Disc Review
旧譜、新譜問わず、お勧めのCD/DVD作品を紹介します。
新譜(おおよそ3ヶ月以内にリリースされた作品)には
マークがついています。
は管理人のお勧め度で、星5つで最高。
2つで大体平均点と考えてください(
は1/2点)
※2003年9月以前のCDレビューはこちらです
2004年
1月 / 2月 / 3月 / 4月 / 5月 / 6月7月 / 8月 / 9月 / 10月 / 11月 / 12月

2005年
2月
/ 3月 / 4月 / 6月 / 7月 / 8月 / 9月 /
10月 / 11月 / 12月

2005年 1月(no.155〜)
Toad The Wet Sprocket/Welcome Home: Live <163>Toad The Wet Sprocket
/Welcome Home: Live
(import CD/2004)

★★★☆
  1992年、前年にリリースされた3rdアルバム「Fear」の大成功で絶頂にあった彼らが地元サンタ・バーバラの"Arlington Theater"で行ったライヴを収めたアルバム。1990年代初頭、悪意と絶望に満ちた荒んだ生活を送っていた私にとって(ハイ、Slayerなんか聴きはじめたのもこの頃でした・・・汗)Toadの音楽はあまりにナイーヴでスムース過ぎて、ラジオから流れてくる"Walk On The Ocean"や"All I Want"のメロディの良さは認めつつも、 どうしても身体が受け付けなかった。「Fear」を買って気に入り、他のアルバムも揃えたのは90年代半ばのこと。今のほうがToadの音楽を心から楽しんでいるような気がするな〜。当然、Toadの曲は昔の私が勝手に思っていたようにしみったれたもんじゃなくて、ちゃんと力強さも暖かさも歌詞の深みも備えた多面的な音楽だ。演奏も安定感十分。ああ、もう12年も前か・・・。まだ20代前半の若者は、今の私よりず〜っと大人なのだった。  (1/29/2005)
Goo Goo Dolls/Live In Buffalo
<162>
Goo Goo Dolls
/Live In Buffalo
(import CD+DVD/2004)

★★★☆
  Goo Goo Dollsもずっとライヴを見たいと思い続けて、でもなかなか実現しないバンドのひとつ。そんな私にとっては非常に有難い、昨年の独立記念日に彼らのホームタウンで行われた野外ライヴを収めたCDとDVDのセット。最近このパターン多いですね(笑) 1曲目に"Give A Little Bit"(Supertramp、1977年の大ヒット曲)のスタジオ・バージョンを収録しているのを除けばCDとDVDは同じ音源。"January Friend"で降り出した雨が一気に激しさを増し、ずぶ濡れの悪条件の中熱演するメンバーを鼓舞するようにファンの歓声と歌声もいっそう大きくなる。自然が生み出す不思議なエキサイトメント・・・。しかし改めてGoosの曲はキャッチーなメロディを持った佳曲揃いだ。ジョンもロビーも60年代半ば生まれだと思うし、余裕たっぷりの演奏はさすがベテランという感じなのだが、どこか少年っぽい無邪気さを残している(特にロビー)のがまた親しみを感じる。トップ画面で設定を変えると、メンバーのコメントを聞きながらライヴを楽しむこともできます。しかしこれ、結局DVDばかり見ちゃうな(苦笑)  (1/31/2005)
Goo Goo Dolls/A Boy Named Goo <161>Goo Goo Dolls
/A Boy Named Goo
(Japanese CD/1995)

★★★★☆
  ファンでも以外に知らない人が多いのではないかと思うのだが、1993年にリリースされたサウンドトラック・アルバム「サン・イン・ロー」に収録された名曲"Fallin' Down"がGoo Goo Dollsとの出会いだった。この曲が気に入ってアルバム「Superstar Car Wash」(1993)を聴いたんだけれども、Cheap Trick等を聴き狂っていた身としてはアルバムの流れがやや単調に思えてあまりのめり込めなかったんだよね。パワー・バラード"Name"の大ヒットで名実ともにトップ・アーティストの仲間入りをしたGoo Goo Dolls。 「Superstar〜」に続く「A Boy Named Goo」はアルバム全体としてみて非常に完成度の高い快作だ。これだけキャッチーでコンパクトにまとまった曲を、しかもメリハリのあるアレンジで連発されたら何もいうことはない。突出した個性こそ無いものの、メンバーが一丸となって生み出す熱く滾ったビートとグルーヴには言葉では言い表せない勢いを感じる("旬"てやつですか) "Name"はむしろこのアルバムの中では地味〜な存在だもんね。大好きなアルバムです!  (1/29/2005)
Gretchen Peters/Halcyon
<160>
Gretchen Peters/Halcyon
(import CD/2004)

