Disc Review
旧譜、新譜問わず、お勧めのCD/DVD作品を紹介します。
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※2003年9月以前のCDレビューはこちらです
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2004年 12月(no.149〜)
Michael Stanley Band/Live At Blossom Music Hall
<154>
Michael Stanley Band
/Live At Blossom Music Center
(import DVD/2004)

★★★★★
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  リージョン・コード不明のまま思い切って注文してしまったのだが…良かった。私のDVDプレイヤーでも普通に見れた! リージョン・フリーだったみたい。これは大げさでなく感涙ものの映像作品だ。アメリカン・ロック史上最も過小評価されたバンド。悲運のバンド。この2枚のDVDは、ホームタウンのクリーヴランドで絶大な支持を得ながらも、ついぞやスーパースターとしての地位を得ることが出来なかったロック・バンドMichael Stanley Bandの貴重な記録である。
  「Live At Blossom Music Center」は1981年8月23、24、26日、「North Coast」アルバムリリース後に6万5千人(つまり3日間で計19万5千人!)のファンを集めたライヴ。初の大ヒット作となった「Heartland」(1980)アルバムの勢いそのままに、よりライヴ感溢れるダイナミズムを封じ込めた傑作「North Coast」  そして、ここに収められた楽曲は全てこの2枚のアルバムからの曲である。次から次へ飛び出す良質のロック・チューンの数々。ファンの熱狂的な声援を受け、力のこもった演奏を披露するメンバー。絵を見てはじめてわかった各メンバーの意外なほど強い個性と、ライヴの完成されたエンターテインメント性。素晴らし過ぎです。歴史に埋もれさせるにはあまりに惜しい、最高のアメリカン・ロック・バンドMSBの実力をしかと見るべし!なお、このDVDにはMSBを代表するビデオ・クリップ3曲〜"He Can't Love You"(1980)  "Take The Time"(1982)  "My Town"(1983)も収録している。バンド初のヒットとなった"He Can't Love You"「Too country」(マイケル談)で残念ながらMTVではオン・エアされなかった、西部劇をモチーフにした"Take The Time"  歌詞の内容をうまく反映したストーリー仕立ての"My Town"と、何れも見て楽しい貴重な映像集だ。(「MSB-TV」のレビューに続く…)  (12/11/2004)
Michael Stanley Band/MSB-TV
<153>Michael Stanley Band
/MSB-TV
(import DVD/2004)

★★★★★
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  MTV-TVは、元々はアメリカのテレビ番組で放送されたMSBの特集がふたつ収録されている。ひとつは1979年製作の、Cleveland Agoraでのライヴ「Stagepass」(MSBには同名のライヴCDもある) その人気がアメリカ全土に飛火する以前、70年代後半の若きメンバーの溌剌とした演奏とインタビューが見れる。もうひとつのチャプターは2001年に放送された「MSB Confidential」   MSBの元メンバー、そして関係者たちの言葉を交えて綴る、バンドの包括的なドキュメンタリーだ。1970年代初期、マイケル・スタンリーのソロ活動からバンド結成に至る経緯。1970年代半ば、地元でも有数のライヴ・アクトとして名を馳せながら、アルバムのセールスに伸び悩んだ時代のメンバーの葛藤と苛立ち。1980年、結成7年にしてようやく生み出した初のメジャー・ヒット"He Can't Love You"は皮肉にもリーダーであるマイケルの書いた曲でなく、ひとつ前のアルバムから参加したケヴィン・ラレイが書き、自ら歌う曲だった。その時メンバー達は何を思ったのか。1982年、ギタリスト〜マイケル・ギズモンディ脱退の真相。そして1986年のバンド解散…。輸入版の為、英語を細部まで聞きとれないのがなんとも悲しく残念だが、それを差し引いてもこの"世界一無名でビッグなロックバンド"に起こった数々のドラマは心を揺さぶられずにはおれない。番組の最後にインタビューアがそれぞれのメンバーと関係者に質問している。「何故Michael Stanley Bandはスーパースターの地位を得ることができなかったのだろう?」……さあ、「MSB-TV」を見たあなたの答えは??  (12/17/2004)
Michael Stanley Band/North Coast <152>Michael Stanley Band
/North Coast(import CD/1981)
★★★★☆
  Michael Stanley BandがEMI Americaに残した4枚のアルバムはどれも名盤だが、バンド初の大ヒットとなった「Heartland」(1980)の勢いそのままにレコーディングされたこの「North Coast」も、全盛期のMSBのポテンシャルが十二分に発揮された素晴らしいクオリティを誇っている。「Heratland」の成功で1年のほとんどをロードで過ごしたバンドは、ほとんどの曲をツアー中に書いたそうだが、それが上手く働いたようで、非常にライヴ感のあるサウンドに仕上がっているのだ。セールス面では「Heartland」に及ばなかったものの、名手エディ・クレイマーとバンドの共同プロデュースも好を奏し、音の整合感という点では「Heartland」と比較にならないほど向上している。Live At Blossom Music Centerでもオープニングを飾っていたパワフルな"In The Heartland"  マイケルの自伝的な歌詞を持った叙情的な"Somewhere In The Night"(「Heartland」にはケヴィン・ラレイ作のやはり自伝的な"Say Goodbye"という名曲が収められていたが、これを意識した?)  シングル・ヒットしたバラード"Falling In Love Again"  ケヴィンのポップ・センスが遺憾なく発揮された"When Your Heart Says It's Right"  "You're My Love"  "We Can Make It" エトセトラエトセトラ…名曲満載だ。また、マイケル曰くクラシックなR&Rチューン"Let's Hear It"が持つ雰囲気こそが「僕たちがこのアルバムで求めていたサウンド」だそう。最後にもう一度だけ言わせておくれ。

