Disc Review
旧譜、新譜問わず、お勧めのCD/DVD作品を紹介します。
新譜(おおよそ3ヶ月以内にリリースされた作品)には
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評価の
は5つで最高。2つで大体平均点と考えてください(は1/2点)
※2003年9月以前のCDレビューはこちらです
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2004年 7月(no.104〜)
The All-American Rejects/self-titled <117>The All-American Rejects
/self titled
(Japanese CD/2003)

★★★★
  掲示板にも書きましたが、強行軍でサマソニ見て来ます。一番のお目当てはDarknessだが、マリン・ステージのオープニング・All American Rejectsも楽しみだ。改めてアルバム「The All American Rejects」を聴いてみると、いや〜若い、若い。そして青い(笑) すっかり汚れてしまった私のようなオヤジが手にとっていいのかな、などと思ってしまうような純粋で無垢なアメリカン・ロックなのだが、これがいいのです。どの曲も明快なメロディーと、フック満載のコーラスを配したポップ・ロックの佳曲ばかり。タイソン・リッター(リード・ヴォーカル兼ベース)の歌声は線が細いし、ニック・ウィーラー(ギター、ドラムス、キーボード&プログラミング)が主導していると思われるテクノロジーを使ったアレンジも何だかチープで、何だか頼りなさげだったりして。でもその粗さもAARの魅力のひとつになっているんだよね。90年代以降の若手ギター・バンドに多い暗さや憂鬱さとは無縁で、その洗練されたオープンな世界はむしろ80年代のバンドに共通する。曲によってはCarsを思い起こしたりするし、ニックは7才のときDef Leppardの「Hysteria」を聴いてギターを弾き始めたっていうんですよお父さん(笑)  というわけで、80年代のアメリカン・ハード・ロック、へヴィ・メタル、産業ロックが好きな30代以上の音楽ファンもチェックしてみて!  (7/25/2004)
Dirty Americans/Strange Generation <116>Dirty Americans
/Strange Generation
(Japanese CD/2004)
Dirty Americans/Strange Generation(CDS) <115>Dirty Americans
/Strange Generation(CD single)
(import CD/2004)
  Dirty Americansはデトロイト出身のロック野郎4人組。はっきりいって音楽面での新しさは全く無し。ていうか、見ての通りジャケット・デザインにしろ、そしてメンバーの格好にしろ、楽曲アレンジにしろ何から何まで超意識して古くしてますですこの人たち(笑)  しかし、それが単なる表面だけのカッコつけなのではなくて、100年物の杉の木みたいにぶっとい信念の下にあるのだということは、アルバムを聴けばしっかり伝わってくる。時間軸も流行も関係ね〜って感じで吹っ飛ばすパワーとロック魂。で、私基本的にこういうの好きなんですわ(笑)  サマソニに向けて、"動いているところ"を見てイメージを膨らましておきたいな、何か無いかと思っていたら近所のCD屋さんでエンハンスド仕様のCDシングルを見つけ即購入。おまけについていた"Strange Generation"のPVを見たんですが、このビデオもやっぱり昔よくあったようなパターンで特筆すべきことはなし(笑)   とりあえず言えるのは、こいつらがVery Coolだってこと!  評価は今週サマソニで生で見るまで保留にします。  (8/1/2004)
Heart/Jupiter's Darling
<114>Heart/Jupiter's Darling
(import CD/2004)

★★★★
  Led Zeppワナビーなキャリア初期のHeartはもちろん良いが、80年代半ば以降のゴージャスで洗練されたHeartも決して悪く思わなかった者としては、ここ10年〜メインストリームで産業ロックの灯が途絶えて以降(そのきっかけはグランジ・ブームだ)のHeartの、いかにも中途半端な方向性には正直興味を持てなかった。Cheap Trickみたくやるならとことんロックしてくれ〜という感じだったのだが、いやはや驚いた、この久々のスタジオ新作。