★★★★
  丁度一年前に紹介した女性SSWの新作。タイトルのHalcyonとは鳥の"かわせみ"のことらしいです。かなり前にリリースされていたにも関わらず、チェックが遅れてしまった!大手のCDストアで見付からず、結局オンライン・ショップで購入したのだが、今後も店頭で見掛けることはあまりないかもしれない。アメリカ人ではあるが、ソロ・アーティストとしての人気の基盤はヨーロッパ。このCDもイギリスでのプレス。「これだ!」という突出した個性に欠けるのが地味な人気の原因のひとつになっているのではないかと思うが、ソングライティングの実力は他の多くのアーティストへの楽曲提供で実証済みだし、メロディアスで凛とした歌も文句なしに素晴らしい。1st、2nd同様、カントリーのエッセンスを漂わせたエレガントなミディアム〜スロー・チューンで統一された力作だ。3曲めの"Blessing In Disguise"にはブライアン・アダムスがコーラス・ハーモニーでゲスト参加。というわけで、遅ればせながらこのアルバム、2004年個人ベストに追加します(笑)  (1/25/2005)
Nanci Griffith/Flyer <159>Nanci Griffith/Flyer
(import CD/1994)

★★★★★
  ふとナンシー・グリフィスのことを思い出し、久々に近況を調べていたら...出るんですね、新作が! タイミングが良いなあ。来月早々のリリースということで、いつものように日本版は期待できないけれど、きっとまた優れた作品を届けてくれるでしょう。この「Flyer」は私が初めて買ったナンシーのアルバム。リリースしたアルバムというアルバムが名作ばかりのナンシーだからして、「最初の1枚」をピックするのは至難の業だが、楽曲のクオリティに普遍性を考慮するとこのアルバムが良いのではないかと思う。日本の大手CDストアをみると、店によって「カントリー&ウエスタン」のコーナーにあったり、「フォーク/トラッド」のコーナーにあったり未だその実体が理解されていない節がある(まあ、どのコーナーにあっても間違いではないけれど(笑)) でも、ナンシーの曲を聴いてみさえすれば、ジャンル分けなど小さな問題であることがわかるはず。独特の愛らしい声によって歌われる繊細なメロディと、まるで映像が浮かんでくるような美しい歌詞。全15曲、すべてが素晴らしい。プロデューサーはピーター・コリンズ。REMのピーター・バック、U2のラリー・ミューレンJr、Counting Crowsのアダム・デューリッツ、マーク・ノップラーといった大物が多数花を添えているのも要注目!  (1/18/2005) 
Nanci Griffith/Storms <158>Nanci Griffith/Storms
(import CD/1988)
★★★★
  勿論、アルバム単位であればナンシーにはもっと凄いアルバムが沢山あるのですが、好きでたまらない"Drive-In Movies And Dashboard Lights"が収録されているので敢えてこれで。3分14秒に詰め込まれた切なく、そしてほろ苦い物語が、ナンシーの柔らかな声を通して聞き手の胸に突き刺さる。特に女性には歌詞を吟味しながら"Drive-In Movies〜"を聴いてほしい・・・んだけど。ああ、対訳つき日本盤があればなあ。8曲めの"Listen To The Radio"も多くのカントリー・アーティストにカヴァーされた名曲。全体的にほどよく洗練されており、ナンシーのアルバムの中でも特に聴きやすい1枚といえるでしょう。  (1/25/2005)
Suzy Bogguss/Voices In The Wind <157>Suzy Bogguss
/Voices In The Wind
(import CD/1992)

