Disc Review | |||
旧譜、新譜問わず、お勧めのCD/DVD作品を紹介します。 新譜(おおよそ3ヶ月以内にリリースされた作品)には マークがついています。 ★は管理人のお勧め度で、星5つで最高。 2つで大体平均点と考えてください(☆は1/2点) ※2003年9月以前のCDレビューはこちらです |
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2004年 1月 / 2月 / 3月 / 4月 / 5月 / 6月 / 7月 / 8月 / 9月 / 10月 / 11月 / 12月 2005年 1月 / 2月 / 4月 / 6月 / 7月 / 8月 / 9月 / 10月 / 11月 / 12月 |
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2005年 3月(no.173〜) | |||
<178>Better Than Ezra /Greatest Hits (import CD/2005) ★★★★☆ |
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過去17年洋楽を聴いてきて、沢山のCDを買ってきて、心から好きになれたいわゆる"Greatest Hits"アルバムに果たして何枚出会えたかと考えるに、数えるほどしか挙げられない事実に愕然としてしまうが、このBetter Than Ezra初のベスト・アルバムは私の音楽鑑賞歴におけるその数少ない"納得のGreatest Hits"の1枚に加えられる。(流石ライノ!) オープニングの"King Of New Orleans"から"Good" "At The Stars"と続く流れでもうノックアウト。これだけ良い曲ばかり並んでいればもう言う事何もないです(笑) ケヴィン・グリフィンの抜群の作曲センスとアイデンティティがギュッと詰まった名コンピレーションだ。未だBTEを聴いたことの無い方は、昨年11月に紹介した「Live At House Of Blues」と併せてどうぞ! (4/4/2005) | |||
<177>Paul Gilbert /Space Ship One (Japanese CD/2005) ★★★★ |
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「Burning Organ」アルバムの頭2曲、"I Like Rock" "My Religion"では明快に自分の立ち位置を表明していたポール・ギルバート。新作のオープニング"Space
Ship One"はさしずめポールの"エンターティナー宣言"といえるだろうか。方向性はこれまでと基本的に同じだ。HR/HM、キャッチーなポップ・ロック、インスト、アコースティックなバラードと、やりたいことを全て詰め込んだ多彩なサウンド。多彩すぎて、おもしろいが統一感に欠ける・・・というのがこれまでのポールのアルバムで、実際この新作も1曲ごとに表情がころころ変わり、お世辞にも流れはスムースとはいい難い。それでも全く違和感なく最後まで一気に聴けてしまうのは、個々の楽曲の良さも勿論あるが、より強固になったポールのキャラクターとセンスが全編をスパッと貫いているからだろう。例えば"Mr.Spock"なんてまさにポールならでは。ポールにしか作れない曲だ。このタイトルにしてこの切ない歌メロ。新奇なイントロダクション。中間部のハイ・テンションなギター・ソロ。哀歓に満ちつつユーモアも持った歌詞。Beatlesの"It's
All Too Much"をお尻から2番目に持ってきた配置もいいし、日本語で歌った優しいメロディの"Boku No Atama"もポールの持ち味が自然に表現されていて、上手くアルバムの流れに乗っている。(NHK教育で流れてもおかしくない普遍性を持った佳曲だと思う。本当に) 勿論ギター・プレイも、相変わらず硬軟自在に冴えをみせており、要所でハッとさせるフレーズ、ソロを聞かせてくれる。 ポールの"My Religion"ではないけれど、30過ぎても相変わらず好きな音楽に合わせて歌っている時が一番幸せな私にとっては"Music is my religion"て感じなんだよね。そして最も好きな音楽はと問われれば・・・やっぱり、ポジティヴィティに満ちた「Space Ship One」みたいなロックだ! (4/1/2005) |
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<176>Deana Carter /The Story Of My Life (import CD/2005) ★★★★ |
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レーベル移籍&ニュー・アルバムのリリースに伴ってリニューアルされたディアナ・カーターのオフィシャル・サイトへ行ったら、殆どが「ファンクラブ会員限定コンテンツ」になっていて見れないぺージばかりだったんですけども。う〜ん、会員になっちゃおうかしらん(笑) アリスタ・レーベルからリリースされた唯一のアルバム「I'm Just A Girl」(2003年・日本盤未発 売)に続く2年ぶりの4thオリジナル・アルバム「The Story Of My Life」 相変わらず全ての曲を自ら書き(全11曲中5曲は外部ライターとの共作)、またプロデューサーも務めている。が、今回はついに共同プロデューサーの名前が消えた。アルバム・タイトルに宣言されているように非常にパーソナルで自伝的な内容の楽曲を100%表現するにはセルフ・プロデュースは必然だったのだろう。しかし、1曲め"The Girl You Left Me For"のイントロが流れてきたときはびっくらこいた。そこいらのティーン・アイドル・ロッカー顔負けのギターがぶんぶん唸るピュア・ロケンロール。冗談抜きで「これホントにディアナの曲!?」とCDを取り出して確認してしまったよ!(笑) が、2曲め以降は「I'm Just A Girl」同様ほのかにカントリー風味のあるメロディアスなポップ ・チューンが次々と飛び出してくる。いや、"カントリー"の枕詞はもういらないな。曲調の多彩さ、楽曲アレンジの凝り具合はこれまでのアルバムの比ではない。バラエティに富んだ11の物語を、ディアナの艶やかで、しかし芯の強さを感じさせる声で繋げてゆく。ソングライティング面の進化と歌詞の深化。この2年間で離婚を経験し、「The Story Of My Life」完成直後に母親になるという人生の大きな転機を乗り越えてきたディアナ。本人の語るように、これはディアナの新たな章が始まったことを告げる作品だ。ジャンルに関係なく、美しいメロディとうたが聴きたい方は是非。 (3/21/2005) | |||
