Music Review
旧譜、新譜問わず、お勧めのCD/DVD作品を紹介します。
新譜(おおよそ3ヶ月以内にリリースされた作品)には
マークがついています。
は管理人のお勧め度で、星5つで最高。
2つで大体平均点と考えてください(
は1/2点)
※2003年9月以前のCDレビューはこちらです
※左にメニューが見えていない方は表紙よりどうぞ

2008年 4月(no.483〜) 
 + no.488 +
Lindsay Buckingham/Live At The Bass Performance Hall
Lindsay Buckingham
/Live At The Bass Performance Hall

(import CD+DVD/2008)

★★★★★
  本当にいい年の取り方しているな、と思う。リンジー・バッキンガム、2007年1月、テキサスにおけるライヴ・パフォーマンスを収録したCDとDVDのパッケージ("Tusk"はDVDのみ収録) 。簡素化といってよいか、楽曲の骨格が露になったシンプルなライヴ・アレンジが、リンジーのエモーションと円熟味溢れる木目細やかなプレイを確かに伝えている。叙情的な"Not To Late"から、とてもひとりでプレイしているとは思えない躍動感に満ちたFleetwood Mac時代の大ヒット・シングル"Big Love"  オリジナルの煌びやかなアレンジとは対極の、緊張感あるソロ・プレイで迫る"Go Insane"は、曲の持つテーマを活かした結果か。長いソロ・パートをフィーチュアした"I'm So Afraid"はロックしていて実にかっこいい。どちらかというとアコースティック面をフィーチュアした落ち着いたライヴだが、リンジーのソロ・プレイでスタートし、バンド演奏を挟み、最後再びリンジーのソロで終わる構成は、メリハリ十分で中だるみを感じさせない。リンジーの艶のあるヴォーカルと切れ味鋭いギター・プレイの素晴らしさは勿論のこと、バンド(「Live In Concert」とメンバーは同じ)のプレイもタイトで、リンジーの楽曲において要になっている凝ったコーラス・ハーモニーも見事に決めている。リンジーの家族も総出演したDVDのボーナス・トラック"Not Too Late"はほのぼのとした雰囲気が素敵。でも、これはやはり日本語字幕付きで見たいな。  (4/19/2008)
 
「Lindsay Buckingham」
Disc Review(2006) /
Disc Review(2006)
 + no.487 + 
Panic At The Disco/Pretty. Odd.
Panic At The Disco/Pretty.Odd.
(import CD/2008)
★★★★
  エモでポップな歌メロと、機知に富んだ歌詞。高い演奏力とアレンジ力に支えられた複雑な構成を持つ楽曲は、しかし凄いスピード感をもって進んでゆく。1stアルバム「A Fever You Can't Sweat Out」で、既に新人らしからぬスタイルを確立していたバンドであるが、この2ndアルバムではその音楽性をあっさり捨て、全く新しい姿を披露している。彼らが持つヴァーサタイルな能力なら、いくらでも"プログレッシヴ"な方向に進めた筈だが、バンドが選択したのは非常にベーシックでコンパクトな音楽性。英国ロックの要素が色濃いポップ・ロック集である。ラス・ヴェガスでレコーディングされ、アビィ・ロード・スタジオでストリングスが被せられた楽曲群は、Beatlesや60年代のKinksを想起させる親しみやすい歌メロと、牧歌的な香り漂う豊潤なアレンジを備え、1stアルバム以上にストレートにメロディの良さを伝えてくれる。この若さでこれはちょっと老成しすぎでは…と思えないこともないが、楽曲のクオリティは文句なしに高く、全く隙がない。"化けた"というより、"変幻自在"という言葉がPATDには相応しい気がする。  (3/29/2008)
 + no.486 + 
B-52's/Cosmic Thing
(Japanese CD/1989)

★★★★☆
  それまでの、弾けるようなダンス・ロック風味と楽しいキャラクターはそのままに、ナイル・ロジャースとドン・ウォズという強力なプロデューサー陣を得て、生音によるオーガニックなビートと、コーラス・ハーモニーを活かしたポップなメロディで新境地を開拓したB-52'sの最高傑作にして最大のヒット作。どこまでもキャッチーな楽曲の素晴らしさもさることながら、ケイト・ピアソン、シンディ・ウイルソン、フレッド・シュナイダーと、3者のヴォーカルの魅力を最大限に発揮する"場"の設け方も絶妙で、まるでフルーツバスケットのようにカラフルな世界が全編広がっている。前作「Bouncing Off The Satellites」までバンドの音楽性の一端を担っていた無機質なニュー・ウェイヴ・サウンドは失ってしまったが、この変化への英断があったからこそバンドが90年代以降も生き延びることができたのだと信じて疑わない。全米トップ10ヒットを記録した"Love Shack"  "Roam"をはじめ名曲満載。  (3/29/2008)
 + no.485 + 
The Records/Play Live!! In Evanston, 1980
The Records
/Play Live!! In Evanston 1980