★★★★☆
  このスージー・ボガスもナンシー・グリフィスの曲をカヴァー("Outbound Plane")したカントリー・シンガーのうちのひとり。1989年にウェンディ・ウォルドマンがプロデュースした「Somewhere Between」でデビュー。翌年2ndアルバム「Moment Of Truth」をリリース。ここまではオーセンティックなカントリー・サウンドを披露していたが、前述した"Outbound Plane"を含む1991年の3rdアルバム「Aces」からポップ寄りの洗練されたサウンドにシフトし、1992年の本作「Voices In The Wind」 1993年の「Something Up My Sleeve」で完成の域に達したCCM路線に一区切りつけた後は、再び初期のルーツ色の濃いカラっとした音楽性にやや揺り戻し、現在までコンスタントにアルバムをリリースし続けている。「Voices In The Wind」は"洗練3部作"の中では最も完成度の高い傑作だ。泣きのバラードから、ロック寄りの曲まで。カントリーというジャンルに拘らずともあらゆる女性シンガーの中でトップ・クラスに入るであろう、ダイナミックで艶のある歌唱によって歌われる楽曲はどれもさらりとは聴き流せない深みに満ちており、聴き手の心の奥に迫ってくる。オープニングのメロウなミディアム・チューン"Heartache"  憂いを帯びたバラード"Don't Wanna"  "Letting Go" "Love Goes Without Saying"  メロディ、曲展開、うたとどれをとっても文句のつけようが無いミディアム・テンポの"How Come You Go To Her" Dixie Chicksも歌った"Cold Day In July"をはじめ名曲ばかりで、聴いていて途中で飽きるということが無い。"Drive South"  "Lovin' A Hurricane"とジョン・ハイアットのカヴァー2曲も秀逸な出来だ。「歌」で感動したいという方は是非!  (1/25/2005)
Shawn Colvin/Polaroids: A Video Collection
<156>Shawn Colvin
/Polaroids: A Video Collection
(import DVD/2003)

★★
  ショーン・コルヴィンの映像も意外なほど見た記憶がないので、決定版的DVDのリリースは嬉しい限りだ。デビュー・シングル"Steady On"から、近年の"Sunny Came Home"まで。そして親友であるメアリー・チェイピン・カーペンターと競演した"One Cool Remove"  正確にはショーンの曲でなく、Bruce Hornsby&The Rangeの曲にショーンがゲスト参加した"Lost Soul"まで、痒いところに手の届く選曲のビデオ・クリップ集に、「Sessions At West 54th」  「Austin City Limits」という2つのライヴ・セクション。「Tonight Show」でのライヴ。ロング・インタビューも収録。PVにしろライヴにしろ、斬新さこそないものの、ショーンの自然体の美しさが見事に表現された絵で、見応え十分だ。更に、メニュー画面で設定を変えると、有難いことに全ての曲についてショーン本人のコメントが聞ける(が、勿論字幕無しなので6、7割しか聞きとれない。ぐおぉ〜!)  見所はたくさんあるが、「Fat City」アルバム(2003年11月レビュー参照)収録の名バラード"I Don't Know Why"がレコード会社にオン・エアを止められた(詳しい理由は不明)オリジナル・バージョンと、新しいバージョンの2種類収録されていることだ。新しいバージョンの方は「私のおへそが見れるわ」なんてボーナスもあったりして(笑)単独で見れば良い出来なのだが、オリジナルの方がより美的感覚に冴えを感じさせ(お金もかなりかかってるっぽい!)よりクオリティが高い。ショーンも語っているように、私も幻想的なオリジナルの方が好きだな〜。

  しかし、改めてショーンの伸びやかな歌声は美しすぎる。素敵すぎる。  (1/7/2005) 
The Donnas/Gold Medal
<155>The Donnas/Gold Medal
(Japanese CD+DVD/2004)
※Limited Edition

★★★☆
  前から気になってはいたんだけれどもCD購入にまでは至らなかったDonnas。このアルバムを聴いて気に入って、昔のアルバムもこつこつ集めてます。ルックスもデビュー当時のイメージしか残ってなかったですが、サウンドは勿論メンバー全員垢抜けて奇麗になりましたねい(特にドラムスのトリーは可愛い。限定版の付録DVDを見るべし!)  
  最近、職場で隙を見ては有線のチャンネルを洋楽に変えて楽しんでおるのですが、先日のこと、そろそろ一日の疲労が・・・って時間にこのアルバムからのリーダー・トラック"I Don't Want To Know(If You Don't Want Me)"が流れて一気に目が覚めた(笑)  "I Don't Want To Know"に代表されるように、パンチの効いたポップなロケンロールで突っ走る音楽性には、ときにもう少しメリハリが欲しいな・・・と思える場面も無いことはないのだが、なにしろ曲が粒ぞろいで最後まで楽しく聴いてしまう。メロディ・センス、コーラス・ハーモニー、ブリッジ〜サビの展開に至るまで良いときのCheap TrickやEnuff Z'nuffに迫る勢いの6曲め"It's So Hard"から思い切り60'sしたアルバム・タイトル・トラックへの流れは本当に最高で、確かな成長を感じさせる。プロデューサーはすったもんだした挙句めでたく初来日が決まった(アブリル嬢の前座もやっぱり見れない...(涙))ブッチ・ウォーカー兄いで、流石と唸らせる手腕を発揮。音がきらきらと眩い光を放ってます。  (1/15/2005)
Site Top



SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送