Disc Review
旧譜、新譜問わず、お勧めのCD/DVD作品を紹介します。
新譜(おおよそ3ヶ月以内にリリースされた作品)には
マークがついています。
は管理人のお勧め度で、星5つで最高。
2つで大体平均点と考えてください(
は1/2点)
※2003年9月以前のCDレビューはこちらです
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2006年 9月(no.332〜)
 + no.336 +
Hoobastank/La Cigale(DVD)
Hoobastank/La Cigale
(Japanese DVD/2006)

★★★☆
  来年早々の来日が決まったHoobastank、これは今年の5月にパリで行なわれた20人編成のオーケストラを従えたライヴ・アルバム。私はロック・バンドとクラシックの競演にあまり感銘を受けたことがない人間で、本当に面白いと思ったのはガチンコでクラシックに取り組んだイングウェイくらい。基本的にロックとクラシックはそれぞれ別に聴いた方が楽しいと思っている(笑)
  このDVDにおいて、Hoobastankは音楽的なチャレンジ、実験というよりまず自らの普遍的なロック・バンドとしてのスタンスを証明している。メンバーのインタビューも収録されているが、そこで露になるのははじめての試みに緊張しつつも、まず楽しもう。という無邪気なまでの表情だ。そこには、昔のプログレ・バンドのような、綿密に構築された完成品を求める求道者的姿勢は希薄なのである。特に、バンド史上最も多様且つプログレッシブな「Every Man For Himself」がリリースされた後のこと。クラシックとの合体で最もポテンシャルを引き出すことが出来そうな、このアルバムをフィーチュアしたライヴにしても良かったと思うのだが、"If I Were You"  "The Reason"といった大ヒットバラードを要所に置き、ヒット曲中心にあくまでも大衆的に仕上げているのがいかにもHoobastankらしくて微笑ましい。ダグラス・ロブは喉の調子が悪かったようで、ベストのパフォーマンスとはいえないが、それぞれの曲の持つメロウな魅力をダイナミズムを持って表現しているし、ダン・エストリン(ギター)、クリス・へス(ドラムス)もアレンジはまとも過ぎながら安定感のあるプレイで楽しませてくれる。"Crawling In The Dark"  "Same Direction"といったファストでロックしている曲が特にドラマティックでカッコいい。ダグもインタビューで語っているように、このクラシックとの競演は単なる序章に過ぎないが、そこにはバンドの新たな可能性が秘められている。  (9/22/2006)
 + no.335 +
John Waite/Downtown, Journey Of A Heart
John Waite
/Downtown, Journey Of A Heart

(import CD/2006)

★★★★
  おおっ! 予想したより数段良いです、これ。曲目を見て、もしかしたらレイド・バックしたダルなコンピレーションなのでは…と買うのを迷っていたのだが、違った。ジョン・ウェイトがBabys時代から、ソロ作、Bad Englishの大ヒット曲"When I See You Smile"までキャリアを網羅したリ・レコーディング版ベスト・アルバム。近年の作品をチェックしていないので、"The Hard Way"  "In Dreams"  "Keys To Your Heart"  "Downtown"の4曲にどの程度新しいアレンジが施されているのかが確認できないのだが、Babys初期の代表曲"Headfirst"  "Isn't It Time"から新曲まで、AOR調ではあるが生音を活かしたナチュラルなアレンジで統一され、アルバム全体に自然に流れが出来ているのは特筆すべき。アリソン・クラウスをゲスト・ヴォーカルに迎えた"Missing You"も再度取り上げた価値があるだけのアレンジで、オリジナル以上の輝きを放っているし、逆にオリジナルとはほとんど別物といってよいくらいの解釈でアコースティック調に仕上げた"When I See You Smile"も、単なるお遊びで終わらせないというジョンの意志を感じる。ボブ・ディランの"Highway 61"もアルバム中盤で良いスパイスになってるね。でも、聴き終えて一番嬉しかったのはジョンが近年でも多くの素晴らしい曲を書いている事実と、その艶やかな歌声に全く衰えがみられないことだった。ところで、このアルバムにも共作曲3曲が収められているが、グレン・バートニックとのコンビネーションはかなり良いんじゃない?  いっそのこと、二人でプロジェクト組んだらいいのに(笑)  (9/15/2006)
 + no.334 +
Glen Burtnick/Talking In Code Glen Burtnick/Talking In Code
(Japanese CD/1986)

