Disc Review
旧譜、新譜問わず、お勧めのCD/DVD作品を紹介します。
新譜(おおよそ3ヶ月以内にリリースされた作品)には
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は管理人のお勧め度で、星5つで最高。
2つで大体平均点と考えてください(
は1/2点)
※2003年9月以前のCDレビューはこちらです
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2005年 6月(no.183〜)

<192>The Rocket Summer
/Hello, Good Friend
(import CD/2005)

★★★★
  ブライス君まだ22才か。。。。。

  作曲、演奏、プロデュース。過去すべてを一人でこなす"1人ロック"なアーティストでここまで開放感に溢れたサウンドをつくる人が存在したであろうか?  多くの"宅録"系ミュージシャンが生み出すいかにも内に篭ってしこしこ録音しました風の内省的な硬いサウンドの対極をいく、音のひとつひとつ、フレーズのひとつひとつが果ての無い大空に向かって一直線に突き抜けてくるポジティヴな世界。このニュー・アルバムはデビュー作「Calender Days」(2003)の路線そのままにスケールアップを成した傑作だ。バリエーション豊かなメロディ、リズムと機知に富んだ曲展開。表現力に磨きのかかったプライスのエモーショナルな歌いまわし。緻密な楽曲アレンジも素晴らしく、全編飽きさせるということがないのだが、それでいてしっかり実際のライヴを想定しているのであろうラフさとパワーも備えているのが凄い。満点あげてもいいけど、まだこれからキャリアがずっと続く人だからね(笑)  人生に疲れた貴兄(あ、私だ…)をも笑顔にする力を持っている音楽だよ。 (6/11/2005)
Indigo Girls/Rarities
<191>Indigo Girls/Rarities
(import CD/2005)

★★★★
  もう今更日本での無名さとか過小評価についてうだうだいうつもりもないし、このネット僻地で私が叫んだところで何も起こらないのだが。ああしかし、ああしかし。アルバム・タイトル通り、1986年の自主制作アルバムに収録されていた"Never Stop"から現在までのIndigo Girlsの貴重・レア音源を編集したファンには涙もののCD。The Clash("Clampdown")、ヴィック・チェスナット("Free Of Hope")、Grateful Dead("Uncle John's Band")、ウディ・ガスリー("Ramblin' Round"〜アー二ー・ディフランコをフィーチュアしたライヴ)に捧げたトリビュート・アルバムからの音源もIGのルーツを改めて理解するうえで興味深いし、トム・モレロによる"Shed Your Skin"の"モア・へヴィ"(?)バージョンや、"Free In You"のデイヴ・クーリーによるエレクトロニクスを駆使したリミックス・バージョン。更に、前述した"Never Stop"(エミリーが大学生の時に書いた、このアルバム中最も古い曲)や、エイミーがライナーで「"すごく若々しい"曲で、今聞くのはかなり辛いわね。Foreignerの(大ヒット)曲を私の曲のタイトルにするのは良くないんじゃないか、っていつも思っていたの」とコメントしている"Cold As Ice"のような、このアルバムが無ければまず日の目をみなかったであろう楽曲も多く、聴き所テンコ盛りだ。敢えてハイライトを挙げるなら、エイミーが過去ピアノで書いたたった2曲の曲のうち1曲だという〜アルバム「Shaming Of The Sun」(1997)のアウトテイク"Winthrop"、名曲"Ghost"(「Rites Of Passage」(1992)収録)のデモ・バージョン。そしてエイミー作のいかにもIGらしい社会的テーマを扱った"Point Hope"あたりか。"Winthrop"なんて、アルバムから漏れたのが信じられないほど素晴らしい出来のバラードだ。あと、エイミーがカヴァーしているカナダの女性SSW〜フェロンは実は名前と曲をはじめて聞いた。「She is absolutely stellar」というエイミーのコメントを読むに、いつかアルバムを聴かねばと思った次第。それにしてもIndigo Girls。これだけ主張をはっきりして、且つ一貫した音楽性で、さらに全くアルバムのクオリティを落とさず、メジャー・レーベルで20年活動を続けているアーティストってそうそういないんじゃない!?  (6/17/2005)
http://www.honorearth.org/index.html

