September 2008

 + no.509 +
Metallica/Death Magnetic
Metallica/Death Magnetic
(import CD/2008)

★★★★☆
  Metallicaの歴史が、血肉が凝縮されているといったらよいだろうか。過去のアルバムは全てこの「Death Magnetic」の為にあった…。そう言いたくなるほど濃密に、有機的にMetallicaの作り上げたエレメンツが結合した楽曲群に驚きを禁じ得ない。「Master Of Puppets」以前のそれほどソリッドでメタリックはないが、十分クランチーで熱さを持ったリフ。要所でエモーショナルに歌い上げるジェイムズのヴォーカルと、相変わらず複雑な曲のストラクチャーは緊張感のあるドラマを紡ぎ、勢いは最後まで止まることはない。最初聴いた時は以外に地味かも?と思ったが、ヘッドフォンでじっくり聴いて、そのパワーと整合感の同居に驚いた。整合感がありながら「St.Anger」のオーガニック風味も受け継いでいるのがポイントだ。ヘドバンしながら聴いて楽しめ、座ってヘッドフォンでじっくり聴いても楽しめる。Metallicaの多面性の凄さがここにある。  (10/11/2008)
 + no.508 +
 Avenged Sevenfold/Live In The LBC&Diamond In The Rough

Avenged Sevenfold
/Live In The LBC
&Diamond In The Rough

(Japanese CD&DVD/2008)
★★★★☆
  何と、未発表曲、別バージョンを収録したCD「Diamonds In The Rough」が"メイン"で、4月にA7Xの地元ロングビーチで収録したライヴDVD「Live In The LBC」が実は"ボーナス"らしい。逆じゃないの?!と思ったが、音を聴いて(見て)みるとそんな細かなことはどうでも良くなるくらいどちらも良い。初のフル・シューティングとなるライヴDVDは、文句なしに楽しめる。メンバーのカッコ良さ、演奏の上手さ、選曲、ショウの構成の巧みさと、A7Xの魅力が余すところなく詰め込まれており、全12曲全く飽きさせることがない。日本公演では見れない"Scream"でのビキニ・ダンサーや、Panteraのカヴァー"Walk"をファンに歌わせる(今年の来日単独公演では、クルーが歌ったそう)演出は新鮮だし、アンコール前の"温泉で一服"の演出も面白い。また、MCが長くて、これが笑えるので字幕付きの日本版を購入した方がよいだろう。本編最後が最もアグレッシヴな"Unholy Confessions"で、アンコールが ほのぼの感さえ漂う"A Little Piece Of Heaven"という、この多様性こそがA7Fの凄さだな。いきなり、アウトテイクにしておくには勿体なさすぎる程の名曲"Demons"で始まる「Diamonds~」は、「City Of Evil」(2006) 「Avenged Sevenfold」(2007)以上にへヴィ・メタル色が濃いが、これはPanteraの"Walk" Iron Maidenの"Flash Of The Blade"を収録しているから、というだけの理由ではないだろう。オリジナル・アルバムと併せて聴くことで、A7Xのプログレッシヴな姿勢がはっきり伝わってくる。  (11/7/2008)
「Avenged Sevenfold」
Disc Review(2006) / Music Review(2007) / Live Review(2008)
 + no.507 +   
 
The Datsuns/Headstunts
(Japanese CD/2008)

★★★☆
  メンバー・チェンジがあり、新たにドラマーにベン・コールを迎えての2年振りの4thアルバム。前作「Smoke & Mirrors」(2006)ではっきり伺えた楽曲のコンパクト化と、メロディ志向を更に推し進めたアルバムである。良くも悪くも勢いとパワー重視であった1stアルバムの頃と違い、かなりライトになったギターとドラムスのサウンドの上で、ヴァースのメロディのインパクト不足が浮かび上がる結果になっているが、コーラスのキャッチーさとアレンジの多様さもあり、普遍性という点で過去最高の仕上がりになっている。意識的に、しかし自然なかたちでジャンルを超越した音楽がつくれるのが彼らの強みだろう。私としては、メンバーがCheap Trickを引き合いに出した"So Long"のようなキャッチーでノリのよい曲をもっとやってほしいな。  (11/7/2008)
「The Datsuns」
Disc Review(2004) / Disc Review(2006)
 + no.506 +
Keith Emerson Band feat. Marc Bonilla
Keith Emerson Band
featuring Marc Bonilla

(import CD+DVD/2008)
★★★★
  キース・エマーソンが、20年来の友人であるギタリスト/マルチ・プレイヤー・マーク・ボニーラと作り上げた実質的初ソロ・アルバム。マークのソロ・アルバムを愛する私としては、彼にメタリックでメロディアスなギター・プレイを。キースには、ドラマ性、繊細さよりは派手さ、華やかなフレージングの連発を期待したい。で、内容はある程度予想はしていたが、キースとマークがお互いを尊重し、全体の押し引きのバランスを重視した、コンセプチュアルなプログレッシヴ・ハード・ロック作になっている。楽器同士の"せめぎ合い"を期待すると当てが外れるが、互いの持ち味を熟知しているからこそ生まれる鍵盤とギターの構築美は他では聴けないヴェテランならではの味わいだ。そして特筆すべきはマークのヴォーカル。時にグレッグ・レイクをパワフルにしたようにも響くそのエモーショナルな声は、まさに嬉しい驚きだった。限定版にはキース・エマーソンの教会でのピアノ演奏、2006年ハンガリーでのライヴ、アルバム制作ドキュメンタリー、フォト・ギャラリーを収録したボーナスDVDがついている。来日間近!  (10/11/2008)

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