Disc Review
旧譜、新譜問わず、お勧めのCD/DVD作品を紹介します。
新譜(おおよそ3ヶ月以内にリリースされた作品)には
マークがついています。
は管理人のお勧め度で、星5つで最高。
2つで大体平均点と考えてください(
は1/2点)
※2003年9月以前のCDレビューはこちらです
2005年
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2006年 2月(no.278〜)
 + no.283 +
Duncan Sheik/White Limousine
Duncan Sheik/White Limousine

(import CD+DVD/2006)

★★★★☆
  ついついイージーに使ってしまう"メロディアス"という言葉であるが、真に琴線に響く練りこまれたメロディを伝えてくれるダンカン・シークは、いそうでいない職人的SSWであるといってよいだろう。大御所パトリック・レナードがプロデュースした「Daylight」以来3年ぶりの新作は、セルフ・プロデュース(Daylight」に引き続きミックスはケヴィン・キレン)で製作した、ハイ・クオリティの楽曲が詰め込まれた新たな傑作だ。その甘〜い歌声によって奏でられる甘美で切ないメロディ・ラインはややもすると情緒に流れすぎ、私の最も嫌いな雰囲気もの音楽のパターンに陥る危険性もちらついているのだが、要所でソリッドなインストゥルメンツがしっかり"ロック"を主張しているのが嬉しい。全体的には、ストリングスを配したアコースティックで静かなサウンド。しかし、さらりと聴き流せるAORとは一線を介する、聴覚を様々な角度から刺激するテンションのアップダウンに、ダンカンの確固とした個性を感じずにはいられない。いやはや、セルフ・プロデュースでこれほどまで素晴らしいアルバムをつくるとは、恐れ入りましたという他ないわ。自身の特徴的なヴォーカルを、最も良い土台の上で美しく響かせたダンカンのセンスの勝利だね。付録のDVDには、本アルバム収録曲をそれぞれパーツごとに分解した素材が収録されており、ソフトをダウンロードすれば自分で曲をミックスして楽しめますが、難しそうなので私ほとんどさわってません()  ということで、評価はCDのみに対してということで…。 (2/4/2006)
 + no.282 +
The Mob/The Mob
The Mob/The Mob

(Japanese CD/2006)

★★★★
  レブ・ビーチ(ギター/Winger)、ダグ・ピニック(リード・ヴォーカル/King's X)、ティモシー・ドゥルーリー(Key)、ケリー・ケイギー(Ds/Night Ranger)というメンバーに、キップ・ウインガー(Winger)がゲスト扱いでべースを弾き、プロデュースも担当した実力派ミュージシャンによるプロジェクト・バンドの1st。つわもの揃いといえば聞こえはよいが、冷静にみるとこの組み合わせかなり変てこ。それぞれの持ち味を考えるととても合うようには思えないのだが、不思議なほど絶妙なバランスを保ったメロディック・HRとして完成されている。先ずレブが音楽性のイニシアチブをしっかり握ったのが大きい。彼の持つ多様性に、経験値十分且つ個性派のメンバーが柔軟に対応しているので、軸がぶれずそれでいて独特の風味のある内容になっているわけだ。ダグに"本業"のべースをプレイさせず、歌に集中させたのは多分正解で、"プロデューサー"キップ・ウインガーの一流のバランス感覚もはっきり活きているのが伺える。ダグの力強いヴォーカルによって歌われる哀感あるメロディは非常に魅力的で、随所で懐かしさを覚えるフラッシーなギターも聴けるが、まんま80年代に先祖帰りするのでなく、きちんと同時代的な風味を漂わせているのは流石ベテランというほかない。レブ単独で書いたTr.4"Guitar Solo"  Tr.10"Spaghetti Western"を除く9曲全てがレブ、キップ、ダグの共作。バラードの"The Magic"ではケリーがリード・ヴォーカルをとっている。これでKing's Xみたいな風変わりな楽曲展開が聞けたらもっと良かった…ってこれは贅沢か(笑)  (2/11/2006)
 + no.281 +
TOTO/Falling In Between
TOTO/Falling In Between
(Japanese CD/2006)

★★★★
  好きな曲は山ほどあるけれど、正直バンド自体にはほとんど思い入れなし。そのシーン屈指の演奏力とソングライティングに敬意を払いつつ、度々変わるメンバーと、その音楽性の幅の広さ故に散漫にもなるサウンドに、思い入れを注入する前に踵を返されてしまうような感覚を覚えるというか。しかしこのスタジオ作品としては7年ぶりのリリースとなる新作。これは素晴らしい。もしかすると今後私のTOTOフェイバリット作になるかも。レコーディングこそ参加しているものの、ツアーからは身をひき半隠居状態と化したディヴィッド・ペイチの穴は、ベテランの実力派グレッグ・フィリンゲインズ(キーボード。"Let It Go"ではリード・ヴォーカルも担当)がしっかりカヴァー。彼の持ち寄った個性もしっかり活かしつつ、TOTOの歴史のあらゆる側面をフォローした多彩な楽曲群がAORでハードロックでちょいプログレ風味も交えたサウンドの中で有機的に幹を繋ぐ。そうなのだ、アルバム全体に充分メリハリを持たせつつ、しっとりとした美しいメロディが確固たるTOTOらしさを全編で伝えているのだ。まあ、ぶっちゃけ楽曲のクオリティが凄く高いということなんですが(笑)  それにしても、この力強いサウンドと確信に満ちたメッセージ。これまでのキャリアを見事に総括した会心作だ。元メンバーのジョセフ・ウィリアムズも含めたゲスト陣も豪華。  (2/11/2006)
 + no.280 +
FM/Indiscreet/Tough It Out FM/Indiscreet/Tough It Out
(import CD/2005)

