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Disc Review |
旧譜、新譜問わず、お勧めのCD/DVD作品を紹介します。
新譜(おおよそ3ヶ月以内にリリースされた作品)には
マークがついています。
★は管理人のお勧め度で、星5つで最高。
2つで大体平均点と考えてください(☆は1/2点)
※2003年9月以前のCDレビューはこちらです |
2004年
1月 / 2月 / 3月 / 4月 / 5月 / 6月 / 7月 / 8月 / 9月 / 10月 / 11月 / 12月
2005年
1月 / 2月 / 3月 / 4月 / 6月 / 7月 / 8月 / 9月 / 10月 / 12月
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2005年 11月(no.257〜) |
+ no.264 + |
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Blink 182/Greatest Hits
(import CD+DVD/2005)
★★★☆
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何と、活動無期限休止になってしまったBlink 182。「Blink 182」アルバム(2003)が、ある意味集大成的な、新機軸とそれまでの音楽性が見事に調和を成した傑作だったので、残念な反面納得できる気持ちもあるのだが。時に私(のようなじじい)にはヒッ
プでクール過ぎると思ってしまうこともあるBlink。しかし、こうやって代表曲を並べて聴いてみると改めてそのキャッチーでポップで見事な展開を持った
普遍性のある楽曲群に感嘆させられる。意外なほど違和感なく「Blink 182」の曲もスムースに流れで聴けるのに驚いた。日本盤には私のフェイバリットである"Anthem
Part 2"が入ってなくて悲しい〜と思っていたら、輸入限定版には2001年シカゴでの"What's My Age Again?"
"Anthem Part 2" "Carousel"の3曲のライヴを収録したDVDがついていたのでこっちをゲット。でもこれ、もしかして「Blink
182」の来日記念限定版(管理人持ってません)についていたのと同じものか? マークとトラヴィスは現在新プロジェクトPlus 44のアルバムを製作中。で、トムは…?
(11/19/2005) |
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+ no.263 + |
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Shaye/The Bridge
(import CD/2003)
★★★ |
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タラ・マクリーン、ダヴネット・ドイル、キム・ストックウッドという既にカナ
ダでかなりのステイタスを得ている人気女性SSW 3人によるユニット。2003年にリリースされたアルバムだが、本国以外での配給が何らかの理由で遅れたのであろうか、今になって日本のCDストアの店頭に並び始めた。私はキム・ストックウッドはデビュー時よりのファンで、タラ・マクリーンは2000年の「Passanger」アルバムを持っているだけ。ダヴネットは名前を聞いた事があるだけだったのだが、なんと丁寧にもこのCDには各メンバーの最新アルバムから2曲ずつ選曲したボーナスCDがついているのであった。つまりはメンバーについて全く知識のない人でも、それぞれの個性がどうこのユニットに昇華されているかすぐわかるというわけ。しかし、これは実力派3人のコラボレーションとしては少々不満の残る内容だ。メンバーの頭の中にはきっとまず"ロック"しているアルバムをつくるという意識があったに違いない。メンバー各々のアルバムの曲よりエッジの効いたギター・サウンドをフィーチュアし、ポップなメロディをのせた楽曲群は軒並みクオリティが高く、コーラス・ハーモニーも綺麗にまとめて心地よく聴かせてくれるのだが、どうも個性が3+3+3+アルファになっているというよりは個々の魅力を薄めて折衷したようなサウンドがもどかしくて。結局は楽曲のインパクトが今一歩ということなのかなあ。キムのほのかなアーシーさを残した優れたポップ・センスも、タラの透明感溢れる哀愁のメロディも十分に活かされているように思えないのだ。シングル"Happy
Baby"のPVを見てもわかるが、もしかしたらメンバーの仲が良すぎるのが逆に裏目に出てたりして!? (笑) あと、このCD実はCCCDなんですー(泣) (11/19/2005)
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+ no.262 + |
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Kim Stockwood/12 Years Old
(import CD/1999)
★★★★☆ |