★★★★
  1990年にはStyxにベーシストとして加入。後に脱退し、現在でもソロ・アーティストとして、様々なアーティストのアルバムにおいて精力的に活動するニュー・ジャージー出身のマルチ・プレイヤーの1st  1stアルバムといっても、この時点で既にグレンのスタイルは既に"完成"されている。ギター、ベース、キーボード、パーカッションとほとんどの楽器をこなし、フック満載のメロディアスなロック・チューンが連続するこのアルバムからは、既に風格さえ感じるほどだ。1980年代前半にヤン・ハマー、シンディ・ローパー、マーシャル・クレンショウといった大物と仕事をする経験も積んでいたグレンは、まさに"規格外"のSSWだったといって良いだろう。後に大物プロデューサーとしての地位を確立するディヴィッド・プレイター独特の、ドタドタしたスネアの音が個人的には苦手なのだが(もう一人のドラマーはスティーヴ・スミス)  それを除けばキャッチーでメロディアスなアメリカン・ロックを堪能できる。グレンのハスキーなヴォーカルの魅力が活きた楽曲はどれも耳に心地よい秀作だが、中でも"Perfect World"  "Hole In My Pocket"  "Brave Hearts"  "Hold Back The Night"といった曲にはグレンのメロディ・センスの素晴らしさがよく表れている。"Perfect World"は後にAliasがカヴァーし小ヒットを記録。ところでこのアルバム、悲しいことに廃盤の為入手が困難…。  (9/15/2006)
 + no.333 +
Freddy Curci/Then & Now Freddy Curci/Then & Now
(import CD/2000)

★★★
  現在、主だった活動状況が伝わってこないのが悲しいイタリア人AOR/メロディアス・ハード系SSWフレディ・カーシのベスト・アルバム。1980年代に"When I'm With You"のno.1ヒットを放ったSheriff、フレディがSheriffのギタリスト、スティーヴ・デマーキ、元Heartのメンバーと組んだAlias(90年代初頭に"More Than Words Can Say"  "Waiting For Love"のスマッシュ・ヒットを飛ばす)、唯一のソロ・アルバム「Dreamer's Road」(1994)からのチョイスに、新曲と「Dreamer's Road」に収録されていた"Give Me A Reason To Stay"  "Real Love"  "I Don't Want To Live Without You"のイタリア語バージョンを収録した構成。HR/産業ロック寄りのSheriff、Alias  AOR色を一気に強めた「Dreamer's Road」と、サウンドの硬さの違いはあれど、共通しているのがフレディの透明感に満ちたハイ・トーン・ヴォーカルの魅力を活かした美しいメロディで、このアルバムもそのフレディの歌の魅力をフィーチュアした構成になっている。選曲の面ではちょっと物足りないか…。Sheriffの曲が"When I'm With You"のライヴ・バージョンのみというのはともかく、フレディがAlias在籍時にプロモ来日した際、インタビューで曲への思い入れを熱く語っていたバラード"Heroes"  HR寄りの為、他の曲から浮いてしまうかもしれないが、Aliasを代表する傑作の1曲"After All The Love Is Gone"といった名曲が入っていないのはやはり残念だ。セールス面でもクリエイティヴィティの面でもフレディのピークだったAliasがちょっと軽んぜられているように思えるのだね。とはいえ、この唯一無二の美声。ご存じない方にも是非一度触れてみて頂きたい。  (9/15/2006)
 + no.332 +
Gin Blossoms/Major Lodge Victory
Gin Blossoms/Major Lodge Victory
(import CD/2006)

★★★★
  90年代に「New Miserable Experience」(1992)  「Congraturations I'm Sorry」(1996)と2枚の大ヒット・アルバムを残したアリゾナ州出身のバンド。なんと10年振りの復活作(ドラムスのフィリップ・ローズは脱退している)。1995年の解散後も各メンバーはそれぞれ新しいバンドやソロで活動し、元気な姿をみせてくれてはいたが、やはりこのアルバムを聴くとGin Blossomsこそが"あるべき姿"なのではないかと思わされるなあ。元来、土着的アメリカン・ルーツ音楽をサウンドのベースにしつつも、そのストレートかつキャッチーなメロディ・センスが前面に出たポップ・ロックで多くのヒットを生んできたGin Blossomsであるが、この復活作では以前にあったような土着的アレンジ、またエッジのきいたギター・サウンドは抑え気味で、全編でロビン・ウィルソンの繊細なヴォーカルをいかしたよりメロウな方向性にシフトしている。というと、年取ってレイド・バックしたサウンドになっているのか…と思う方もいるかもしれないが、それが全く逆で、むしろ昔より若々しく爽やかな"青春だ〜"((笑)?)みたいなサウンドになっているのが何とも素敵なのだ。90年代のアルバムと比較するとギターのエッジと曲毎のサウンドのメリハリ、多様性の面ではやや劣り、これだ!という超名曲も見当たらないが、アルバム全体のバランスは過去最高といっても差支えないほどの素晴らしさで、何度聴いても飽きることがない。全体的にジェシー・ヴァレンズエラ(ギター)の頑張りが光る。Rembrandtsのダニー・ワイルドがゲスト参加。  (9/9/2006)
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