★★★★

  クオリティの高いアルバムをつくりながら、結局キャリアを通じてそれに見合ったポピュラリティを得ることができなかった不遇のバンドFM。これは長らく"隠れた名盤"として再発が望まれていた彼らの1st、2ndアルバムをカップリングした2 in 1 CDだ。重厚で煌びやかなキーボードと、ツボ突きまくりのコンパクトなギター・ソロを配したいかにもな'80s産業ロックサウンドか実はメンバーの本意ではなかったというのはよく知られた話だが、意図はどうあれこの焦点が絞られたサウンドと、ハイ・クオリティの楽曲群の説得力は同系統のバンドの中でもかなり上のレベルをいっている。定評あるスティーヴ・オーバーランドの歌唱も、後の漢臭、土着臭ぷんぷんのストロングなレベルにまでは達していない(or  プロダクションのせいでカドがとれたサウンドになっている?)が、そのキャッチーで哀愁バリバリのメロディの魅力を鮮やかに伝えている。ニール・カーノンをプロデューサーに迎え、ソングライティングでデズモンド・チャイルドやジェシ・ハームズの力を借りた2nd「Tough It Out」(1989)の方がよりメジャー志向に傾いているが、アルバムのクオリティとしては1stと2ndはほとんど差がない。時々、ちょっぴりブライアン・アダムスとかBon Joviっぽくなったりするアレンジも微笑ましくてまた良し。  (2/18/2006)

 + no.279 +
Smithereens/Instant Live - Music Midtown Festival Atlanta, Ga 5/1/04 Smithereens/Instant Live
〜Music Midtown Festival
Atlanta, GA 5/1/04

(import CD/????)

★★★★
  実はずーっと前に密かにSmithereensのページを作って、中途半端に放置したままにしてあるの皆さんご存知でした?  って、いや全然ご存知でなくていいんですけど(苦笑)恥ずかしいけど一応リンク貼っておきます。このインスタント・ライヴは最近リリースされていることをたまたまネットで知って即オーダー。これは素晴らしい音源だ!  一昨年にアトランタで収録されたライヴで、初期の曲から新しめの曲までバランスのとれた選曲(でも、「God Save The Smithereens」(1999)の曲が1曲もないのはちと残念) を生々しいラフなサウンドで楽しめる。Smithereensのカタログの中では私は「A Date With Smithereens」(1994)が苦手なんだけど、実は以外にこのアルバムの音が実際のSmithereensに近いんだなあ。派手さは全くないけれど、この身体の芯に響いてくる音の求心力は流石、です。ラストを飾るのはThe Whoの"Behind Blue Eyes"のカヴァー。あ〜一度生で観てみたい!  (2/25/2006)
 + no.278 +
Molly Hatchet/Live In Hamburg
Molly Hatchet/Live In Hamburg
(import CD+DVD/2006)

★★★★
  スタジオアルバムのCDレビューでも書いているように、フィル・マコーマックが参加して以降の"再生"Molly Hatchetは、そのフィルのダイナミックな歌唱を活かしたドラマティックな、サザン・ロックというよりはサザン・メタルと表現したほうが似つかわしいソリッドなサウンドで新しい道を切り開いてきた。ドイツで絶大な支持を得ているのも納得という感じであったのだが、実はライヴにおいては未だサザン・ロック直球ど真ん中で勝負しているというのがよくわかるこのハンブルグで撮影されたライヴDVD。サウンドは確かに重くはあるんだけど、決して"メタリック"じゃないんだわ。カメラ・ワークは非常に無難、というかメリハリがなさ過ぎで迫力満点というわけには正直いかないのだが、その無骨なパワーは充分伝わってくる。ギター・ソロ等で冗長に感じられる部分もやはりあるが、それは南部のお家芸ということで目をつぶっておくれ(笑)  しっかし、今のMolly Hatchetは完全にボビー・イングラム(g)とフィル主導だということが映像から嫌でも伝わってきますな。ジョン・ガルヴィン(Key)なんて全然映らないじゃん!  まあ、なんだかんだいって私は動くMolly Hatchetが見れるだけで感激なんですが(笑)  "Flirtin' With Disaster"なんて、ほんとにフィルと一緒に「Hell Yeah!」と叫びたくなるね。CDとDVDは同じ音源だが、DVDにはその"Flirtin' With Disasdter"を含む4曲をボーナス・トラックとして追加収録。ボビー・イングラムのインタビューも入ってます。  (2/25/2006)
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