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2ndアルバムにしてEMIカナダにレーベルを移籍し、音楽性も大胆にチェンジ。CDストアにおける陳列位置も、C/Wコーナーから、Pop/Rockコーナーへ(笑) キーボード/シンセをフィーチュア(プロデューサー、ソングライターとしても関わっているピーター・ジョン・ヴエセッテの貢献度が大きい)し、洗練されたサウンドでじっくり聴かせる高品質ポップ・ロック作だが、デビュー作に引き続き何故か日本盤はリリースされなかった。男勝りのパワフルなロック・センスを打ち出してていたデビュー作から一転、ミディアム・テンポの曲中心に哀感あるメロディを響かせる。楽曲の質も、キムの優しさと力強さを兼ね備えたヴォーカルも申し分なく、全編通して飽きさせない。"Hope
You Miss Me"はキムとポール・ハイド、10ccのグレアム・グールドマン&エリック・ステュワートの共作。これを聴くと、Shayeはいかにも物足りないな…。 (11/25/2005) |
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+ no.261 + |
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Kim Stockwood/Bonavista
(import CD/1996)
★★★★ |
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ダヴネット・ドイルと同じ、ニュー・ファンドランド州出身のシンガー・ソングライターによるデビュー・アルバム。久々にこのアルバムを聴いていて、何で当時これ買ったんだろ?なんて考えていたのだが、ジャケットを眺めていて思い出した。このアルバム、カントリー系のアーティストを多く抱える「CURB
Records」からリリースされていて、当時女性ポップ・カントリーにものに凝っていた私は、ジャケット・デザインとレーベル名を見て、何かピンときたものがあって手にしたのでありました。結果は大正解。カントリー・ミュージックの要素もあるにはあるが、基本はアーシーなギター・ロックで、キャッチーなメロディが全編貫かれたとても親しみやすいアルバムに仕上がっている。 (11/25/2005) |
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+ no.260 + |
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Cyndi Lauper/The Body Acoustic
(Japanese CD/2005)
★★★☆ |
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サラ・マクラクラン、アーニー・ディフランコ、ヴィヴィアン・グリーン、ジェフ・べック、さらにはPuffyの2人等々豪華ゲストをフィーチュアし、自身のクラシックをリメイクしたアルバム。デビュー・アルバム「She's
So Unusual」(1983)から5曲、2ndアルバム「True Colors」(1986)からアルバム・タイトル曲、「Sisters Of
Avalon」(1996)からアルバム・タイトル曲と"Fearless" 最新作「Shine」からアルバム・タイトル曲と"Water's
Edge" プラス新曲2曲の全12曲という構成で、昨年の来日公演でも披露された"She Bop"
"Time After Time"でも予見できたが、ニュー・ウェーヴ色の強い初期の名曲を中心に、ロウ(生)にアコースティックにアレンジしたバージョンで披露している。「Hat
Full Of Stars」(1993)と「A Night To Remember」(1989)の曲が1曲もないのは…特に「A Night To
Remember」の曲は"いじりやすい"と思えるだけに残念であるが、シンディ・サイドとしては、最も大きなセールスを記録したデビュー・アルバムのヒット曲をフィーチュアすることで、未だ「Shine」さえリリースされていないアメリカのマーケットにもう一度アピールするつもりなのかもしれない。しかし、このコンセプトが決して"後ろ向き"でないのは、思わずハッとさせられる斬新なアレンジが施された各楽曲のクオリティにはっきり表れている。"Time
After Time"(サラ・マクラクランとのデュエット)と"She Bop"のアレンジも、日本公演で披露したそれとはまた全く違う。新たな息吹が吹き込まれた名曲の数々。しかし嬉しかったのは、聴き終えて最も印象に残ったのが"Above The Clouds"と"I'l
Be Your River"という2曲の新曲であったことだ。特にジェフ・べックの泣きのギターをフィーチュアしたバラード"Above
The Clouds"が良い! 叙情味溢れるメロディといい、音数最小限にして最高の感動を与えてくれるジェフのギター・プレイといい、シンディの歌唱と、込められたポジティヴなメッセージの素晴らしさはいわずもがな。これは新たなマイ・フェイバリット曲になりそうだ。そして私の気持ちは早くも"全曲新曲"のニュー・アルバムへの期待へ向かってしまった。 (11/11/2005) |
