Disc Review
旧譜、新譜問わず、お勧めのCD/DVD作品を紹介します。
新譜(おおよそ3ヶ月以内にリリースされた作品)には
マークがついています。
は管理人のお勧め度で、星5つで最高。
2つで大体平均点と考えてください(
は1/2点)
※2003年9月以前のCDレビューはこちらです
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2006年 8月(no.327〜)
 + no.331 +

Slayer/Christ Illusion
(import CD/2006)
★★★★☆
  さあ〜いよいよサマソニだ!なんて浮かれていたら、いきなり横っ面をガツーンと叩かれたような(汗)  デイヴ・ロンバートが復帰し、オリジナル・ラインナップに戻ったSlyerの新作は、まさに貫禄と威厳に満ちた傑作だ(ところで、ジャケットはやっぱり規制くらってますな(苦笑))。全体的なムードはデイヴがSlayerに残した最後のアルバム「Seasons In The Abyss」に近いよう。また「Seasons〜」で聴けたのに似たメロディ・ラインも聴け、"クラシックSlayerへの回帰"という印象を受ける場面が結構ある。「Seasons〜」のタイトル・トラックのようなドラマ大作はないし、スピードもインタビューでメンバーが語っていた程ではないし、"Jihad"のような意外性のあるアレンジももっと聴きたかった…とマイナーな不満がなくもないのだが、フックに満ちた個々の楽曲のクオリティと全体的なバランスの良さはそれらを覆うに余りあり、何度聴いても飽きさせない。手術を受けたトムのコンディションも心配していたが、声の張り、アグレッション共に衰え知らずだし、それはパワフルなデイヴのドラミングも同様。シーンをリードするようなサウンド面での新しさは決してないが、その強固な信念はどんな時代においてもうねりを巻き起こす…時間軸さえ超越したそのオヤジ達の存在感に改めて敬礼。  (8/12/2006)
 + no.330 +
The Rise And Fall Of...Butch Walker And The Let's-Go-Out-Tonites
The Rise And Fall Of...
Butch Walker And
The Let's-Go-Out-Tonites

(import CD/2006)
★★★★
  日本版のパッケージには、共演を果たしたPuffyからのメッセージも添えられていたりして。(私は解説がいらないんで輸入版買っちゃいましたが(汗))すっかり日本でもメジャーな存在になったブッチ・ウォーカーの"Butch Walker And The Let's-Go-Out-Tonites"というバンド名義の新作。「Letters」(2004)同様に、ブッチのセクシーな声を生かした、AOR風味を漂わせたメロディアスなロック作であることは同様だが、パーソナルな、内へと向かう空気が少し重くもあった「Letters」とは対照的に、ロックの持つ華やかさと明るさが全体のトーンを決定付けている。音楽の多彩さはさらに増した。はじけるようなハード・ロック的エッジ、ビッグなサウンドが要所で復活し、Marvelous 3時代も含めたキャリア集大成的なアルバムになっているといえるかも。グラム・ロック的な派手なアレンジを施そうとも、メタリックなギターをかき鳴らそうとも、カントリー・ミュージックに走ろうとも、破綻せず常にブッチの等身大のキャラクターに収まっている…このきっちりまとまった"隣のお兄さん"的風情を、親しみやすいととるかスケール不足ととるかで評価は割れそうだが、私はブッチの自己プロデュース能力とメロディー・センスが発揮された充実作と評価したい。これぞ熟練の妙だ。  (8/4/2006)
 + no.329 +
Swirl 360/Ask Anybody Swirl 360/Ask Anybody
(import CD/1998)
★★★☆
  なんと、大分前に数回行ったことがあるだけの、近所の小汚い(失礼)中古CD屋さんで480円で売っているのをたまたま発見。即購入。ちょっと前にオンライン・ショップ注文して、1か月以上待たされて結局入荷しなかったアルバムで、入手を諦めてかけていただけに感激!  昨年9月に紹介したケニーとケリーのスコット兄弟によるポップ/ロック・ユニットで、一部を全編で無機質でチープなニュー・ウェーブ調の打ち込みのドラムが支配している為、「California Blur」に慣れた耳ではかなりライトなサウンドに感じる。1998年当時としても、決してこのプロダクションは洗練されているとはいえなかった筈だ。が、メロディに集中すれば、ふたりの持ち味である甘いコーラス・ハーモニーを活かしたポップ・センス、メロディ・センスは既に開花していることが確認できる。ケン・ストリングフェロウ(The Posies)、アダム・シュレシンガー(Fountains Of Wayne)、ジョン・シャンクス、マーク・スピロ、デズモンド・チャイルドと、ゲストに迎えられたソングライター陣の豪華さをみるにつけ、もう少しインパクトのある楽曲を生めなかったのかと思えないこともないのだが、最後の曲まで持続するこの軸のブレない心地よさは、その不満を補うに十分なものがある。ちなみにこのCD、以前ネットで見たジャケットと違うな…と思ったらインドネシア盤(!)でした。  (8/5/2006)
 + no.328 +
Muse/Black Holes And Revelations
Muse/Black Holes And Revelations
(Japanese CD/2006)

