Music Review
旧譜、新譜問わず、お勧めのCD/DVD作品を紹介します。
新譜(おおよそ3ヶ月以内にリリースされた作品)には
マークがついています。
は管理人のお勧め度で、星5つで最高。
2つで大体平均点と考えてください(
は1/2点)
※2003年9月以前のCDレビューはこちらです
※左にメニューが見えていない方は表紙よりどうぞ

2007年 1月(no.359〜)
 + no.369 +
The Answer/Rise
The Answer/Rise
(Japanese CD/2007)

★★★★
  前評判の凄さ通り、これがデビュー作ということを考えると、演奏力、歌唱力、楽曲、サウンド、アレンジどれをとっても凄い完成度だ。ブリティッシュ・ロックの美点を完全に咀嚼吸収し、泣きのブルーズ・フィールもしっかり備えながら、しかし現代的なアグレッションを持ったハード・ロックとして完成されている。Led ZeppelinやAerosmithに通じるズ太いギター・サウンドにうねるリフ、ソウルフルで艶のあるコーマック・ニーソンのヴォーカル。メロディ、楽曲スタイルも多彩で、緩急のつけ方の巧みさも心憎いほど。前述したZepにAerosmith、The WhoやAC/DC…私の好きな名バンド達の良いところ取り。でも、以外に冷静に聴けてしまったんだよね。バンドのスケールの大きさは伝わるんだけど、それ以上に"ブリティッシュ・ロックの"偉大さを感じてしまって。やはり、リフにしろ、メロディにしろThe Answerならでは!という個性がもう少し欲しい所。と、贅沢な注文をいいつつ、この自信に満ちた音が将来、全てを飲み込んで巨大化するポテンシャルを秘めていることは分かった。ともあれライヴを一度体験してみたい!  (1/27/2007)
 + no.368 +
Tangier/Four Winds Tangier/Four Winds
(Japanese CD/1989)
★★★★
  類まれな才能を持っていても、必ず成功するとは限らない…。間違いなくロック史上におけるベストのヴォーカリストの一人であろうビル・マットソンの歌声にこのアルバムで触れると、現実の厳しさに胸の痛みを覚えもする。Tangierのギタリストであり、ソングライターであるダグ・ゴードンが、駅のホームで大声で"All Right Now"(Free)を歌っているビルを見つけ、バンドに誘った…なんてほとんど漫画みたいなストーリーが、凄いリアリティを持って浮かんでくるほどビルの歌は強力だ。パワフル、ソウルフルでありながらメロディアスさも兼ね備えた素晴らしい声。コマーシャルであり、適度に洗練されていながら根幹にタフなサザン・ロック・フレーバーを備えたハード・ロックにこのヴォーカルはぴったりで、ダグの書く楽曲の魅力を最大限に発揮している。佳曲揃いのアルバムだが、特にヒットした雄大なバラード"On The Line"はいつ聴いても深い感動を与えてくれる。ビル・マットソンはこの1stアルバムのみでバンドを脱退(脱退させられた?)  音楽業界からも姿を消した。メンバー・チェンジしてリリースした「Stranded」(1991)は基本的な方向性は変わらないものの、押しの強さが薄れ地味になってしまった感は否めず…。ビル・マットソン、バンドにとってもシーンにとっても、大きな損失であった。  (1/27/2007)
 + no.367 +
The Everyothers/Pink Sticky Lies The Everyothers/Pink Sticky Lies
(import CD/2006)

★★★☆
  前回アルバムをレビューしてから1年半経ち、少しは日本での認知度も上がっているかと思いきや、どうやら何も変わってなさげな(悲)Everyothersの昨年リリースされた新作。全5曲、16分足らずのミニ・アルバムである。どの曲もパンチの効いた、キャッチーで自然に身体の動くロック・チューンで、あっという間に最後まで聴き終えてしまう。その不敵さ漂うルックス同様のクールネスと、汗が飛び散るような熱さが共存した正しくカッコ良い、グレイトな音楽だ。どこまでも骨太な楽器群。フロントマン〜オーウェン・マッカーシーの自信に満ちた歌声。早くフル・アルバムが聴きたい!  (1/13/2007)
「The Everyothers」
Disc Review
Aug,2005
 + no.366 +
OK Go/Oh No
OK Go/Oh No
(Special Edition import CD+DVD
/2006)