(Japanese CD/2008)

★★★★☆
  先日Recordsの「Shades In Bed」をレビューしたのは、特に予定していたわけではなく、好きなアルバムなので何となく取り上げたにすぎなかったのだが、何と全く偶然に新作がリリースされていてびっくり!  1980年7月の、2ndアルバム「Crashes」リリース後。ハウ・ガウアーに代わり、後にソロでデビューするジュード・コールをギタリスト/ヴォーカリストとして迎えた時期のライヴ(9月、イリノイ州エヴァンストン)音源である。このライヴ、かなり前からブートレッグでは出回っており、また以前ジョン・ウィックスのオフィシャル・サイトに全ての曲のフリー・ダウンロード・ファイルが置いてあったこともあったので、レア度は決して高くないのだが、こうやってリマスターされたきれいな音で、バンドが脂の乗り切った時期の勢い溢れるプレイを聴けるのは実に嬉しい。「Shades In Bed」に負けず劣らぬキャッチーな名曲の揃った「Crashes」の曲を中心(全16曲中8曲)に、「Shades In Bed」から6曲、2ndアルバム用に書かれたが、結局アルバムに入らなかった未発表曲"Injury Time"  Bay City Rollersもプレイした"Rock 'N' Roll Love Letter"という全16曲。全編通して、キャッチーさを極めたハードR&Rの数々を堪能できる。当時若干20才とはいえ、既にムーン・マーティン・バンドでキャリアを積んだジュードのパフォーマンスも、実に堂に入ったものだ。これだけのポップ・センスとカッコよさを備えたバンド、そうはいないよ! (4/6/2008)
 
 + no.484 + 
The Records/Shades In Bed The Records/Shades In Bed
(Japanese CD/1979)

★★★★☆
  イギリスのロック・バンドThe Recordsの原型は、1970年代に活動したバンドKursaal Flyersである。Kursaal Flyersのドラマー、ウィル・バーチは、Kursaal Flyersの1977年の解散後に、バンド末期に在籍していたギタリスト/ヴォーカリスト・ジョン・ウィックスと共に曲を書き始める。彼ら2人に、ベーシストのフィル・ブラウン、ギタリストのハウ・ガウアーが加わりThe Recordsが誕生する。2002年にMSIからリイシューされたこのCDは、ジョン・"マット"・ランジがプロデュースしたデビュー・アルバムの英国オリジナル版「Shades In Bed」に、初回版に付いていたカヴァー曲集(EP)「High Heels」、アメリカ版のアルバムに収録されていた1stシングル"Starry Eyes"のシングル・バージョン、シングルB面曲、その他未発表曲をプラスした全20曲のボリュームある内容。ソリッドでシャープなギター・リフ。キャッチーな歌メロ。メンバー全員がヴォーカルをとれるという利点を活かした厚みのあるコーラス・ハーモニー。アメリカン・ロックの美点も加味された、ポップでもありハードでもある名曲が詰まったアルバムは、今も煌くような輝きを保ち続けている。  (3/29/2008)
 + no.483 + 
The Rollers/Elevator The Rollers/Elevator
(import CD/1979)

★★★★☆
  Bay City Rollersは、昔ベスト版を1枚のみ持っており、それなりに楽しんで聴いていたのだが、そのベストも何時だか手放してしまった。隠れた名盤との情報を聞きつけ、10年以上振りに接したBCR(改めThe Rollers)の音楽〜「Elevator」を聴き、そのエッジの効いたサウンドに、これまて抱いていたバンドのイメージを完全に覆させられた。こりゃすごい。張りのある強靭なヴォーカルを持つ元Rabbittのダンカン・フォールという武器を得たのがやはり大きいが、全ての音が一丸となって迫ってくる緊張感のあるインストゥルメンツと、アルバムと流れに重きを置いた構成・アレンジからは、新たなステージに進もうというバンドが一丸となった強い意思を感じる。これ以外のBCRのアルバムを聴いていない為、アルバムの比較は出来ないが、1979年という時代背景を考えると、この全く迷いのない真っ当なロック・サウンドはそれだけで特筆もの。まるでStyxかKansasかといったキーボードの荘厳なイントロダクション"Stoned Houses #1"からアグレッシヴな"Elevator"に突入する痺れるようなオープニング、シングル・カットされたキャッチーなハード・ポップ"Turn On The Radio"、そしてポール・マッカートニー風パワー・バラード"Hello And Welcome Home"まで、キャッチーなメロディに彩られた名曲が揃っている。  (3/29/2008)
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