迷いが無い。

これだけナチュラルにハードロックしているHeartは何時以来だろうか?!  お得意の、Zepp風のアレンジもそこかしこにちりばめられてはいるが、それも決してあからさまでなく、単にルーツ回帰を表するのでなく、新しい"今"のハートの楽曲構成の中で自然に調味料として機能している。そう、「Jupiter's Darling」の生々しいサウンドは70年代のHeartに通じるものが確かにあるが、そのヘヴィさの質と楽曲の盛上げ方の手法は全く異なっているのだ。キャリアの集大成的なサウンド、Heartサウンドの集大成といった感じがする。プロデューサーとして、プレイヤーとして、そしてソングライターとして手腕を振るうクレイグ・バートックの存在は非常に大きい。90年代のHeartが必要としていたのは彼のような存在だったのかもしれない。Black Sabbath並みに重い曲から、アコースティカルなバラードまで。多彩な楽曲群の中で、全く衰えを知らないアン・ウイルソンのヴォーカルが躍動している。なお、ベーシストとしてマイク・アイネズ(ex.Alice In Chains、Slash's Snakepit)が加入。その繋がりで(?)、元AICのジェリー・カントレルがゲスト参加、"Fallen Ones"であの個性的なギターを聴かせてくれる。  (7/18/2004)

Rick Springfield/Shock/Denial/Anger/Acceptance
<113>Rick Springfield
/Shock/Denial/Anger/Acceptance
(import CD/2004)

★★★☆
  1949年生まれってことは、とっくに50代を迎えてる筈なんだが、リック・スプリングフィールドという人も恐ろしく年をとらないね。いや、単に見栄えが若いというだけじゃない。最近のライヴ写真をオフィシャル・サイトをはじめ、いくつかのサイトで見たら、上半身裸で筋肉を誇示しちゃってフェロモンもばりばり(笑)  流石役者としても活躍する人は事故管理も一流なのだと思い知った次第。が、真に驚くべきはその音楽の内容。あのエナジーに満ちた「Greatest Hits…Alive」も凄かったが、この最新スタジオ・アルバム「shock/denial/anger/acceptance」のインパクトはそれを超越している。そこいらの若手バンドを吹っ飛ばす、アグレッシヴ且つハードなギター・サウンドだけでも十分な破壊力だが、真摯なメッセージをより効果的に訴える為の緻密な楽曲アレンジ、曲展開、アルバム構成が見事なまでにタイトに実を結んでいるため、実験的でありながらも、全く無理を感じさせない意欲的なロック・アルバムとして完成されているのだ。概してシリアスであるが、レゲエをはじめとする多彩な音楽的要素もしっかり盛り込まれ、また"The Invisible Girl"にさりげなく"Jessie's Girl"のワン・フレーズが挿入されているように、持ち味であるポップ感覚も十分に備え、Heartの新作同様自らの過去も未来も映し出したまさに名刺的な内容になっているといえる。それにしても、俳優としてもトップ・スター。ヒット曲も山ほどあり、グレイテスト・ヒッツ的なライヴ・ツアーを続けているだけでも十分稼げるであろうに、現状に留まらず新しいことにチャレンジするリックには全く頭が下がる思いだ。こんな54才、他にどこにいる?!歌詞・対訳つきの日本盤が欲しいね。 (7/25/2004)
Shedaisy/Sweet Right Here
<112>Shedaisy/Sweet Right Here
(import CD/2004)

★★★☆
   これまた、オズボーン姉妹の魅力満載の1stシングル"Passanger Seat"のせくしぃーなビデオを見たら、CDを買わずにいられない。(ショート・ヘアのKelisだけは際どいシーンがないな…と思ったら、やはり彼女だけ既婚者なのであった)凄い美人と言うわけではないが、清楚で知的で、親しみやすいルックス。くせの無い美しいメロディと、息のぴったりあった爽やかなヴォーカル・ハーモニーを聴かせるShedaisyの普遍的な魅力は、むしろDixie Chicks等より日本人向けではないかとも思うのだけれど。健康的でポップな女性ポップ・カントリーが群雄割拠する現在、こちらもありがちなCCMは食傷気味になってきて、特にこのアルバムにもプロデューサー&プレイヤーとして参加しているダン・ハフの名前なんかを見るとムム〜またかと一瞬唸りたくなるが、ちょっと待った!  このグループの強みはなんといっても長女のクリスティンが全ての楽曲のソングライティングに関わっていること。クリスティン単独で書いた曲というのは少ないのだけれど、どの曲にもクリスティンにしか表現できない"らしさ"が貫かれていて、何時の間にかShedaisyならではの世界に引き込まれてしまうんだ。企画物を含めて通算5枚目のアルバム。そろそろ、「ビデオ・クリップ集」リリースしてくれないかなー?  (8/1/2004)
Shedaisy/Knock On The Sky <111>Shedaisy/Knock On The Sky
(import CD/2002)