Shelby Lynne/Suit Yourself
<190>Shelby Lynne/Suit Yourself
(import CD/2005)
★★★★☆
  日本版は結局収録曲が同じだった上、CCCDだったので迷わず輸入版を購入。輸入版には歌詞カードがついていなかったのが不覚でしたが(笑)ブックレット中、ギターを抱えて煙草を吸っている写真がまた恐ろしくクールでフォトジェニックで。相変わらず頬擦りしたくなるようなセクシーさを発散しまくっているシェルビイ姐なのだが、おっといけねえいつも音を聞く前からノックアウトされてるじゃねぇか(汗)と一旦深呼吸してからCDをプレイヤーにセットするエロ爺の私だよ。(何だこのレビュー)  とにかくこの新作「Suit Yourself」はオープニングの"Go With It"がロックしていてアレンジも超クールで最高なんだこれが。うぉーー今回はこんな感じでロッキンしていくのか!!とエキサイトしていると、2曲めではいきなりクールダウンしてしっとりしたアコースティックなバラード"Where Am I Now" しかしこれもシェルビィの艶やかな声が美しい名曲だ。おや、結局1曲め以外は以外に地味目で大人しいんだなと1度通して聴いて少々拍子抜けしつつ、繰り返しリピートしたらはまるはまる(笑)良い曲ばっかり!シェルビイに嫌いなアルバム無いけど、きっとこのアルバムがフェイバリットになる筈。幅広いアメリカン・ルーツ音楽をエレガントにメロディアスに、これまで以上の多彩さを持って披露している。思いのほか70年代のアメリカン・ロックに通じる部分が多いことに改めて気づいたり。カッコよくて綺麗な御姉さんが最高の曲を演奏している…何も文句はありませんっ。  (6/13/2005)
Maia Sharp/Fine Upstanding Citizen
<189>Maia Sharp
/Fine Upstanding Citizen
(Japanese CD/2005)

★★★★
  ロサンゼルス出身の女性SSW、マイア・シャープによるニュー・アルバム。主なレコーディングはナッシュビルでされている。父親が70年代に活躍したミュージシャンのランディ・シャープという、恵まれた環境で育ち、幼い頃よりサックス、ピアノ、ギターと様々な楽器を習得、作曲をはじめ、やがてプロの道へ。1997年にマイルス・コープランドのレーベルからアルバム「Hardly Glamour」でデビュー、高い評価を得る。しかし、同じレーベルで製作した2ndアルバムは結局リリースされることなく、新たにジャズの名門レーベル「コンコード」と契約を交わしたマイアは2002年、実質的な2ndアルバム「Maia Sharp」で5年ぶりに脚光を浴びることになる。さらに、この年はマイアにひとつの勲章が与えられた。マイアと父、ランディが共作した名曲"A Home"を取り上げたDixie Chicksのアルバム「Home」がグラミー賞を受賞したのである。ポール・キャラック、キャロル・キング、アート・ガーファンクル、ティモシー・B・シュミット、ジュールス・シアー、アマンダ・マーシャル etc.  "ベスト・オブ・ソングライターズ"といっても大げさではない、錚々たる過去の競演アーティストの名前を見るだけで、その実力が窺い知れるが、はたしてマイアの生み出す楽曲はそういった大物たちに何も引けをとらないハイ・クオリティなのだ。決して派手さはなく、ややスモーキーな声で抑え目に丁寧にメロディを歌い上げるそのスタイルは"女性版ラリー・ジョン・マクナリー"と呼びたくなる場面もある。芳醇で耳に残るメロディの素晴らしさ。仕事をした多くのミュージシャンからの影響をしっかり栄養としたのだろう。ロック、カントリー、ブルーズ、ジャズ…その楽曲に含まれる音楽要素の多彩さも並じゃない。今年リリースされる新作でマイアの曲を3曲とりあげたというボニー・レイットが評した「革新的」な部分は、例えばシングル・カットされた"Something Wild"の独特(斬新)なアレンジにも表れているが、それは決して作為的なものでなく、核となっている美しいメロディが十分すぎるほどの普遍性を与えているのである。バラエティに富みながら全体的に非常にポップでわかりやすい作風になっているのはプロデューサーであるブラッド・ジョーンズの力も大きいだろう。"A Home"は勿論Dixie Chicksの歌ったあの曲で、このマイアによるバージョンも負けず劣らず素晴らしい出来。(そうそう、私の"大"フェイバリット・アルバムであるキム・リッチーの「Glimmer」でもマイアはキムと2曲共作してたんだよね)  注目すべき才能による、名曲ぞろいの傑作だ。  (6/8/2005)
Maia Sharp/Maia Sharp <188>Maia Sharp/Maia Sharp
(Japanese CD/2002)