★★★★★
  思わず「レトロ」という言葉さえ浮かぶ、1曲め"Take A Bow"のイントロの、プログレ風味ぷんぷんのキーボードに象徴されるように、Museの音楽が内包するパーツの一片一片は決して目新しいものではない。なのに何故、Museの音楽は2006年という時代にこれだけ新鮮に響くのだろう。Museの素晴らしさは、メロディ作りの突出した才能もあるが、その素材の吟味の仕方と活かし方、ドラマを生み出す手法の多彩さにあるのだと思う。美麗なメロディに込められたマシュー・ベラミーのこぼれ落ちそうなエモーション。しかし、その声は情緒に流され過ぎることもなく、ニクいくらいの構築美とソリッドなサウンドによってこちらの身体と心にアタックしてくる。そのテクニックと音色に対する拘りも凄いが、1曲ごとに全く異なるストラクチャーで魅了しながら、そのどれもが"どこを切ってもMuse"なスタイルを確立しているのが凄すぎる。また、ヘッドフォンで聴いていてハッとさせられたのが、これだけ綿密なサウンドをつくりながら、常にライヴを意識したプロダクションがされているように思えることだ。"Starlight"  "Invincible"をはじめ煌くような美しさを持った名曲が詰まった宝石箱。無限の可能性を感じさせる、驚異的な才能だ。  (7/29/2006)
 + no.327 +
Fall Out Boy/From Under The Cork Tree Fall Out Boy
/From Under The Cork Tree

(Japanese CD〜Japan Tour Edition
/2005)

★★★★
  1曲め"Our Lawyer Made Us Change The Name Of The Song So We Wouldn't Get Sued"がスタートしてものの数十秒でオオッ!?と身体が反応した。悲しいかな年をとり、そして音楽的ボキャブラリーが増えて簡単にロック・ミュージックにぶっ飛ばされることはなくなった最近の自分だが、これは久々に"即効性"のあるアルバムだ。叙情的でもあり、時に物憂げでもあるキャッチーなメロディ・ラインと、パトリック・スタンプの溌剌とした歌声。切れ味抜群のギター・プレイと、重心のしっかりしたタイトなリズム隊。エモ…といってよいのか疾走感だけでなく押し引きのある決め細やかなアレンジと、とてもフル・アルバムを2枚リリースしただけの若手バンドとは思えない地に足の着いたタフさに驚く。ここ2年で550本ものツアーをこなした…とのことだが、実践での経験がやはり活きているのだろう。1曲の中に"小技"をいろいろ盛り込みながらも、キャッチーさとスピード感を常にキープし、要所で微妙にテンションをアップダウンさせていく。10代のコにしたら、歌詞も含めもっと若さを炸裂させても…と思う面もあるかもしれないが、オヤジ的にはこのくらい"思慮深い"方が嬉しいです。来日公演の予習にと、なんとなく買ったアルバムだったが予想以上のカッコよさに唸った。バカ売れしたのも納得。  (7/29/2006)
 
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