★★★★
  ニュー・アルバムを紹介したばかりですが(笑)、もしShedaisyの"入門用アルバム"を挙げるとしたらこれにします。なにしろ楽曲が粒揃い。瑞々しいメロディと、計算しつくされたヴォーカル・ワークが生み出す、CCMの最良の一部分がここにある。アップテンポの"Get Over Yourself"(リード・トラックとして、カントリー・チャートでTop 30入りするヒットを記録)や"Turn Me On"にはShedaisyの強力なアイデンティティを感じるし、憂いのある"Mine All Mine"  "I Wish I Were The Rain"に、美しいバラードの"Rush"  "Keep Me"(クリスティンの作曲能力の高さが伺える傑作)といった曲に至るまで、様々に表情を変えながら繰り出されるメロディの洪水にはただ圧倒される。CDジャケットもスキです(笑)  (8/1/2004)
American Hi-Fi/The Geeks Get The Girls
<110>American Hi-Fi
/The Geeks Get The Girls
(Japanese CD/2004)

★★★
  わお。こりゃいいわ。間もなくリリースされるAmerican Hi-Fiのニュー・アルバム「Hearts On Parade」からの先行シングル。サウンド面でもキャラクター面でもバンドの重要な一辺を担っていたブライアン・ノーランが脱退。全曲でステイシー・ジョーンズがドラムをプレイしている。Tr.2の"Maybe Won't Do"もTr.3の"Separation Anxiety"もアルバムに収録される曲なのでお宝度数は低いCDシングルだが、アルバムの予告編としてはかなりのインパクト。バッキングのキーボードがモロに"Dream Police"(Cheap Trick)している"The Geeks Get The Girls"は、歌詞といいメロディ・ラインといいまさに「AHF印」全開のキャッチーなロックン・ロール。驚いたのは他の2曲で、前作「The Art Of Losing」でも垣間見せていた80年代のブリティッシュ・ニューウェーブ趣味をとことん突き詰めている。"Maybe Won't Do"はFixxとエルヴィス・コステロを合体させたみたいだし、"Separation Anxiety"に至ってはモロにXTCだ。それも「Black Sea」アルバムの頃の。勿論XTCほどのサウンドの木目細かさはみられないが、ステイシーのドラム・プレイにもアレンジにも"あの時代"を意識しているのがはっきりと伺える。この3曲を聴く限り、ステイシーのドラム復帰とブッチ・ウォーカーのプロデュースは上手く作用しているようだ。  (7/10/2004)
American Hi Fi/Hearts On Parade
<109>American Hi-Fi
/Hearts On Parade
(Japanese CD/2004)

★★★☆
  SR-71の最新作同様、ステイシー・ジョーンズと同世代(30代以上)のロック・ファンは思わずニヤリとさせられる、ちょっぴりレトロなサウンドだ。前作「The Art Of Losing」では、アルバム・タイトル・トラックの様にいかにアレンジが80's風であっても、曲のパーツのひとつひとつはソリッドで 最終的には4ピースのロック・サウンドに納まっていたが、今回は違う。曲が求めるままに、その曲を最も理想的なかたちで聴かせるために制限を設けず、柔軟なアレンジを施したことで完全にジャンルを超越したニューAHFを確立しているのだ。久々にステイシーがドラム・キットの前に座ったのも明らかに表現の幅を広げるのに影響を与えている。ステイシーの愛する、色々なアーティストからの影響が見てとれるが、特に80'sニューウェーヴ、それもブリティッシュ・ロックのエッセンスが顕著なため、1stアルバムのハードで重厚なサウンドを愛していた人にはちとキツい方向性かもしれない。これまでのAHFの、ライヴにおいてもアルバムにおいても中核を成していたソリッドなギター・リフを備えたキャッチーなR&Rは1stシングルの"The Geeks Get The Girls"くらいのものだしね。私としては、前作同様決定打的な名曲がないことに不満を覚えつつも、アルバム毎に新しいことにトライするジェイミーの意欲と、意外なまでの引き出しの多さに驚いたので★★★☆です。  (7/18/2004)
XTC/Black Sea <108>XTC/Black Sea
(Japanese CD/1980)

