December 2008 |
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+ no.522 + | |||
The All-American Rejects /When The World Comes Down (import 2CDs/2008) ★★★★ |
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AARがこのアルバムで目指したのは、もしかしたらAAR版「Hysteria」(Def Leppard)なのかもしれないと思った。サウンドはポップでキャッチー。アルバムのどこを切り取っても愛らしく親しみやすいメロディが飛び出してくる。アレンジが非常に凝っていながらも、決してそれがサウンドのダイナミズム強化に繋がっていないのが「Hysteria」との共通点で、ハード・ロック度が高かった前作「Move Along」と比較するとかなりスムースでおとなしい感じがする。何となく、アルバムが淡々と進んでいってしまうのだ。期待が大きすぎただけに少々拍子抜けしたが、楽曲のクオリティは相変わらず高いので、ライヴではもっと楽しませてくれそうだ。デラックス・エディションはCD2枚組で、ボーナス・ディスクにアルバム収録曲のデモ・バージョンが5曲収録されている。 (12/30/2008) | |||
「The All-American Rejects」 Disc Review(2004) / Disc Review(2005) / Disc Review(2006) Live Review(2004)/Summer Sonic / Live Review(2006) |
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+ no.521 + | |||
Fall Out Boy/Folie a Deux (Japanese CD+DVD/2008) ★★★★ |
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多種多様な音楽要素を取り入れ、新たなステージへと進んだ前作「Infinity On High」の方向性を受け継ぎつつ、更にサウンドの整合性を増したような作風だ。FOBの魅力は色々あれど、最も期待するのがパトリックのメロディ・センスである私にとって、彼の表情豊かなヴォーカルを凝ったアレンジで聴かせてくれるこの方向性は嬉しい。エルヴィス・コステロ、デボラ・ハリーといった大御所から、ヒップ・ホップのLil Wayneまで豪華ゲスト陣もバラエティに富んだ楽曲に絶妙に配されており、更にアルバムとしての整合感は「Infinity」より増している。しかし、ライヴ〜4ピース・バンドとしてのバンド・サウンドと、パトリックがフィーチュアされたCDとの剥離という問題がより鮮明に浮かび上がってきた感もある。 (12/30/2008) | |||
Fall Out Boy Disc Review(2006) / Live Review(2006) Disc Review(2007) / Live Review(2007) |
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+ no.520 + | |||
Butch Walker/Sycamore Meadows (import CD/2008) ★★★★ |
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Marvelous 3〜1stソロ・アルバムの頃までは、張りのある歌声が歌うキャッチーなメロディを、歯切れのよいギター・サウンドにのせて聴かせるポップ・ロックを披露していたブッチだが、アルバムを重ねる毎サウンドのダイナミズムは減退し、本作ではアコースティックでメロディアスな、新たなスタイルが結実した。楽曲がよりパーソナルで内省的な方向に向かうのに伴い音楽性はルーツ色(特に70年代の要素が濃い)を増し、歌唱もよりエモーショナルに叙情的に響くようになった。一昨年の、カリフォルニアを襲った山火事で財産を失うという悲劇に見舞われたブッチ。しかし、ジャケットの真正面をきりっと見据えた力強い表情が、今の心象風景を表しているようだ。 (1/18/2009) | |||
「Butch Walker」 Miscs(July,2000) / Artist Files / Reviews(2004) Disc Review(2006) / Music Review(2007) |
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+ no.519 + | |||
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Apocalyptica/Worlds Collide (Japanese CD+DVD/2008) ★★★★☆ |
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ヴィジュアルが伴わないと、それほど面白くないかも…?なんていう先入観が少しあったのだが、全くそんなことはなかった。フィンランドのチェリストのトリオによる最新作。時にブルータルに、時に甘美に泣きを帯びて響くチェロは、布袋寅泰、デイヴ・ロンバート(Slayer)ら多くのゲストを迎えたバラエティ豊かな楽曲と、その独特の音色と相俟って唯一無二の音世界を構築している。バンドのスタンス、メンバーの考えがよくわかるインタビュー、ミュージック・ビデオを収録したDVD付きの限定版がお勧め。(1/30/2009) | |||
「Apocalyptica」 Live Review(2008) |
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