★★★★
  ブログでもちらっと書いたけれど、とても充実した楽しいパッケージなのでこちらでも改めて。インターネット世代による、アナログ的感覚と遊び心溢れるプロモ・ビデオ展開で一気に人気を拡大したOK Go  その発想の豊かさが表れた楽曲とダンスのマッチ具合、そして何といっても曲の良さとメンバーの明るいキャラクターは2006年のとても楽しい記憶として残った。この「『Oh No』スペシャル・エディション」は2006年リリースの同作品に、"Here It Goes Again"(ランニング・マシン(Treadmill)を使って)  "A Million Ways"(庭園で)といった「Oh No」収録曲の人気"ダンス・ビデオ"から1stアルバム「OK Go」(2002)の"Get Over It"まで全てのプロモ・ビデオに、メンバーが地元シカゴのTVプログラム「Chic-A-Go-Go」で"C-C-C-Cinamon Lips"(「Ok Go」収録曲)をバックにダンスを披露した時の映像や、"Here It Goes Again"のビデオのメイキング等を収めたボリュームたっぷりのDVDをプラスしたもの。日本版の「Oh No」スペシャル・エディションにもビデオがエクストラで入っていたけれど、あれは"Here It Goes Again"と"A Million Ways"のPVのみだから、お得度は断然こっちのが高い。アルバム製作途中でギタリスト/キーボーディスト・アンディ(アンドリュー)・ダンカンが脱退するというタフな状況下で作られたアルバムだが、曲、演奏ともクオリティは高く、サウンドには整合感がある。ポップ過ぎず、かといってハード過ぎず。この絶妙なバランス感覚は、やはりプロデューサーのトーレ・ヨハンソンの力も大きいのかな。派手さこそないが、長く付き合える親しみやすさを持ったアルバムだ。  (1/6/2007)
 + no.365 +
Better Than Ezra/Live At House Of Blues New Orleans Better Than Ezra
/Live At House Of Blues New Orleans

(import DVD/2004)
★★★★★
※リージョン・コード「1」の為、日本製DVD
プレイヤーには基本的に対応していません。
ご注意を!

  リージョン・コードが1の為、以前より買うかどうか迷っていたDVD。見れなければしょうがない、とりあえず買っておこう…と思い切ったのだが、パソコンでは無事見れた! ううううう嬉しい!! そして内容の素晴らしいこと。 これは最高のライヴDVDだよ。既に同名のCDは既にレビューしているが、曲数が5曲多く、MCやイントロダクション、そしてもちろんメンバーの表情やファンの様子もしっかり捉えた本作を見たら、これが決定版と言わざるを得ない。サポートのジム・ペイン(キーボード/ギター/ヴォーカル)に加え、ゲストにトロンボーン、トランペット、キーボード・プレイヤーを迎えた編成は、"In The Blood"のような初期のソリッドなロック・チューンから、より多様で凝ったアレンジの施された「How Does Your Garden Glow?」以降の曲までメリハリをつけて描き出し、最後まで微塵も飽きさせることはない。そして、改めてBTEは曲が素晴らしいんだ。本当に! 全体の約9割でレスポールを弾きながら歌うケヴィン・グリフィンの巧みなパフォーマンスを見て、彼のアーティストとしてのトータル面での才能に感嘆する。会場を埋めた、終始一緒に歌っているファンの笑顔を見ていると、こちらも幸せな気分になるよ。しかし、BTEのファンて何でこんなに美人が多いの!?(笑)  (12/23/2006)
「Better Than Ezra」
Disc Review Nov,2004 / Mar,2005 / July,2005
 + no.364 +
Butch Walker/Live At Budokan
Butch Walker/Live At Budokan
(import DVD/2006)

★★★★
  既に昨年リリースされていたDVD作品だが、約1年遅れて国内のCDストアでも正規に流通された。3月にAmericsn Hi-Fiとカップリングで、そしてアヴリル・ラヴィーンのスペシャル・ゲストとして日本ツアーを行なったブッチ・ウォーカーが、日本武道館でアヴリルのオープニングをした際のパフォーマンスを収録したもの。そして、2003年に地元アトランタで行なったアコースティック・ライヴをボーナスとして収録……が、これ実際はアトランタのライヴがメイン・ディッシュで武道館がボーナスである。どうみても。1曲毎に日本でのオフを楽しむシーンを挟み、7曲と長くないセット・リストにボリュームとメリハリを持たせた武道館ライヴの構成は以外に悪くないし、パフォーマー、シンガーとしてのブッチのスケールの大きさは十分に表れている。ブッチのテンションもめちゃくちゃ高い!  が、盛り上りに欠けているからなのか客席の様子を映すのを避け、常にステージだけを追っている(最後"Lights Out"でやっとアリーナの客が映るが)カメラは妙に不自然だし、"Budokan"という会場の大きさもほとんど伝わっていない。ファンであるCheap Trickの"I Want You To Want Me"をちらりと歌うところも収められているし、それだけ日本への思い入れが強かったのかもしれないけど…。が、そんなモヤモヤ感もアトランタのライヴで吹っ飛ぶ!  これは文句なく凄い。オープニング、いきなりソファに腰を下ろしてアコギを弾くブッチの姿は武道館とは対照的に思い切りリラックスしているが、そのエモーションとパワー兼ね備えた凄まじい歌声と、繊細なだけでなく骨太な、ギター、べース、ドラムスというシンプルな編成とは思えない巧みなドラマの作り方にどんどんのめり込んでゆく。余興ではあるが、CarpentersとQueenをガチンコで歌える歌唱力を持ったロック・シンガーが今どれだけ存在することか。終盤ではジェイス・フィンチャーとスラッグが登場しMarvelous 3復活!"Grant Park"  "Over Your Head"  "Every Monday"  "Freak Of The Week"  "Let Me Go"とM3の代表曲を連発。何ともニクい、良く練られたショウの構成である。ラストはブッチがフロアまで降り、ファンの間で"Take Tomorrow(One Day At A Time)"をアコギ1本で熱唱(ごめん、この曲こんなに素晴らしいなんて知らなかった)  震えがくるほどの凄まじい熱唱を聴かせてショウはエンディングを迎える。天才・ブッチのヴァーサタイルな魅力が溢れ、観終えた後は実に爽快な気分だ。  (12/23/2006)
「Butch Walker」 「Marvelous 3」
Miscs (July,2002)
Artist Files (2002)
Disc Review Sep,2004 / Aug,2006
 + no.363 +
Sevendust/Seasons Sevendust/Seasons
(import CD+DVD/2003)