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+ 259 + |
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The Fixx/Elemental
(import CD/1998)
★★★☆ |
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シンディ・ローパーの「The Body Acoustic」アルバムの、"Above The Clouds"を除くほぼ全曲でギターを弾いているジェイミー・ウエスト・オラムが在籍しているのがこのThe
Fixx。Fixxというとチャート面で大成功を収めた80年代の、金属的でシャープなサウンドとサイ・カーニンのパワフルなヴォーカルのコンビネーションがトレードマークになっているが、実はここまで優しくエモーショナルなサウンドもつくれるのだということを教えてくれるのがこのアルバムだ。Fixxの持つ極上のメロディ・センスが発揮された泣きのミディアム・チューン"Two
Different Views"は、バンドの円熟味を感じさせる傑作だと思う。 (11/19/2005) |
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+ no.258 + |
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Simply Red/Simplified
(Japanese CD/2005)
★★★☆ |
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実はSimply Redのアルバムを定価で、発売直後に手に入れたのは1995年の「Life」以来なのでした。私は完全に中途半端なファンであることは間違いないのだが、この曲目をみてはとりあえず聴いてみない訳にはいかないぞっと。Simply
Redの過去の代表曲、ヒット曲をアルバム・タイトル通りシンプルに、アコースティックにプレイしたリメイク集。しかし、いきなりオープニングで飛び出す新曲の"Perfect
Love"(8曲めの"Your Perfect Love"はこの曲をアコースティックにアレンジしたバージョン)がラテン風の華やかな曲だったりしていきなり意表をつかれる。最近ミック・ハックネルがインスパイアされていると思しきラテン風味は続く"Something
Got Me Started"にも見られ、意匠をこらしたアレンジで新鮮味を与えてくれるのはいいのだが、この程度の"Simplified"じゃあ物足りないなあ、と不満もふつふつと。逆にオリジナルが既にシンプルな"More"とか"Sad
Old Red"はあまり「いじっておらず」印象が変わらない。これならいっそミックのヴォーカルだけで思い切り生々しくやればいいのに…なんて思っているとこちらの声が届いたかのようにラスト2曲"For
Your Babies"と"Ev'ry Time We Say Goodbye"ではこれぞ!という美麗アレンジでミックの素晴らしいヴォーカルを堪能させてくれるのでありました。終わりよければ全てよしとはまさにこのこと(?) やはり"For
Your Babies"は個人的Simply Redフェイバリットだなあ。レオン・ラッセルの"A Song For You"はまたベタな選曲であるが、ミックならOK(笑) 実際、そのど真ん中ストレートのアレンジで勝負したパフォーマンスは文句のつけようがない。 (11/5/2005) |
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+ no.257 + |
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Simply Red/A New Flame
(Japanese CD/1989)
★★★★★ |
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綿密なプロダクション、各メンバーのプレイ、そして楽曲のクオリティを含めた総合力という点では「Stars」アルバム(1991)がやはり最高傑作として挙がってくると思うが、私的には、楽曲の質に限ると頭ひとつ抜き出ている本作がフェイバリット。(なにしろ、全曲の歌詞を完璧に覚えるほど聴きこんだ!)全10曲粒揃いで、ヒット・シングルが連発したのも当然に思える。英米でno.1を記録したHarold Melvin & The Blue Notesの"If You Don't Know Me By Now"の素晴らしいカヴァーはいうまでもなく、オリジナルもミックの作曲能力の高さがいかんなく発揮された、20年以上前から存在していたといっても信じてしまいそうな普遍性を持った曲ばかり。泣きのバラードから、アップテンポの曲まで多彩な楽曲をミックのソウルフル・ボイスで堪能させてくれる。1stアルバムを手掛けたステュワート・レヴィンに再びプロデュースを任せたのも正解だった。 (11/12/2005)
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