Through The Night > Discography > Album part.3 |
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Albums part.3 (1988〜2006) |
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Lap Of Luxury / Busted / Woke Up With A Monster / CT'97 / Special One / Rockford |
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1988 | |
Lap Of Luxury Produced by Richie Zito |
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1.Let Go 2.No Mercy 3.The Flame 4.Space 5.Never Had A Lot To Lose |
6.Don't Be Cruel 7.Wrong Side Of Love 8.All We Need Is A Dream 9.Ghost Town 10.All Wound Up |
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2017 Complete paper sleeve collection (Japanese edition CD only) |
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1.Let Go 2.No Mercy 3.The Flame 4.Space 5.Never Had A Lot To Lose 6.Don't Be Cruel 7.Wrong Side Of Love 8.All We Need Is A Dream 9.Ghost Town 10.All Wound Up |
Bonus tracks: 11.The Flame(Live) 12.Money 13.Don't Be Cruel(Big New Mix) 14.All We Need Is A Dream(Alternate Version) 15.You Want It 16.The Flame(Single Version) 17.Through The Night 18.I Know What I Want (Live at Daytona Beach '88) |
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トム・ピーターソンがバンドに復帰。レーベルの意向で外部ライターの楽曲を多く取り上げ、リッチー・ズィトーのプロデュースのもと産業ロック寄りの音楽性を推し進めた1枚。"The Flame"(最高位1位・ビルボ−ド誌) "Don't Be Cruel"(エルビス・プレスリーのカヴァー:同4位) "Ghost Town" (同33位)"Never Had A Lot To Lose"(同75位)という4枚のヒット・シングルと共にアルバムはロング・セラーを記録し、CTは第一線へ見事なカムバックを果たした。80年代後期にHeart、Aerosmithの復活にも手を貸したホリー・ナイト、ダイアン・ウォーレン、ジャナ・アレンといったメジャーどころはもとより,トッド・カーニーのような他ジャンル(カントリー/ブルーグラス系)のライター、あまり知られていないアーティストの曲も取り上げ、若しくは共作し、楽曲最優先の姿勢が貫かれているのがわかる。骨組みの部分のらしさは大きく後退しているのだが、妥協した中にもしっかり主張を感じるのはトムの存在が大きいといえるかもしれない。過去にやったことがないタイプの曲であるにもかかわらず、完璧に自分たちのものにしている"Wrong Side Of Love"などは見事というしかない。ダイナミックな"All Wound Up"もトムの存在の大きさを伺わせる曲。リッチー・ズィトーはヴォーカルの録音に定評があるプロデューサーだが、これが良く発揮されているのは、"The Flame"より、むしろ"Ghost Town"か。ロビンのヴォーカル・パフォーマンスが最大限に発揮された"Ghost Town"はこのアルバムのハイライトのひとつといえる。リッチーは自身がギタリストなだけあって、ギター・サウンドのとらえ方もなかなかだが、それほどインパクトを感じないのは、どうしてもライヴでのCTのサウンドを期待してしまうからかも。グレッグ・ジェフリアのスペイシーなキーボードをフィーチュアした"All You Need Is A Dream"、これもメンバーが作曲に全く関わっていない"No Mercy"と、装飾に頼ってドラマを生み出していく手法はバンドの意図するところではなかった筈だが、楽曲のクオリティがみな平均以上なため救われている。そんな中、サウンドといい、キャッチーなメロディといい、シンプルなアレンジといいこれぞCTたる魅力が全開なのが"Never Had A Lot To Lose"(トム、リック、ロビンによる共作) この曲の歌詞はトムのことを歌っている。 | |
1990 | |
Busted Produced by Richie Zito (*Produced by Cheap Trick) |