★★★☆
  ブッチ・ウォーカーがプロデュースを手がけているということで以前から気になっていたアトランタのヘヴィ・ロック・バンド2003年作。DVD付きバージョンがたった380円(!)で中古CD屋さんに転がっていたのではじめて聴いてみた。黒人ヴォーカリストのソウルフルで強靭なヴォーカルをフィーチュアした、ミクスチャー感覚溢れる多面的な楽曲を持ったバンドで、メロディはフック十分、演奏力も実に高い。同じキャッチーなへヴィ・ロックとしてはミクスチャー、ハード・コア、90年代オルタナティヴ等の要素を強くしたHoobastankの異種(?)という感じもするのだが、ヘヴィさ、ポップさ、音楽スタイルの配合具合と、全てにおいてバランス重視で「これ!」というインパクトにもやや欠けるのもHoobastankと共通するような。ともあれ、コーラス・ハーモニーを効果的に用いたメロディ・ラインは実に秀逸。アルバム・タイトル・チューンとか"Enemy"なんか大好きだ。あと、DVD(序盤でブッチも登場)を先に見て良かった。レコーディングの様子、アコースティック・ライヴ等バンドの個性がよく伝わり、バンドにぐんと親しみを持つことができたから。現在はギタリストが変わったようだが、是非他のアルバムも聴いてみたい。  (12/23/2006)
 + no.362 +
Tegan And Sara/It's Not Fun, Don't Do It
Tegan And Sara
/It's Not Fun, Don't Do It!
(import DVD/2006)

★★★★☆
※リージョン・コード「1」の為、日本製DVD
プレイヤーには基本的に対応していません。
ご注意を!
  今年のはじめに来日公演を行なったカナダの双子姉妹率いるバンドTegan And SaraのコンピレーションDVD これもリージョンが1であるのをわかっていたので、購入は賭けだったのだが、Tegan And Saraに関しては関係者に見れないといわれたDVDが見れた経験があるので(こちら参照) 大丈夫ではないかという期待があった。で、やっぱり見れた(笑) 内容であるが、残念ながら既に日本でも発表されているモノも多い。フェニックスでのライヴ13曲を収録した「Live At The Phoenix」はうち5曲が日本版「So Jealous」アルバムの2005年再発バージョンに追加収録されているし(ちなみに、アストロホールの売店で私が貰ったDVDも、全く同じこの5曲が収録されたもの) しかし、このDVDではメニュー選択でティーガンとサラのコメントを聞きながら見ることもできる。といっても、2人とも息つく間もなくしゃべりまくりなので、コメントを選択すると演奏はほとんど聴こえませんが(笑)  何にせよ、このライヴが(ほぼ?)フル・サイズで見れるのは嬉しい。ステージ・セットもセット・リストも、そしてティーガンとサラのファッションも来日公演時とそっくりだしね。「Making Of So Jealous」は日本版「So Jealous」のオリジナル・バージョンにボーナスとしてエンハンスド収録されていたものと同じだが、これも2人のコメントを聞きながら見ることが出きる。DVDのタイトルになった「It's Not Fun, Don't Do It」は2004年〜2005年のツアーの様子を捉えたドキュメンタリー。そう、悲しいことに来日公演に到る前に終わってしまうのだが、実に自然体で素朴なティーガン&サラ、バンド・メンバーの素顔が見れて楽しい。「Photo Album」はティーガン&サラが未だ10代の頃のものから最近のまで、100枚の写真を捲りながら思い出を…ここでも2人でしゃべり倒す!(笑) でも、この2人話す声が歌同様とてもキュートだし、発音が綺麗なので聞いていて疲れないんだよね。「Music Videos」はタイトル通り過去のビデオ・クリップを集めたもの。"Speak Slow" "Walking With A Ghost"(以上「So Jealous」より)"Living Room" "Monday Monday Monday" "I Hear Noises"(以上「If It Was You」(2002)より) 何れも個性的で実にクオリティの高いものばかりだ。これまた2人のコメント付きで見ることもできる。私はティーガン曰く「Easyなビデオ」だけど2人のキュートさが良く表れている"Speak Slow"と絵的に非常に美しい"Living Room"が特に好きかな。あ、タイトルにはないけど"All Play"で見ると"I Hear Noises"の後に"This Is Everything"のビデオが続きますので要注意!  いやいや、それにしても元気に良く喋るふたりだ〜。
…あ、良く見たらパッケージに"Endless Commemtary From T+S"って書いてあった(笑)   (12/23/2006)
「Tegan And Sara」
Disc Review Mar,2006
Live Review(2006)
 + no.361 +
Sara Evans/The Video Collection
Sara Evans

