March 2010

 + no.581 +
The Rocket Summer/Of Men And Angels
The Rocket Summer
/Of Men And Angels

(import CD/2010)

★★★★☆
  またも傑作。The Rocket Summer=ブライス・エイヴァリー3年ぶりの新作は、前作「Do You Feel」で得たダイナミズム溢れるポップ・ロックをより成熟させた印象である。オープニングからラストまで高いテンションで突っ走るのも前作同様なのだが、ただ若さにまかせた勢いを音にぶつけているわけではない。得意のビッグなコーラスを配したパワフルなロックから、アコースティックな曲まで、多彩な楽曲が適所に配され、メリハリもしっかり生きているのだ。それにしても、プライスは真のマルチ・プレイヤーであり優れたプロデューサーだ。あらゆるインストゥルメンツをその楽曲に応じてバランスよく割り振り、力強くも哀感も備えた自身のヴォーカルをフィーチュアするという軸は外さない。意外性こそないが、拘りを感じるポジティヴな音楽を堪能できる。  (4/2/2010)
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 + no.580 +
Lifehouse/Smokes And Mirrors
Lifehouse/Smokes & Mirrors
(import CD/2010)

★★★★
  良い意味でこれまでの路線を踏襲している。前作「Who We Are」(2007)同様ジュード・コールを共同プロデューサーに迎えた新作は、「Who We Are」で確立したオーセンティックなアメリカン・ロックをより熟成させた作風に仕上がっている。「Who We Are」でのメロディの充実度があまりに凄かったので、新鮮味に欠ける部分はあれど楽曲のクオリティはやはり高い。抑揚を効かせたヴォーカリゼーションに経験を感じさせるジェイソン・ウェイドのハスキー・ヴォイスは展開美をもつ楽曲の魅力を増幅し、熱くエモーショナルなサウンドを紡ぎだす。地味目だが聴くほどに味わい深さが増す秀作だ。  (4/2/2010)
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 + no.579 +
Lostprophets/Betrayed
Lostprophets/Betrayed
(Japanese CD+DVD/2010)

★★★☆
  ダーク&へヴィな要素はこれまでも見られたが、サウンドの質感は混沌とした重さを秘め、タイトルにも表れている滾るような怒りとエネルギーに満ちている。メンバーがレーベルのプロモーション体制に不満を抱えていたという前作「Liberation Transmission」の弾けるようなポップ・センスは姿を消しているものの、多彩なアレンジとメロディのフックには相変わらずの冴えを感じさせる(明らかにMuseを意識したギター・ソロはつまらないが…)。各インストゥルメンツが一丸となって攻めてくるような迫力のある音も圧巻だ。このネガティヴィティが今の自分のには正面から受け止めがたく、楽曲に深く入り込めないため星の数を減らしたが、アルバムのクオリティは高い。  (4/2/2010)
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 + no.578 +
OK GO/Of The Blue Colour Of The Sky
OK GO
/Of The Blue Colour Of The Sky

(Japanese CD/2010)

★★★★
  これは大胆な方向転換だ。1st、2ndでのエッジの効いたパワー・ポップ・サウンドをあっさり捨て、80'sニュー・ウェーヴ・サウンドを下敷きにしたようなダンサブルなリズム主体のゴージャスなポップ・ロックで統一されている。来日公演でオープニングを飾った"White Knuckles"などは「Parade」アルバム前後のPrinceそのもの。キーボードで豪奢に彩られたアレンジと、ダミアンのセクシーなヴォーカルとの相性はぴったりで、大変心地よく聴ける。バンドの可能性がぐんと開けたことを予感させる意欲作。  (4/2/2010)
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