November 2009

 + no.572 +
Wolfmother/Cosmic Egg
Wolfmother/Cosmic Egg
(Japanese CD/2009)

★★★★
  なんと2ndアルバム作成前にアンドリュー・ストックデイル(ギター・ヴォーカル)以外のメンバー2人が脱退。各々強い個性を持っていたバンド、しかもトリオというミニマム編成だっただけに心配だったが、1stの音楽性、サウンドがしっかり継承された上で進化しておりほっとした。来日公演ライブ・レビューでも触れているが、Wolfmotherはクラシック・ロックのエッセンスを色濃く含んだラフなサウンドのイメージがありつつも根底は練り上げられた整合感のある楽曲(ライヴ)を得意にしており、その路線を更に突き進めた本作はバンドの核であるアンドリューの音楽嗜好をより明確にするものである。骨太のビートとアグレッシブなリフ、エモーショナルなヴォーカルに彩られた優れたハード・ロック作だ。  (1/30/2010)
 
「Wolfmother」
Disc Review(2006) / Live Review(2007) / Music Review(2008)
 + no.571 +
Danger Danger/REvolve
Danger Danger/Revolve
(Japanese CD/2009)

★★★★☆
  テッド・ポーリー(vo)が復帰して早5年、ようやく完成したDanger Danger待望のニュー・アルバム。いや、これは驚いた! ずっと"ポール・レイン期"(特に「Four The Hard Way」(1997) 「The Return Of The Great Guildersleeves」(2000)の2枚)のファンを自認してきた私だが、この新作は「Four The Hard Way」と並ぶフェイバリットになりそうだ。ブルーノ・ラヴェルとスティーヴ・ウエストの作曲センスがこれまで以上に発揮されたキャッチー&メロディアスな名曲が軒を並べているが、テッドのマイルドな声質とサウンドのマッチングがこれまでになく絶妙で、しかも過去のカタログを全て網羅したような音楽性で、トータル面でD2の多様性をアピールできているのがポイントだ。インタビューでブルーノがアルバム完成に至るまでの苦難を吐露していたが、その甲斐があっただけの傑作に仕上がっているといってよいだろう。ポジティヴなエネルギー満載。ポール・レイン、トニー・ハーネル、ミッチ・マロイがゲスト参加。  (11/14/2009)
「Danger Danger」
Music Review(2007)
 + no.570 +
Journey/Live In Manilla
Journey/Live In Manilla
(import DVD/2009)

★★★★
  当初は来日公演の音源をリリースするという情報もあったが、結局それはなくなったようだ。フロントマン・アーネル・ピネダの地元マニラで収録されたフル・ライヴ作は、Journeyの歴史を未来へ繋げる牽引力となったアーネルのキャパシティを誇示する大盤振る舞いのセット・リストになっている。十分な歌唱力がある反面、ややアクに欠ける感のあるアーネルのヴォーカルだが、メタリック調の曲からバラードまで様々なタイプの曲を表現力豊かに歌いこなしているし、エネルギッシュに客を盛りたてるその姿からも、もはやJourneyにとって欠かすことのできない存在であることが良く伝わってくる。メンバーの衣装が暗色系のうえ、ステージ上の照明が暗いので華やかさがいまいち感じられないのが残念だが、変わらぬバンドの安定感あるプレイを安心して楽しめる。  (2/13/2010)
「Journey」
Disc Review(2004) / Live Review(2004) / Disc Review(2005)
Disc Review(2006) / Music Review(2008) / Live Review(2009) 
 + no.569 +
Kansas/There's No Place Like Home(DVD)
Kansas
/There's No Place Like Home

(import DVD/2009)