<175>Alana Davis /Surrender Dorothy (import CD/2005) ★★★★ |
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アラナの個人的フェイバリット・アルバムになりそう。というか、これまで私の中では"そこそこ"の位置づけだったアラナの魅力に一気に嵌りそうだ。21才でリリースしたデビュー作「Blame
It On Me」(1997)、セカンド「Fortune Cookies」(2001)と2枚のハイ・クオリティなアルバムをメジャーのエレクトラに残したニューヨーク出身のSSW〜アラナ・デイヴィス。しかしエレクトラ時代は、アルバムをきちんとプロモートしない(というか、いかにもカテゴライズしずらいアラナの音楽をどう扱ってよいかわからなかった?)レーベルに対する不満が募っていたようだ。この新作はついに自主レーベル"Tigress
Records"からのリリースとなっている。
音楽の方向性自体は1stアルバムから一貫している。アコースティックな、あくまで生の楽器に拘ったサウンド。繊細且つ穏やかなグルーヴに乗る、アラナのソウルフルなヴォーカルが何といっても魅力的だ。ラウドなギターがフィーチュアされたTr.2の"The
Benefit" Blue Oyster Cultのカヴァー"The Reaper"(また出た!)などを聴くと、この人は8ビートのストレートなロック・チューンがメインのアルバムを作ってもきっと似合うだろうなぁ、などと想像してしまうが、アラナの頭の中には常に・・・いや、きっと無意識下で"グルーヴィなリズムと美しいメロディの融合"が身体に染み付いているのだと思う。このアラナならではのグルーヴとメロディックな歌メロの完成度が3枚目のアルバムにしてより研ぎ澄まされてきたように感じる。繰り返し聴くほど、一見あっさりしているようでいて実は巧妙なフックを備えたアラナの楽曲の奥深さにハマってゆくのだ。"The
Reaper"をアルバム本編へ入れて、レゲエの"Nice Time"をボーナス・トラックにしたところにアラナの拘りが伺えるが、これは曲のスタイルうんぬんというよりは"ムード"を重視したのだと思う。そして実際、ほんわかした"Nice
Time"に反して"The Reaper"の持つ陰りはアルバムの流れに見事にマッチしている。いやはや、なんとも素敵なアルバムです。 (3/19/2005)
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<174>Bangles/Greatest Hits (import DVD/2000) ★★★ |
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1990年に発売された、デビュー作「All Over The Place」から3rdアルバム「Everything」までのPVを収録したビデオ「Greatest Hits」をそのままDVD化したもの。「Greatest Hits」を持っていなかった私にとっては有難いDVD化だが、う〜ん、欲をいえばメンバーのインタビューとかスザンナ・ホフスのソロのPV(せくしーな"My Side Of The Bed"を・・・)あたりをボーナスとして収録してもっとボリュームアップしてほしかったなあと。それでも、"Hero Takes A Fall" "Going Down To Liverpool"という1stからのクリップ2つは初見で興味深かったし、他のPVも全て見るのは10年以上振りでとても懐かしかった。いやしかし、"Hero"と"Liverpool"でのメンバーの"垢抜けなさ"は凄い。それが続く2ndアルバム「Different Light」のPVになるとメンバーのルックスが一気に洗練されるのがもっと凄い(笑) 本当に人に見られること、売れることで人は綺麗になるんだなあ。3rd「Everything」からのPV3曲は、まさにホップ・ステップ・ジャンプのジャンプに当たる。アルバムそのものも楽曲のクオリティ、アレンジ共高いクオリティで大成功を収めたが、PVの洗練度も最高潮に達し、サイケで楽しい"In Your Room"美しい"Eternal Flame"という2曲で全く異なるBanglesの魅力に触れることができる。特に"In Your Room"は今改めて見るとちょっとごちゃごちゃしてるけど、メンバー〜特にスザンナがかわいく映ってていいですわー。いや、デビーもヴィッキーもマイケルも好きなんですが、やっぱりスザンナたんが・・・(笑) その他では"If She Knew What She Wants" "Walking Down Your Street"のPVが特に好き。しかし、何故か"Walk Like An Egyptian"は曲そのものもPVも、何年たっても好きになれない私です・・・。 (4/4/2005) | |||
<173>Cinderella /Rocked Wired & Bluesed: The Greatest Video Hits (import DVD/2005) ★★★☆ |
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Cinderellaの1stアルバム「Night Songs」から3rdアルバム「Heartbreak Station」までの一連のビデオ・クリップにプラスして、以前ビデオでリリースされていた(私は未見)「Tales From The Gypsy Road」の抜粋に、これも又ビデオで出ていた「Heartbreak Station」(すいません、これも未見です)のメイキング・シーンをボーナス・マテリアルを収録。更にトム・キーファーとエリック・ブリッテインガムのコメントも加えたヒストリー・オブ・Cinderella的なDVD。が、私は先月のレビューでも書いたようにスタジオ作では「Still Climbing」を溺愛しているひねくれ者なので、この「Heartbreak Station」でプチッと歴史が途切れている構成にはう〜んと唸ってしまうのだけれども。それでも、80年代の一連のVCは華やかで今観ても楽しいし、「Tales〜」では、まさに日の出の勢いにあった「Long Cold Winter」時のパワフルなライヴを堪能できる(ああ、ノー・カットで見たい!) それにしても「Long Cold Winter」の曲はライヴで絵付きで聴く方がずっとカッコいいね! 4月21日には日本盤もリリース予定です。 (3/28/2005) | |||
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