/The Video Collection
(import DVD/2006)

★★★
  "Born To Fly"  "I Could Not Ask For More"(以上「Born To Fly」(2000)収録)  "Perfect"  "Suds In The Bucket"(以上「Restless」(2003)収録)  "A Real Fine Place To Start"  "Cheatin'"(以上「Real Fine Place」(2005))という5曲のビデオ・クリップを収録したカントリー界の美人姉さまサラ・エヴァンスのDVD "You'll Always Be My Baby"は入ってないし、"Saints And Angels"はないしでボリューム的には相当物足りないのだが、サラのその健康的なセクシーさは十分伝わる。このDVDのジャケもそうだが、どうも最近ルックス(というか化粧?)が微妙な方向に向かっているように思えるが、動いているところ見るとやっぱり綺麗だな〜と。胸元ちらちらの"A Real Fine Place To Start"なんか見ると、「ずるいなあんたわ〜!」と0.5秒ほど思うが、ふと気付くと画面を瞬きもせず凝視しているという(…)  美人は罪である。音はCDで聴こっと(汗)  (12/23/2006)
「Sara Evans」
Disc Review Oct,2005
 + no.360 +
Kim Richey/Kim Richey Kim Richey/Kim Richey
(import CD/1995)

★★★★★
  昨年末に真梨さんのライヴで"Girl In A Car"を聴いてからというもの、再びキム・リッチーにはまっております。もう11年前のことだが、このアルバムを初めて手にした時のことはよく覚えている。新宿の大手Tレコードのカントリー/ウエスタン・コーナーに陳列されていた白黒のポップの説明〜トリーシャ・イヤウッド、パム・ティリス等多くのカントリー・シンガーに楽曲を提供してきたソングライターが38才にして遅咲きのソロ・デビュー…38才という年齢、そして何よりこの凄く雰囲気のあるジャケット・デザインに私は惹かれた。果たして、その内容はヴェテラン・ソングライターのそれまでの人生が詰め込まれたような重さが漂いながらも、決してリスナーを突き放すことのない包容力と暖かさに満ちたメロディアスな秀曲揃いであった。このデビュー・アルバムと2nd「Bitter Sweet」(1997)のベースにあるのはカントリーであり、3rdアルバム「Glimmer」(1999)以降音楽性の幅が広がり多様化するが、その薄暗くも美しいメロディの魅力は既に開花しており、ジャンルを超えて多くの人の胸を打つであろう普遍性を備えている。  (1/6/2007)
 + no.359 +
Kim Richey/Rise Kim Richey/Rise
(import CD/2006)

★★★★
  この"Music(Disc)Review"も既に5年に渡って地味に続けているのですが、一度取り上げたアルバムについて再び書くのははじめて。この「Rise」というアルバム、こちらを見て頂くとわかるように一番最初に取り上げ、"残念"で文を締めているんですが…ここでお詫びをこめて改めて。真梨さんのライヴを観た後、久しぶりにこのアルバムをリピートしていたら、勿論生で"Girl In A Car"を聴いた今の心情も左右しているのは間違いないんですが、キムの優しい歌が胸に響いて仕方がない。アルバムとしてのまとまりに欠け、アレンジがいまひとつ…という印象は変わらなかったものの、曲単体をとってみればキムのナイーブなメロディ・センスが十分発揮されているのがわかりました。ごめんね、キム。次のアルバム楽しみに待ってます。  (1/13/2007)
「Kim Richey」
Disc Review Oct,2002 / Oct,2003
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