★★★★☆
  デビュー35周年を記念し、今年2月にバンドの地元カンサスで3日間に渡り行われたライヴをとらえたDVD。元メンバーのスティーヴ・モーズ、ケリー・リヴグレンという2人のギタリストに加え、50ピースのオーケストラをゲストに迎えた豪華な編成だ。スティーヴが3曲、ケリーが1曲と出番が少ないのは残念だが、それぞれ個性的なプレイで持ち味を発揮。"Hold On"で泣きのギター・ソロを聴かせるケリーの姿は胸にじんとくる。全体的にロック色はやや抑えめながら、元来の楽曲のクラシカルな要素がオーケストラによって増幅され実に魅力的。"Nobody's Home"など、このアレンジが決定版ではといいたくなるドラマティックさだ。終盤ではジョン・エレファンテ在籍時のヘヴィ・メタリックな"Fight Fire With Fire"までプレイされ選曲のバラエティも豊か。一時期衰えが気になったスティーヴ・ウォルシュのヴォーカル・パフォーマンスも比較的安定しているし、復帰したディヴィッド・ラグスデイル(バイオリン、ギター、ヴォーカル)、MCでも活躍するビリー・グリア(べース、ヴォーカル)の貢献度の高さには改めて驚かされた。全編通して、ステージが暗いのは少々気にならなくもないが、概してKansasの健在ぶりを見せつけるハイ・レベルのパフォーマンスだ。  (10/24/2009)
「Kansas」
Disc Review(2005) / Music Review(2008)


「Kelly Livgren」
Disc Review(2005)

「Steve Walsh」
Disc Review(2005)
 + no.568 +
Foreigner/Can't Slow Down
Foreigner/Can't Slow Down
(import CD+DVD/2009)

★★★★
   アルバム・タイトルにも自信が表れているね。いくらライヴ・パフォーマンスが素晴らしくても、プレイする曲が過去の曲ばかりでは、とのマイナス・イメージを払しょくする、現役感バリバリの15年振りのオリジナル新作だ。唯一のオリジナル・メンバー・ミック・ジョーンズとケリー・ハンセン、更に外部からマーティ・フレデリクセンの力を借りて 書きあげられた楽曲は、Foreignerのクラシック・サウンドをそこかしこに彷彿とさせながらも新生面も打ち出したハイ・クオリティのものばかりで、 当然ながら要所でルー・グラム的歌い回しをみせるケリーのヴォーカルにも合っている。90点以上の傑作曲を連発していた往年のForeignerと比較すると、80点台の曲が軒を並べる平均的なつくりにやや物足りなさを感じないこともないが、アルバム全体のバランスはなかなかよい。Foreigner史上随一といってもよいソリッドなプロダクションも若々しく好印象。私が購入したのは輸入版3枚組(CD2枚+DVD1枚)で、ディスク2はForeignerのクラシックをマーティがリミックスしたもの。DVDは今年のヨーロッパ・ツアーでのライヴとメンバーのインタビューを収録したもの。リミックスは、確かにシャープな音像になっていて良いけど、出来れば今のメンバーで再録してほしかったな。DVDは、新曲が1曲も含まれていないのは残念だが、流石とうならせるパワフルで安定感のあるパフォーマンスを楽しめる。  (11/7/2009)
 + no.567 +
Prism/Big Black Sky
Prism/Big Black Sky
(import CD/2009)

★★★☆
  1977年にデビューしたカナダのメロディック・ハード・ロック・バンド。スタジオ・オリジナル作としては1993年「Jericho」以来の新作。Foreignerと同様、全盛時のメンバーで残っているのはひとり〜ギタリスト/べーシストのアル・ハーロウのみ(アルは2ndアルバム「See Forever Eyes」(1978)よりバンドに加入)。しかし、アルの場合はミック・ジョーンズのようにバンドの顔といえるほどのメンバーでなかったのがポイントだ。そのアルが1曲を除く全ての曲でソングライティングを手がけ、リード・ヴォーカリストも担ったアルバム。インストゥルメンツの小品"Rock Overture"に続くアルバム・タイトル・トラックこそ往年(70年代)のPrismを彷彿とさせる陰りを帯びたメロディ・センスを備えているが、それ以外の曲はアルのややハスキーなヴォーカルにマッチしたR&R色の強い楽曲が並び、昔のPrismとは別物なのだなと思い知らされる。とはいえ、アルのメロディ・センスと歌唱力は想像以上で、楽曲のクオリティは何れも高い。アルバム全体としてみるととっちらかっていた「Jericho」(1993)や「Small Change」(1981)よりずっと整合感があり、一本筋が通っているので"ハイトーン・ヴォーカルによって歌われるスペーシーなメロディック・ハード"  "重厚なキーボードのアレンジ"に拘りがないファンなら十分楽しめるだろう。  (10/24/2009)
 
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