  何で売れなかったんだ!?  (1/7/2005)
The Knack/Getting The Knack
<151>The Knack/Getting The Knack
(import DVD/2004)
★★★★
  ゆっくり、静かに、キャリアを重ね、確実なステイタスを築いたMichael Stanley Bandとは全く対照的に、デビュー・シングル"My Sharona"でいきなりシーンの頂点に立ち、そしてあっという間に転落したThe Knackの歴史を、メンバーと関係者の言葉を交えて綴ったドキュメンタリー・ビデオ。先ずは登場するゲスト陣が凄い!  ナレーターに元Runawaysのシェリー・カリー。コメントを寄せるのはピーター・ケイス(ex.Primsouls)、エリオット・イーストン(Cars)、スティーヴ・ジョーンズ、リック・スプリングフィールド、ジョン・ウィックス、アル・ヤンコヴィック。更にプロデューサーのマイク・チャップマン、ジャック・ダグラスときた。"My Sharona"のインスピレーションになったシャローナ・アルペリンも勿論登場。当然のことながら全編の半分以上がバンド結成から「Get The Knack」の大成功までのストーリーで占められており、ジェットコースター的なKnackのキャリアをそのまま反映した内容になっている。名曲"My Sharona"誕生に秘められた秘話。いきなりの大成功。環境の変化が起こしたメンバーの内面と態度の変化。2ndアルバムの失敗。ドラッグ。そして…墜落。ボーナスの秘蔵映像集も含め、見所満載ですっごく面白いのだけれど、やはりこれも輸入版なので、話が中途半端にしか聞き取れないんだ〜(泣)  日本版リリースに期待しましょう!  (1/4/2004)
Cheap Trick/From Tokyo To You
<150>Cheap Trick
/From Tokyo To You
(Japanese DVD/2003)