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1.Back'n Blue 2.I Can't Understand It 3.Wherever Would I Be 4.If You Need Me 5.Can't Stop Fallin' Into Love 6.Busted |
7.Walk Away 8.You Drive,I'll Steer 9.When You Need Someone 10.Had To Make You Mine 11.Rock'n' Roll Tonight 12.Big Bang(bonus track)* |
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2017 Complete paper sleeve collection (Japanese edition CD only) |
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1.Back'n Blue 2.I Can't Understand It 3.Wherever Would I Be 4.If You Need Me 5.Can't Stop Fallin' Into Love 6.Busted 7.Walk Away 8.You Drive,I'll Steer 9.When You Need Someone 10.Had To Make You Mine 11.Rock'n' Roll Tonight |
Bonus tracks: 12.Magical Mystery Tour(Short Version) 13.Come On Christmas(Single Version) 14.Stop That Thief 15.I Will Survive 16.Big Bang 17.Can't Stop Fallin' Into Love 18.Magical Mystery Tour (The "Greatest Hits" Version) |
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大ヒット作「Lap Of Luxury」('88)に続いてリッチー・ズィトーをプロデューサーに迎えた'90年の作品。"Lap Of Luxuryパート2"の欲しいレコード会社側と、ソングライティング、レコーディングの実権を取り戻したいバンドとのパワー・ゲームの結果がそのまま内容に表れており、Tr.1, 2, 4, 5, 6, 7, 10とCheap Trickらしいポップ・センスが活きた佳曲は揃っているのだが、そこそこの出来の曲も多いためアルバムとしてのインパクトはイマイチ。ただ、サウンド面では「Lap Of Luxury」より上手くプロデュースされており、ライヴ感が増している。ゲストとしてForeignerのミック・ジョーンズが"If You Need Me"に、Pretendersのクリッシー・ハインドが"Walk Away"に、Sparksのラッセル・ミールが"You Drive,I'll Steer"に、そしてWhite Lionのマイク・トランプが"Busted"に参加している。そのほか、なんとブルース・ホーンズビー(当時Bruce Hornsby&The Range)も実際は1曲レコーディングしていたという。スタジオに見学に来たロッド・スチュワートが欲しがったという逸話が有名な"Can't Stop Fallin' Into Love"がヒットを記録した。 | |
1994 | |
Woke Up With A Monster Produced by Ted Templeman |
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1.My Gang 2.Woke Up With A Monster 3.You're All I Wanna Do 4.Never Run Out Of Love 5.Didn't Know I Had It 6.Ride The Pony |
7.Girlfriends 8.Let Her Go 9.Tell Me Everything 10.Cry Baby 11.Love Me For A Minute Bonus track (Japanese edition only): 12.Sabre Dance |
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デビュー以来在籍していたエピック・ソニーを離れ、ワーナー・ブラザーズに移籍。ヴェテラン、テッド・テンプルマンのプロデュースの下、ナチュラルで実際のライヴの音に近い、Cheap Trickらしいサウンドを取り戻した名盤。アルバムとしての総合力でこそ、初期の作品や「CT'97」に劣るが、Beatlesの影響が色濃いヘヴィ・ロック"Woke Up With A Monster" キャッチーな1stシングル"You're All I Wanna Do" 日本のファンへのメッセージが込められたバラード"Never Run Out Of Love" メロディアスな"Tell Me Everything" "Didn't Know I Had It"といったバラエティに富んだ名曲が1枚に収まっているのはさすが。中でもリックが再びT・カーニーと競作した"Didn't Know I Had It"はCT史上に残る傑作のひとつ。その他、ジム・ピートリック(ex.Survivor)、マーク・スパイロ等もソングライティングで力を貸している。残念ながら、プロモーションが満足にされなかった為、アルバムのセールスは散々な結果に終ってしまった。 | |
