Disc Review
旧譜、新譜問わず、お勧めのCD/DVD作品を紹介します。
新譜(おおよそ3ヶ月以内にリリースされた作品)には
マークがついています。
評価の
は5つで最高。2つで大体平均点と考えてください(は1/2点)
※2003年9月以前のCDレビューはこちらです
2003年
10月(27〜41) / 11月(42〜52) / 12月(53〜54)
Enuff Z'nuff/Favorites
<54>Enuff Z'nuff/Favorites(2003)
  ドニー・ヴィーの粘っこいヴォーカルによって歌われる、陰りのあるメロディに、Beatles〜Cheap Trickの流れを汲んだ優れたポップ・センス。そして、タフでへヴィなギター・サウンドをフィーチュアしつつも、要所で繊細さも表現する確かな演奏力。派手さはないものの、80年代半ば以降長きに渡り流行とは無縁のところで、独特のアメリカン・ハードロックを作り上げてきたEnuff Z'nuff。この系統のサウンドがアメリカで売れない(というか、理解されない)のは歴史が証明しているし、名作と名高い「Strength」(1990)にしろ、「Paraphernalia」(1998)にしろ、正直完璧とは言いきるには憚られるウィークポイントを抱えた作品だ。私はEnuff Z'nuffはまだ"決定版"と呼べるアルバムは生み出していないように思う。が、それにしたってこれまでEnuff Z'nuffは売れなさすぎた。あまりに評価が低すぎた…。

  しかし〜1枚に全て収録するのは絶対無理とわかってはいるが〜この初のベスト・アルバムから洩れた名曲のなんと多いこと!"Heaven Or Hell"  "Strength"  "Superstitious"  "These Daze"  "Innocence"  "Mary Jane Lost Her Baby"  "5 Smiles Away"  "We're All Alright"  "Happy Holiday"  "Vacant Love"…『当然ベストに選ばれてしかるべき』な曲が、ちょっと考えただけでこれだけ浮かんでくるのだから!  いかに彼らが数多くの名曲を書いてきたかわかろうというものだ。
  日本盤にはボーナス・トラックとして2曲のカヴァー曲が収録されている。1曲がThe Cultの"She Sells Sanctuary"で、もう一曲がデイヴィッド・リー・ロスの"Yankee Rose"(2002年にリリースされた、スティーヴ・ヴァイとジョー・サトリアーニのトリビュート・アルバムより)  既にバンドを脱退し、ソロ活動をスタートしているドニー・ヴィーに代わり、"Yankee Rose"ではチップ・ズナフがリード・ヴォーカルをとっている。私はこのカヴァー・バージョン初めて聴いたのですが、思ったよりチップのヴォーカルは堂に入っていて上手い。が、これを果たして今アルバムに入れるべきだったかは疑問だ。この素直なアレンジの"Yankee Rose"からは「ドニー抜き」のバンドの本当の力はわからないし、かといってこれまで築き上げてきたEnuff Z'nuffサウンドの要素を含んでいるわけでもない。歴史の総括としては中途半端。かといって物語の続きも見えてこない、煮え切らなさの残るアルバムだ。
  ★★★
Stereophonics/You Gotta Go There To Come Back <53>Stereophonics
/You Gotta Go There To Come Back(2003)
  今年も新しい音楽に目を向けるよりは、中古CD屋で「クラシック」なロックのアルバムをまとめ買いして聴くのに費やす時間のほうがずっと長かったような気がしたのだが、数えてみると新作もそれなりの数を聴いている。数の割りに印象に残ったアルバムが少ないのは、やはり年をとってしまったせいなのか(溜息)。年を重ねてある程度感受性が鈍ってくるのは仕方ないとも思えるけれど、これからも常に新しいものにも目を向けていたいな…と、自分に言い聞かせた年の瀬でありました。
  個人的2003年ベスト・アルバム、もう決めてしまおうかとも一瞬考えましたが、ここへ来て数枚新たに2003年リリースのアルバムを購入したので、それを聴きこんでからにしようと思っています。ただ、1位はaikoの「暁のラブレター」でほぼ決定!  やはりこの人のメロディ・メーカーとしての資質は並じゃないです。楽曲アレンジも素晴らしく、勿論歌の上手さは天下一品。私的には「桜の木の下」以来の傑作でした。
  Stereophonicsは、今年Summer SonicでCheap Trickと「別組」になってしまった為、ライヴを観れなかったのが非常に残念。前作「Just Enough Education To Perform」アルバムで大変身。グッとアメリカン・テイストなサウンドを打ち出してきた彼らだが、この新作はその方向性を推し進めた内容。ズブズブとうねるグルーヴに、更に存在感を増したケリー・ジョーンズのソウルフルなヴォーカル。4枚目でここまで貫禄つけていいのか、などと逆に心配になったりして(笑)  
★★★★
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