★★★★☆
  AHFの最新シングルを聴いて、久々にこのアルバムをCDラックから引っ張り出したが、リリースから24年(!)経った今でもその衝撃と先鋭性は全く失われていない。やっぱり凄いわーXTCって。XTCのアルバムは、繰り返し聴くごとにじわじわと「効いて」くるものがほとんどなのだが、「Black Sea」に関しては最初に聴いた時からガツンとやられた。しょっぱな"Respectable Street"〜"Generals And Majors"〜"Living Through Another Cuba"の流れは、洋楽を聴き始めて1年に満たない高校生の脳髄を一瞬にして打ち抜くインパクトを持っていたのだ。溢れ出るメロディ。特異なグルーヴ。各楽器の恐ろしいまでのテンションの高さ。名作「English Settlement」(1982)の綿密に構築されたスタジオ・ワークに至る、ステップ的作品と捉えられる事もあるアルバムだが、普通にみればもう完成度十分の"匠の仕事"だ。80's初期ニューウェーヴの、間違いなく先頭を行っていたアルバムの1枚。XTCの前にXTCなし。XTCの後にもXTCなし!  (7/12/2004) 
XTC/Skylarking <107>XTC/Skylarking(CD/1987)
★★★★☆
  「Skylarking」は別バージョンのCDを3枚も持ってたよ。1枚は1989年に最初にCD化された時の日本盤。2枚目はその日本盤から"Mermaid Smiled"を外して、「シングルカットされた"Grass"のB面に収録され"ヒットを記録した」Dear God"を代わりに収録したアメリカ盤。そして3枚目は2001年にリマスター再発された、"Mermaid Smiled"も"Dear God"も両方収録されたイギリス盤。これはアルバムの一番最後に"Dear God"が入っているので、アルバムを聴き終えた時の印象がかなり異なる。どのバージョンが好きかと問われたら、やっぱり最初に出たバージョンだなあ。なにしろ聴いた回数が凄いから、思い入れが違うもんね。 トッド・ラングレン(プロデューサー)とXTCという2つの強力な個性がバランスを失うぎりぎりのラインでぶつかり、結果XTCは持ち味を失うことなく、新たな側面を提示することに成功した。LPでいうA面の流れは、まさにに非の打ち所の無い素晴らしさ。夏が大っ嫌いな私ですが、暑い季節が来ると真っ先にこの傑作アルバムを聴きたくなります(笑)  (7/12/2004)
Prefab Sprout/Jordan: The Comeback <106>Prefab Sprout
/Jordan: The Comeback
(Japanese CD/1990)

★★★★★
   90年代初期にはXTCのアンディ御大と並んで、パディ・マカルーンが私にとっての2大「神」だった時代があった(笑)  このアルバムは、最初聴いたときは正直とても敷居が高く思えてついていけなかった。圧倒的な音の密度。ジャズ、クラシック、映画音楽の影響まで取り込んだ楽曲に、芳醇な香り漂う美メロ。深い歌詞の世界。XTCを相当聴きこんでいた人間にとっても、ちょっとなあ…という感じだったのだが、リピートする度に、各楽曲の核にある歌とメロディの明快な美しさに気づいてずぶずぶとハマっていった。何も難しく考えることなんてない。構える事なんてない。シングル・カットされた"We Let The Stars Go"を聴いてみよう。実にわかりやすい、素敵なバラードだよ。14年前にリリースされた作品だが、何十年経とうが、このアルバムが古くさく感じられることはまずないだろうね。  (7/25/2004)
Bananarama/Deep Sea Skyving
<105>Bananarama
/Deep Sea Skyving(import CD/1983)

★★★
  その昔、日本盤CDを貧乏している時に売り払ってしまったのだが、まさか再び聴くのに10ン年も時間を費やすとは思いもしなかった。以外に見つからないんですよ、このCDの中古盤って。いやしかし、久々に聴いたら色々な発見があって面白いな。なんてチープなサウンド。なんてとっちらかった音楽性。そして……こんなに歌唱力低かったっけ(汗)  確かに統一感は無いし、シボーン、サラ、カレン。3人の力量をオーバーした、アイディア優先のコンセプトに無理を感じる部分も正直ある。が、これでいいのだ。まるでおもちゃ箱をひっくり返したようなカラフルな楽曲群は彼女たちのキャラクターにぴったり。ポップ・クラシックの"He Was Really Sayin' Somethin'"や"Na Na Hey Hey(Kiss Him Goodbye)"も勿論良いが、愛らしいバラードの"Cheers Then"や"ポップな"Young At Heart"はいつ聴いても和めます。それにしてもこの再リリース盤、歌詞はともかくアルバムのデータ、クレジット等がなにも記されていないのは納得いかない。やっぱり歌詞、解説付きの日本盤が欲しいなあ。  (7/12/2004) 
The Corrs/Borrowed Heaven
<104>The Corrs/Borrowed Heaven
(Japanese CD/2004)

★★★☆
   ※すみません、結局書き上げることができませんでした。またの機会に…。
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