October 2008 | |||
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+ no.514 + | |||
Travis/Ode To J.Smith (Japanese CD/2008) ★★★★☆ |
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1996年にデビューEP「All I Want To Do Is Rock」をリリースするため自らが設立したインディ・レーベルRed Telephone Boxに籍を移しての、1年5か月ぶりのニュー・アルバム。"原点回帰"という言葉は安易に使いたくないが、これまでのアルバムで最も素直な作風という気がする。短期間で集中して完成させた、その勢いが全体にはっきり漲っており、コンパクトでキャッチーな楽曲で占められている。元々、普遍的なわかりやすい楽曲をつくるバンドであるが、ここでは「Good Feeling」(1997)の雑多さも、前作「The Boy With No Name」(2007)での意外性のあるアレンジも控え目で、4ピース・バンドとしての骨太さを核に、よりシンプルにメロディアスにロックしている。再びアルバム・タイトルにも記されたTravisのテーマ〜"名もなき人"の細やかな感情。その歌詞と美しいメロディの妙には、いつも心揺さぶられずにはいられない。 (10/11/2008) | |||
「Travis」 Music Review(2007) / Live Review(2007) |
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+ no.513 + | |||
Jonatha Brooke/The Works (import CD/2008) ★★★★☆ |
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アメリカの伝説的フォーク歌手ウディ・ガスリーの未発表の歌詞に、ジョナサ・ブルックがメロディをつけたユニークなアルバム。ラストに2曲"Little Bird"と"Taste Of Danger"という詩・メロディともジョナサによって書かれた楽曲がありおやっ?と思うが、「この2曲もウディにインスピレーションを受けて書いた曲だから」とのことらしい。たった2日でレコーディングしたそうだが、スティーヴ・ガッド(ドラムス)、ジョー・サンプル(ピアノ他)、クリスチャン・マクブライド(アップライト・べース)といった卓越したミュージシャンをバンドに、またエリック・バジリアン(Hooters)、グレン・フィリップス(ex.Toad The Wet Sprocket)、ケヴ・モといった豪華ゲストを迎えたきめ細やかな演奏は本当に素晴らしい。ジョナサも讃辞を惜しまないボブ・クリアマウンテン(プロデュース、ミックス)のサウンドも当然文句無し。ウディの遺産と、ジョナサのメロディ・センスが見事にコラボレイトした傑作だ。 (11/7/2008) | |||
「Jonatha Brooke」 Music Review(2007) |
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+ no.512 + | |||
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Lindsey Buckingham /Gift Of Screws (import CD/2008) ★★★★★ |
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1948年生まれということで、もう還暦を迎えたリンジー・バッキンガムであるが、ジャケットに映るその視線に表れているように、音楽の持つ鋭さは失われていない。いや、失われていないどころか自己の確立したスタイルに磨きをかけ、更に高みに登らんとする様は驚嘆すべきものだ。特に素晴らしいのがその技巧を駆使したギター・プレイ! 繊細さと熱さが同居したその饒舌な音は、リンジーにしか出せないものであり、それは円熟の極みに達している。メロディアスな歌を備えた各楽曲のクオリティも流石のひとこと。また、本作は全体の構成が巧みで、アコースティック調〜ロック調〜アコースティック調と続く流れがまるで本当のライヴを見て(聴いて)いるような気持ちにさせる。ゲストとしてミック・フリートウッドとジョン・マクヴィーが参加。ソングライティングのクレジットにはリンジーの奥さんと息子さんの名前も見える。美しいメロディが満載の文句無しの傑作。 (11/7/2008) | |||
「Lindsey Buckingham」 Disc Review(2006) / Disc Review(2006) / Music Review(2008) |
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+ no.511 + | |||
Matt Nathanson /Left & Right : Live@Fingerprints. Live@Park Ave. (import CD/2008) ★★★☆ |
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全8曲収録のミニ・アルバム中、1分半を超えるMCのトークを3曲も収録するのはこの人くらいだろうか(笑) 北米で限定リリースされていた、インストアでのアコースティック・ライヴ音源を収めたマット・ネイサンソンのニュー・アルバムが正規リリース。Cheap
Trick、レニー・クラビッツ、ブレット・マイケルス(Poison)と有名ミュージシャンが多数登場する楽しいMCから、一気にシリアスなロック・チューンに突入するこの空気の変わりようこそがマットの魅力であり、メロディの叙情味をより引き立てる結果になっている(と思う・笑) 4曲は最新作「Some
Mad Hope」より。ラストはブルース・スプリングスティーンの名曲のカヴァー"No Surrender" 相変わらずエモーショナルな歌とギター・プレイが素敵だ。 (11/7/2008) |
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「Matt Nathanson」 Disc Review(2006) / Disc Review(2006) / Music Review(2007) |
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+ no.510 + | |||
Michael Stanley/The Soft Addiction (Japanese CD/2008) ★★★☆ |
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カヴァー・アルバム「The Farrago Sessions」(2006)を挟んで、オリジナル・アルバムとしては2005年の「American Road」(2005)以来となる、オハイオのヴェテラン・ロッカー、マイケル・スタンリーのニュー・アルバム。1948年生まれということで、今年60才を迎えようというマイケルだが、このコンスタントなアルバムのリリースには頭が下がる思いだ。打ち込みっぽい軽いドラムがAOR色を濃くするオープニン グの"The Curves Of Bratenahl"を聴いた時は、流石のマイケルも年をとったか…と感じたが、軽いタッチの曲はこれだけで、以降はミディアム・テンポのタフでメロディ アスなロック・チューンが続く。それにしても、方向性に迷いのない人だ。ミキサーのビル・シムジク、Micahel Stanley Band時代からの盟友ボブ・ペランダー(キーボード)、トミー・ドぺック(ドラムス)といった気心の知れたミュージシャンと作り上げたサウンドは、スリルこそないもののファンにとってはじっくり浸れる匠の世界だ。 (10/11/2008) | |||
「Michael Stanley」 Disc Review(2003) / Disc Review(2005) / Music Review(2007) |
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