1996 | |
※写真は輸入盤ジャケット。ポインタを上に持ってくると日本盤ジャケットが現れます。 |
Cheap Trick Produced by Cheap Trick and Ian Taylor * Produced by Steve Albini |
1.Anytime 2.Hard To Tell 3.Carnival Game 4.Shelter 5.You Let A Lotta People Down 6.Baby No More |
7.Yeah Yeah 8.Say Goodbye 9.Wrong All Wrong 10.Eight Miles Low 11.It All Comes Back To You Bonus tracks (Japanese edition only): 12.Baby Talk* 13.Brontsaurus* |
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アルバム1枚でワーナー・ブラザーズを契約解除になったCTは自主レーベル"Cheap Trick Records"を設立。大手レーベルの様々な束縛から離れ、バンドがレコーディングの実権を握った上で製作された1997年の作品。(日本盤はビクター・エンターテインメントから1996年に発売) 共同プロデューサーに 「One On One」でエンジニアを務めていたイアン・テイラーを迎え、陰りと明るさが絶妙に調和したメロディ、ポップ・センス、ライヴ感溢れる生々しいサウンドと、これぞCheap Trickたる魅力を全編に渡って表現することに成功した大傑作。日本盤のみ収録のボーナス・トラックはスティーヴ・アルビニのプロデュースで、"Baby Talk"はオリジナル。"Brontsaurus"は1970年に全英7位を記録したThe Moveのヒット曲のカヴァーである。海外盤には"1曲めの前"にシークレット・トラックを1曲収録。 | |
2003 | |
Special One Produced by Chris Shaw & Cheap Trick Tr.3 by Cheap Trick & Jack Douglas Tr.6 by Cheap Trick, Chris Shaw & Steve Albini Tr.10 by Cheap Trick & Steve Albini |
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1.Scent Of A Woman 2.Too Much 3.Special One 4.Pop Drone 5.My Obsession 6.Words |
7.Sorry Boy 8.Best Friend 9.If I Could 10.Low Life In High Heels 11.Hummer Bonus Track(Japanese edition only) 12.Special One(Japanese version) |
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前作スタジオ録音作「Cheap Trick97」から6年半ぶりにリリ−スされた新作。6年間に蓄積されたアイディアを10曲に凝縮した、といったところだろうか。CTがここまで意図的に(外的な影響なしに)アルバムに多様性をもたせたのは初めてだろう。静かなイントロダクションから劇的な展開をみせるハード・ロック"Scent
Of A Woman"、ほのかな土着性とCTならではの叙情メロディが絶妙な調和をみせる"Too Much"、厳かと表現したくなる、新奇なメロディと東洋風アレンジが聞けるバラード"Special
One"(2001年前後からライヴでは何度もプレイされていた)、Led Zeppelinやロバート・プラントのソロの曲を想起させる"Pop
Drone"、「CT'97」アルバムのセッションの際にデモが録音されていた、ミディアム・テンポの名曲"My Obsession"、これもライヴにおいてはアルバム発表以前からプレイされていた、軽やかなポップ・センスを持つ"Words"、「CT'97」の路線を受け継ぎつつ、アレンジで意欲的なアプローチをみせる"Sorry
Boy"、地を這うようなへヴィなサウンドに、これぞロビンたる凄まじいスクリームが被さる"Best Friend"、決してサウンド的に新しい試みではないが、アレンジの遊び感覚が楽しい"If
I Could"、"My Obsession"と同じく「CT'97」のデモ音源集収録曲として知られる"Low
Life In High Heels"("Hummer"は当初海外版のみの収録を予定していた"Low
Life In High Heels"の別ミックス)と、一組たりとて同タイプの曲がないという、非常にバラエティに富んだ内容。デビュー27年を経て、今なお新しいことに挑戦する彼等のアイデンティティが十二分に表現された意欲作といえる。 ※「Special One」に関してはこちらのCDレビューもご覧ください。 ※輸入盤初回プレス(限定75000枚)には、以下のビデオを収録したボーナスDVDがついてきました。 1."Say Goodbye"のプロモ・ビデオ 2."Hot Love" (ライヴDVD/ビデオ「Music For Hangovers」より) 3."Hard To Tell"(ライヴDVD/ビデオ「Silver」より) 4."Woke Up With A Monster"のプロモ・ビデオ 5.1stアルバムのプロモーション・ライヴ映像より"He's A Whore" |