★★★★
  キム・リッチーとの共作"You Can't Lose Them All"を収録した実質的な2ndアルバム。  (6/22/2005)
Maia Sharp/Hardly Glamour <187>Maia Sharp/Hardly Glamour
(Japanese CD/1997)

★★★★
  「Fine Upstanding Citizen」に一聴ぼれしてしまい、「Maia Sharp」  「Hardly Glamour」と続けて入手。「Hardly Glamour」はちょっと手に入れるのに苦労するかと思ったのだが、近所の中古屋で運よく日本盤発見! マイア・シャープのCDだが、購入する際のポイントとして「Hardly Glamour」と「Fine Upstanding Citizen」に関しては極力日本盤を手に入れることをお勧めする。「Hardly Gramour」には"Steady"と"Starting To Believe"という2曲の  「Fine Upstanding Citizen」には"Crossing Lines"というそれぞれボーナス・トラックが収録されているからだ。又、「Hardly Glamour」と「Maia Sharp」の2枚は日本版と輸入版でジャケット写真が全く異なるので注意していただきたい。マイア入門としては3枚中最も洗練され、またポップ・センスが最も強調されている最新作「Fine Upstanding Citizen」が最適かと思う。「Fine Upstanding Citizen」を聴いて気に入ったら「Maia Sharp」 「Hardly Glamour」と聴きすすめていくと良いだろう。ただ、アルバムそのもののクオリティに関しては、3枚共甲乙つけ難い非常にハイレベルな楽曲集であることは断言しておきたい。"とっつき易さ"という点で「Fine Upstanding Citizen」が鼻差リードしているように感じる、しっとりと美しいエモーショナルな声で歌われる、聴くほどに味が出るメロディと、心打つインテリジェントな歌詞。そう、マイアは作詞家としても超一流だと思う。「Maia Sharp」の1曲め"Crimes Of The Witness"なんか、ガツンと一発食らわされたようなショックを受けたよ。"USA Todayを読む〜"なんて歌詞が冒頭に出てくるけど、これは決してアメリカ人だけに向けて書いた歌詞ではないはずだ。普遍的なテーマからユニークなものまで、自分の言葉と音でしっかりメッセージを伝えられるマイアは、いそうでいない最高のシンガー・ソングライターといってよいだろう。マイアの音楽に出会えてよかった。追伸:そうそう、トリーシャ・イヤウッドのニュー・アルバムにもマイアの曲が収録されるらしい…。  (6/22/2005)
Amanda Marshall/Tuesdays Child <186>Amanda Marshall
/Tuesday's Child
(Japanese CD/1999)

★★★★
  そうか、アルバムの中で唯一アマンダが作曲に関わっていない曲がマイア・シャープとランディ・キャンター(ライナー・ノーツによるとHootersのエリック・バジリアンの友人らしい)の共作であったのだ。デビュー・アルバム(「Amanda Marshall」(1996)とは比較にならないほど全てにおいてスケール・アップ。ほとんどの曲においてソングライティング、演奏に関わっているエリック・バジリアンの貢献度が絶大だが、それ以外にもキャロル・キング、屋敷豪太、ロジャー・マニング、リッチー・サンボラ  etc. etc.と超豪華ゲスト陣が多数参加しているにも関わらず、そのカラーに全く飲み込まれず、自分自身を完璧なまでに表現しているのは見事という他無い。ソングライターとしての主張は勿論、やはり圧巻はアマンダの歌唱力。そのエモーショナルでソウルフルなうたの魅力と楽曲のクオリティが完璧にフィットした代表作といえるだろう。特に凄いのがアルバム前半で、オープニングの"Believe In You"から、アマンダとエリックの持つ魅力の結集ともいうべき5曲めのパワー・バラード"If I Didn't Have You"までの流れ。そしてあまりに切実でストレートなメッセージを持つ"If I Didn't Have You"から、一転して光に向かって真っ直ぐ進んでゆくようなポジティヴィティを備えた6曲め"Ride"への心の変化。この起伏の付け方の巧みさには恐れ入る。おっと、アルバム後半も決して悪いという訳ではないのでご心配なく。大好きだっ!  (6/17/2005)
Amanda Marshall/Everybody's Got A Story <185>Amanda Marshall
/Everybody's Got A Story
(Canada Import CD/2001)

