The All-American Rejects
at Chiba Marine Stadium〜Summer Sonic Aug, 13 2006

The All-American Rejects/Live From Oklahoma...Too Bad For Hell DVD!

Live From Oklahama
...Too Bad For Hell DVD!

(ユニバーサル・ミュージックより
日本版がリリースされています)
  The All-Americsn Rejectsには青空が良く似合う。Summer Sonicへ2年振りの凱旋。懸念された天気は幸運にも持ちこたえたようで、大きな空に"Can't Take It"の壮大なS.E.が響いた。1月同様"Dirty Little Secret"でライヴは勢いよくスタート!  既にお馴染みのこのヒット・チューンで一気にアリーナはテンションがあがり、無数の手が突き出される。ステージ前方はいつものように早くも押し合いへし合いの状態になっているようだが、ってまあ私もいつの間にか7〜8列めにいるんだけど(笑)  AARの時だけは他のバンドと微妙に違い、ぎゅうぎゅう詰めでも統制のとれた健康的な空気が流れているように感じるのは気のせいだろうか。いきなりスロットル全快でアグレッシヴに動き回るマイク。出だしからこんなにリキ入れて大丈夫かね、とちょっと心配にさえなるクリスのパワフルなプレイ(バスドラのヘッドに「バカ」と書かれた日本語あり。いきなり笑かします) なんてったってまだ午後1時を過ぎたばかりの灼熱のスタジアムなのだ!  しかし、私にとってこれで3度目になるAARのライヴも、これまで見たライヴ同様、プレイの安定感は抜群。2曲め"One More Sad Song"のタイソンの大会場をものともしない伸びやかな声と、バランスよく響いてくる各インストゥルメンツを聴いて、バンドの好調ぶりとクルーの優秀さとを実感した。"俺の背中を刺せ"なんてちょっとドッキリする歌詞を限りなくポップなメロディにのせた"Stab My Back"はAARのポップ・ライターとしてのセンスが良く表れた曲。この軽快なノリ野外で聴くのにぴったりだ。「おい、みんな熱いか?  Give Me A F**cking Hose!」とタイソンがホースの水をスタッフに要求。前方のファンに満遍なく(笑)水が浴びせられたところで、1stアルバムからポップな"My Paper Heart"がスタート。ここまでの流れは1月の来日公演のセットリストに"One More Sad Song"が加わったくらいで新鮮味には欠けるが、このポップなメロディは何時聴いても心地よさを与えてくれる。「日本語で"チ○○ダイスキ"って"私は女の子が好きだ"って意味だろ?  いやいや、冗談。ホントの意味知ってるよ」というリック・ニールセン(あの武道館でチ○○と叫んだ伝説を持つCheap Trickのギタリスト)風味のお下品なタイソンのMCで場内はリラックスムード。そこの女の子、ヴォーカル今なんて言ったの?なんて聞いちゃだめですよっ(笑)  と、和やかな空気から一転、ラウドなパワー・コードから名曲"I'm Waiting"がスタートする。待ってました!  前回の来日後、アルバムをリピートしてそのポテンシャルにさらに虜になったこの名曲。そのずっしりしたリズムと青空の果てまで突き抜けていきそうなタイソンのヴォーカル。マイクのシャープなカッティングにニックのメロディアスなソロ・パート。素晴らしすぎる構築美である。静かなキーボードのイントロから、タイソンのエモーショナルなヴォーカルへ…サマソニでは演らないのでは、と予想していたパワー・バラード"It Ends Tonight"はまさに嬉しい驚きだった。どんな素晴らしい声であろうと吸い込まれてしまいそうな巨大な空間で、叙情味ある美しいメロディを会場全体にしっかり伝えたタイソンの歌唱力と表現力。このAARの持つ確かなスケール感を、もっと多くの人に知ってほしいものだ。エンディングから間髪入れず"Swing, Swing"へ。これはメリハリのある最高の流れ!CDで聴くとちょっとライトにも感じるこの曲は、ライヴだとボトムの効いたタフなロック・チューンへと変貌する。キャッチーなメロディとリフ。軽快なリズム。シンプルなストラクチャーながら、センス抜群のアレンジが施された名曲だ。テンション上がります。アリーナ上方を縦横無尽に回るカメラに向かって、「ヘイ、そこの女の子をチェックしろ」とアリーナ前方のファンを指差したタイソン。しかし、レンズがパンした先には、"指切れちゃった"の超古典的手品(ギャグ)をやるタイソンの指先が…大スクリーンに大写し!タイソン、あんた面白すぎ!!(笑)  「皆が跳ねるのを見たい!」  ショウが終わりに近づいていることを伝える"The Last Song"は、その叙情性とドラマ性のコンビネーションがライヴになるといっそう映える。ああ、この高揚感を何と表現したらよいものか?!  しかし、今回は最後までタイソンはべースをプレイしたまま歌う…そう、"Last Song"はエンディングではないのだ。以前はあまりピンとこなかったMove Alongのタイトル・トラックだが、今はなぜ彼らがこの曲をショウの核にしているのか良くわかる。"君が前に進めると知っている…"  歩くスピードにも似たリズム。優しいメロディ。切なさの入り混じったポジティヴィティが体を満たし、中間部、ついにベースを外したタイソンがステージ下(O-East公演では客席にダイブ!)に飛び降りて歌うと興奮は頂点に! 「グッバイ・トキオ〜…」

  ファンの贔屓が過ぎるかな。でもARRはいつだって最高だ!…と、躊躇いなく答えられる幸せな時間だった。

PS.
翌日の渋谷O-EastでのFall Out Boyとのカップリング公演は、管理人は都合で4曲めから観ました。この日、13日のサマー・ソニックと全く同じセットリストでしたが、プレイ面は勿論、そのサウンドの素晴らしさは特筆すべきものがあり、再び充実した内容のライヴを披露してくれました。  (8/19/2006)
Set List

1.Dirty Little Secret
2.One More Sad Song
3.Top Of The World
4.Stab My Back
5.My Paper Heart
6.I'm Waiting
7.It Ends Tonight
8.Swing,Swing
9.The Last Song
10.Move Along

Live Review
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