Blow Up(1991)



1.Top Of The Pops
2.Too Much Passion
3.Tell Me When Did Things Go So Wrong
4.Evening Dress
5.Get A Hold Of My Heart
6.Indigo Blues
7.Now And Then
8.Girl In Room 12
9.Anywhere You Are
10.Over And Over Again
11.It's Alright
12.If You Want The Sun Shine

Produced by Ed Stasium

  簡単に言ってしまえば、Smithereens史上最もメロディアスで、かつバラエティに富んだアルバム、ということになるだろう。とにかく頭の3曲、"Top Of The Pops" "Too Much Passion" "Tell Me Where Did Things Go So Wrong"のインパクトが凄く、この12分間に「Blow Up」の、というよりSmithereensのレコ−ディング・キャリアにおける最高の瞬間が封じ込められているといっても言い過ぎではない。シングルカットされた"Top Of The Pops"は、パワフルで切れ味鋭いギタ−・リフに親しみやすいメロディ、コ−ラスが合わさった、これぞSmithereensの真骨頂といった感じの曲。現在までの彼らの最大のヒット曲になった"Too Much Passion"は、60年代−70年代のソウル・バラ−ドのパタ−ンにのっとった、ミディアム・テンポの曲。パットの趣味と、ソングライタ−としてのセンスが発揮された名曲だ。ストリングス・アレンジも美しい。このエモ−ショナルな"Too Much Passion"を聴くと、「メロディを最大限に活かす」彼のヴォ−カリストとしての力量ももっと評価されても良いのではないかと思える。次のソロ・アルバムでは、是非このソウル・ミュ−ジックの要素をもっと取りいれて欲しいものだ。続く"Tell Me When..."は「キャッチ−」という言葉を絵に書いたようなシンプルなロックンロ−ル。パットのハ−モニカもいい味を出しているし、素晴らしい出来なのだが、何故かベスト・アルバムには入っていない…。さて、このアルバムのウリはこの3曲だけかといえばそんなことはない。パットが三島由紀夫にインスパイアされて書いたというバラ−ド"Evening Dress"は涙なしには聴けないし、パットがなんとダイアン・ウォ−レンとコラボレ−トした"Get A Hold Of My Heart"も意外なほどSmithereensにハマった名曲である。(この曲でコ−ラスをとっているのはカ−リン・カ−タ−) 前半に比べると後半がやや弱く、全体のまとまりという点では「11」に一歩譲るが、これだけ良い曲の揃ったアルバムにケチをつけるのは贅沢というものだろう。「Blow Up」にはカ−リン・カ−タ−以外にも意外なゲストが参加している。アルバムを美しく締めくくる"If You Want The Sun Shine"をパットと共作しているのはジュリアン・レノン。そしてギタリストのジム・バジャックが書いた"Now And Then"でバックグラウンド・ヴォ−カルをとっているのは、何と'60年代に活躍したCowsillsの兄弟達(バンドを"親子"で組んでいたことで知られる)だ。(8/29/2002)


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