★★★★
  2ndアルバムであそこまでの傑作を作り上げたら、果たして次はどこへ向かうのか…と、アマンダが向かった先は同路線でのステップ・アップでなく、全く新たな音楽的チャレンジであった。8ビートとハードなギター・サウンドを捨て去った洗練されたソウル・サウンドには最初私も仰け反ったが、これが悪くないのだ。個人的にはアマンダの作品中、アルバムのトータル面ではこの3rdが最も好きだったりする。そして、ビリー・マン(昨年レビュー済)をプロデューサー兼プレイヤーに迎えていることからも明らかなように、決してアマンダは"ド"ソウルをやりたかった訳ではないのだ。甘美なストリングスとアコースティック・ギターを配したアレンジの巧みさが光る"Colleen(I Saw Him First)"は間違いなくアマンダの最高傑作の一曲だろう。この曲がベスト・アルバムに収録されていないなんて…。  (6/17/2005)
Stereophonics/Language, Sex, Violence, Other? <184>Stereophonics
/Language, Sex, Violence, Other?
(Japanese CD/2005)
★★★☆
  3rd「Just Enough Education To Perform」(2001)、4th「You Gotta Go There To Come Back」(2003)の流れからすると、もちっとルーツ・サウンドに踏み込んだ渋めのサウンドになるかと思いきや、これは良い意味で裏切られた。ドラマーがアルゼンチン出身のハヴィエ・ウエイラーに変わったStereophonicsの新作。シングル・カットされた"Dakota"に代表されるように、思いきりストレートでキャッチーな楽曲がいっぱい。もちろん売りのひとつであるパワフルなギター・サウンドも健在だ。歌詞も非常にダイレクトで直接的にリスナーに訴えかけてくる内容になっている。確かに"原点回帰"という言葉で済ますこともできそうだが、繰り返し聞く度スピード感溢れるロック・サウンドの中に3rd、4thアルバムに通じる陰りある芳醇なメロディ・センスと、曲の持つエナジーを殺さず、しかし多彩さを目指した意欲的なアレンジが盛り込まれているのがわかる。20代のスピードはそのままに、バッティングはクレバーさを増し、進化しつづけているイチローみたい。フェイバリットである3rd程ではないにせよ、それに次ぐ位かなりのお気に入りになりそうだ。これでもう少しガツンとインパクトを与えることができる楽曲が1曲あれば。彼らに今必要なのは全世界でヒットするロック史に残る名曲かも…と思ったりもした。  (6/13/2005)
Silver Ginger 5/Black Leather Mojo(Expanded)
<183>Silver Ginger 5
/Black Leather Mojo
(import CD/Expanded Edition
/2005)

★★★
  キャリアを通じて常にポップ・ミュージックの持つ普遍性と革新性の狭間で葛藤している、ように私は思える真の奇才ジンジャー。これは2001年にリリースしたジンジャーのソロ・プロジェクトのアルバムの再発盤。中古屋で長いこと探していてなかなか見つからなかったのでグッド・タイミングでした。この人は難しいこと考えず、無茶せず(笑)普通にソロ・アーティストとして活動を続けていたとしても、音楽シーンにおいて現在とまた違ったステージで名を馳せていただろうな…とこの「Black Leather Mojo」を聴く度に思うのだ。「Black Leather Mojo」はジンジャーのキャリアにおいて、ジンジャーの持つ(よい意味での)下世話なポップ・センスが恐らく最も発揮されたアルバムだ。各曲の持つキャッチーでフック満載のメロディ、コーラス・ワークを多用したきらびやかなアレンジ、ギャンギャンとうるさく鳴るギター。このわかりやすさ、好きですわ〜。本編のディスク1にはボーナス・トラックとして日本版オリジナルに収められていた"Doggin'"とBee Geesのカヴァー"To Love Somebody"が、ボーナスのディスク2には、2001年6月7日、6月11日に行われたライヴ音源とデモ音源を3曲収録。それにしても、ライヴ音源中、Cheap TrickとAdam And The Antsの曲をそれぞれ2曲ずつカヴァーしているのがジンジャーらしいというか何というか(笑) まあ、7日のライヴはアコースティック・ショウで、お遊び的な要素が強いけれど。  (6/13/2005)
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