Produced by Denny Diante
If Looks Could Kill
-- Original Motion Picture Soundtrack --


1.If Looks Could Kill(No Turning Back)/Glenn Mediros
2.One Hot Country/The Outfield
3.Loud Guitars, Fast Cars And Wild, Wild Living/Contraband
4.One Mo' Time/Trixter
5.Better The Devil You Know
6.Teach Me How To Dream/Robin McAuley
7.All Is Fair/The Fixx
8.Maybe This Time/The Stabilizers
9.My Saltine/Bang Tango
10.Michael Corben's Adventure

 今日は, リンクさせていただいている人気80's洋楽サイト、Magnificent80's管理人の"ERIRIN兄"さんとの話に出てきた知られざる80年代の名バンドについて書きます。

   The Stabilizersはカナダ出身のデイヴ・クリステンソン(ヴォ−カル)とイギリス出身のリッチ−・ニブンス(キ−ボ−ド、ギタ−)によるデュオ。カリフォルニアでレコ−ディングされた、彼らのデビュ−・アルバム(にして唯一のアルバム)「Tyranny」は1986年の暮れにリリ−スされました。きらびやかなキ−ボ−ド/シンセサイザ−をフィ−チュアした洗練されたサウンドはいかにも80年代的ですが、テクノロジ−に流されている感じがしないのは,要所に配されたソリッドなギタ−がうまいアクセントになっているからでしょう。中でも,デイヴの繊細かつメロディアスなヴォ−カルが映える"One Simple Thing" -- この曲はシングル・カットされてアメリカで小ヒットを記録した -- はStabilizersの楽曲センスと構成力が存分に発揮された名曲といえます。ハ−ド・ロック的なギタ−・ソロが絶妙なドラマ性を加味しているのも見逃せません。私が知る限り,Stabilizersの曲を聴くことができるもうひとつのアルバムは、1991年発表の映画「If Looks Could Kill」のサウンドトラック。Stabilizersがよりバンド・サウンド的な方向に進んでいたことが伺える"Maybe This time"は、これ1曲の為にアルバムを探して欲しい、とさえ言いきれるほど素晴らしい出来映えの曲。流れるような美しいメロディを備えています。"Maybe This Time"は、もしかしたら「リリ−スされるはずだった」Stabilizersの2ndアルバム収録予定曲だったのかもしれません。


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