★★★★
  バンドの歴史を綴ったドキュメンタリーでも、 このバンドの場合は少々趣が違う。輸入版では半年以上前にリリースされていたCheap Trickの最新DVDは、2003年のジャパンツアーより仙台公演をフィーチュアし、曲間に各メンバーのインタビューを挟み込んだ、独特の構成になっている。しかし、ライヴは1曲毎にインタビューが被さり、またその全てのイントロとアウトロがカットされている為、ライヴ作として見るとかなり欲求不満が残る。実際にこのゼップ仙台のライヴを生で見た自分としても、最初は少しがっかりした。ところが、ですね。この字幕付の日本版を見て、この構成には巧妙な「仕掛け」が施されていることがわかったのだ。メンバーのインタビューは、初めそれぞれのメンバーがお互いについて、生い立ちやバンド結成以前の出来事について語るのだが、そのほとんどが冗談である。(ロビンがBeatlesのアルバムで歌っているなんてはじめて聞いたよ(笑))  しかし、Cheap Trickデビュー前(セクションでいうとNO.11「バンドの初期」)以降の話しになると突然みな実話になるのである。そう、よくあるドキュメンタリーのように普通にインタビューを繋げてしまっては話がまとまらないのだ。仙台公演のライヴによる"ブレイク"が実はこの作品においては重要な役割を果たしているのである。
  彼らのデビュー時(1977年)、マスコミに渡ったCheap Trickのバイオグラフィが嘘ばかりだったというのはファンなら良くご存知の筈。といいつつ、私は1stアルバムの解説を読んで、7年もの間ずっとバー二ー・カルロスはベネズエラ出身だと信じていたんだけれども(笑) 90年代以降やっと、各マスコミのインタビューやライナー・ノーツ、バイオ本等で真実が明らかになってきたけれど、それ以前は各メンバーの生い立ちやCheap Trick結成以前のことについては謎が多く、前述したデビューした時のバイオのように、メンバー自身から曖昧にしてきた感がある。下積み時代のことを語るのを躊躇わせる何か理由があるのか、単にジョーク好きなのか…。両方とも事実なのかもしれない。しかし、大事なのはCheap Trickがいわゆる"回顧"することを善しとしないバンドであったということだ。センチメンタルに、苦労した時代のことを振り返るようなことはせず、バンドの状態がどうあろうと常に前を見続けている。この強固なポジティヴィティこそが現在までCheap Trickを第一線で生きながらえしたといってもよいのだ。

  武道館の前に立ち、初来日時の思い出を楽しそうに話すロビンとリック。そして当時のライヴ映像。改めてCheap Trickにとっての日本の存在の大きさを感じさせる場面だが、懐かしさに浸る間もなく、画面が切り替わり、仙台で1978年より数段アグレッシヴにファストに"I Want You To Want Me"を演奏するバンドの姿が映される。う〜ん絶妙な流れ。やはりCheap Trick最強!  (1/4/2005)

※「From Tokyo To You」に関してはCheap Trickサイトディスコグラフィもご覧ください。
The Wildhearts/Strike Back
<149>The Wildhearts/Strike Back
(Enhanced CD/2004)
★★★★
  なんだか、また今年もサマソニに行くような気がする…(笑)  いや、勿論野外フェスを好きだといったら嘘になります。それも真夏の炎天下なんていったら…ねえ。いい年したオヤジにはただ立っているだけで堪えます。が、何故かその「場」にいると以外に盛り上がっている自分がいるんだね。一昨年のCheap Trick同様、お天とさんが最も高いところにいる時間帯に登場したワイハは、急遽日本に呼ばれたとは思えないほどタイトでまとまった(いくつかトラブルはあったようだが)演奏とサウンドで、だだっ広いマリン・スタジアムを支配し、その音に引きずられるように私はいつの間にかステージ前のほうへ移動していたのだった。途中で潰されそうになって退却したけどね(苦笑)
  The Wildheartsの新作は、昨年イギリス各地で録音された音源を収録した2枚組ライヴ・アルバム。ディスク2に収められたエンハンスド・ビデオは輸入版が最近のPVで、日本版はPVが無いかわりにサマー・ソニック2004での"I Wanna Go Where The People Go"と"Vanilla Radio"の映像(MTVでやったのと同じ)んん〜商売上手いな、とぐちをこぼしそうになりつつ、後発の日本盤もすぐ買ってしまったけれど(笑)  しかし、このビデオを見つつ、"I Wanna Go〜"でスタートし"Caprice"で終わるディスク1を聴くと、サマソニの光景が蘇っていやでも盛り上がるなあ〜。(2月の来日、公演日程見たら仕事で行けないよ!  何でまた金・日外しなんですかクリマンさんっっ!(泣))  (1/4/2005)
 
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