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2006 | |
Rockford Produced by Cheap Trick "Perfect Stranger" Produced by Linda Perry Executive Producer Bill Edwards |
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1.Welcome To The World 2.Perfect Stranger 3.If It Takes A Lifetime 4.Come On Come On Come On 5.O Claire 6.This Time You Got It 7.Give It Away |
8.One More 9.Every Night And Every Day 10.Dream The Night Away 11.All Those Years 12.Decaf Bonus Track(Japanese edition only): 13.Mondo Ragga |
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「Special One」以来3年振りのオリジナル・フル。アルバムの性格が"キャッチー&ポップ"であることを宣言するような、爽快なコーラス・ハーモニーでスタートする"Welcome
To The World"はメンバー4人の共作。曲調は"Next Position Please"の2006年バージョンともいえるかもしれないが、その歌詞はリックが初孫(次男マイルスの子供)に捧げた非常にポジティヴなエネルギーを持った曲である。シンプルな構造の中に、CTらしい濃密なメロディ・ラインが配されたアルバムからの1stシングル"Perfect
Stranger"は、"Welcome To The World"の勢いをそのまま引き継ぐノリの良いロック・チューン。リンダ・ペリーのプロデュース。リンダはソングライティングにも手を貸している。ジュリアン・レイモンドが共同プロデュースした"If
It Takes A Lifetime"は、未だ全く色褪せぬロビンのヴォーカルの魅力がフィーチュアされたミディアム・テンポの曲。ささやくような歌唱から、激しいシャウトまで。ロビンのスキルが生み出すダイナミズムと、美しいコーラス・ハーモニーの調和が素敵だ。イントロのギターはちょっぴり"Let
Go"を想起させる。"Come On Come On Come On"は恐らく「Cheap Trick」(1997)アルバム作成の際に書かれた古い曲で、マニア間で出回っていたデモ・バージョンには歌詞がついていなかった完全なインスト・バージョンとロビンの"ハミング"が載ったバージョンが存在する。"Oh
Claire"はあからさまに中期〜後期のBeatlesへの情景を伝えるスロー・チューン。甘く、哀感あるメロディが素晴らしい。"This
Time You Got It"も60〜70年代ロックのエッセンスが詰め込まれた軽快な曲。この非常にポップな曲でスティーヴ・アルビニを共同プロデューサーに迎えているのが面白い。"Give
It Away"は2001年前後にライヴで良くプレイされた"有名未発表曲" ギター・リフといい、フック満載のメロディラインといいCTらしさが詰め込まれた傑作。シャッフル調リズムでパワフルに突き進む"One
More"は新機軸といってよいか。ヘヴィではあるがサビ・メロはとてもキャッチー。ロビンのミック・ジャガー風歌いまわしと、スライド・ギターも良いアクセントになっている。ジム・ビーマンとクリス・ショウが共同プロデュースした"Every
Night And Every Day"は、70年代のCTを思い起こさせるサウンド。その歌詞のテーマといい、メロウさとドラマ性の共存といい、「Heaven
Tonight」における"Takin' Me Back"に通じるセンスがある。"Dream The Night
Away"は「Cheap Trick」(1997)のセッション時に書かれた、トム作のメロウな逸品。デモ段階ではトムがリード・ヴォーカルをとり、テンポももっと遅かった。続く"All
Those Years"もCTのメランコリックな側面が発揮された名曲。ソフトなロビンの歌唱が美しい。"Decaf"は、Carsにも通じる空間を活かした骨太のギター・リフが印象的なミドル・テンポの曲。アルバムを締めくくるにふさわしいヘヴィでタイトなサウンドだ。日本版ボーナス・トラック"Mondo
Ragga"もかなり前に形が出来ていた曲。2001年前後にライヴで披露された事があるが、何故かヴォーカル・パートがカットされインストゥルメンタルのかたちで収録されている。 ※「Rockford」についてはこちらのディスク・レビューもご覧ください。 |
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Album part.4 | |
Through The Night |
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